就活/準備 2019.11.06
就活に特に役立つ資格とは

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    資格があると就活に有利か

    就活が始まる前に資格を取っておこうと考える方は少なくありません。

    結論から言えば 資格を持っていることは就活に有利 に働きます。それには大きく2つの理由があります。

    1つ目は、 資格で能力や知識を裏付けられることです。就活の際にはそれぞれの志願者の知識や能力、人間性などがチェックされます。高い能力や豊富な知識を持っていることは就活に有利となりますが、それを証明することは容易ではありません。そこで資格が大きな意味を持ちます。資格を持っているということは能力や知識が一定の水準を超えていると認証されていることを示すので、企業としてはその求職者の実力を信用しやすくなると言えるでしょう。
     
    資格が就活に有利となる理由の 2つ目はそのプロセス にあります。資格の多くは一定の要件を満たしたり、試験に合格したりしないと取得できません。つまり、資格を持っている方は何らかの努力を重ねて取得した可能性が高いです。その努力を企業は評価するので、就活において有利になります。

    もちろん闇雲に資格を取れば良いということではありませんが、資格があることが大きな強みになることは少なくありません。

     

    日商簿記

    資格の中でも特に 汎用性が高いのが日商簿記 です。

    日商簿記とは日本商工会議所主催簿記のことであり、お金の流れを把握する能力を示す資格となっています。日商簿記は4級、3級を取得するというケースもありますが、実際の就活で有利とされるのは2級からです。簿記の試験は年に3回実施されており、その日程を把握していれば大学在学中に2級まで取得することは不可能ではありません。

    日商簿記は経済系の就活に使える資格というイメージを持っている方も多いです。しかし、 経済系以外の分野でも十分に役立てることが出来ます。どんな会社でもお金の流れがあるからです。また、日商簿記2級を取得するためには情報を整理する能力、数学に関する知識も必要となります。それゆえに日商簿記2級を持っていることはそれらの能力を有していることのアピールになり、就活に良い影響を与える可能性が高いです。
     
    日商簿記は大学で履修を支援しているケースがあります。大学の制度を上手く活用することにより、大学の単位と日商簿記を同時に取得できることも少なくありません。それは就活を円滑に進める上で非常に有効です。

    ファイナンシャルプランナー技能検定

    ファイナンシャルプランナー技能検定とは、 資産に応じた貯蓄や投資などのプランを立案できる技能を調べる検定です。

    金融業界において重要視される資格の1つでもあります。1級から3級まで存在していますが、2級か1級を取得していれば就活に生かすことが出来ます。お金のやりくりに精通していることを示す資格でもあるため、金融業界以外でも活用できる可能性があります。

    将来的にはAIがファイナンシャルプランナーに近い役割を果たす可能性が指摘されています。そのような時代が来ても活躍をするためには、ファイナンシャルプランナー技能検定に合格することに加えてオリジナリティのある提案が出来る能力を付けておくことが重要となります。
     
    ファイナンシャルプランナー技能検定においては経済学や経営学で学ぶ内容も出題されることがあります。それゆえに 経済学部や経営学部の方は有利と言えるでしょう。

    それら以外の学部に在籍している状態でファイナンシャルプランナー技能検定の合格を目指すのであれば、相当長い時間勉強をする必要があります。時間はかかりますが一から勉強しても取得すること自体は可能です。

    MOS

    MOSは 近年非常に重視されるケースが多くなっている資格です。

    MOSとはマイクロソフトオフィススペシャリストという言葉の略であり、WordやExcel、PowerPointなどのソフトを使いこなせるかどうかを示す資格となっています。

    マイクロソフトが提供しているソフトは企業において当たり前のように使用されているので、それらを使いこなせることを示すMOSを有していることは大きな強みとなります。特にExcelは他のソフトよりも使える方と、そうでない方の差が激しいので使いこなせることをアピールするのは極めて有効と言えるでしょう。

    MOSは全国一斉試験と随時試験のどちらでも取得可能です。学生時代にWordやExcelを使う機会が多かった方の場合は試験でやや有利となる可能性 があります。ただし、試験には大学であまり使用されないソフトのことも出題されます。

     

    秘書検定

    秘書検定は正式名称を秘書技能検定と言い、 ビジネスの場におけるマナーや能力をチェックする内容 となっています。

    秘書検定という言葉から、秘書になる人だけに向けたものと勘違いされることがあります。しかし、実際には秘書にならない方にも役立つ資格です。

    秘書検定に合格していると、マナーや事務用品に精通していることを示すことが出来ます。ビジネスマナーは入社してから研修で指導されることが多いですが、秘書検定を持っているとマナーを把握しているということになるので有利な状態でスタートすることが出来ます。

    秘書検定は3級、2級、準1級、1級という4つがあります。このうち 就活に生かせるのは準1級からとなります。準1級からは筆記と面接の両方の試験合格が必要となり、取得の難易度が大きく上がります。その分取得した後のメリットが大きいと言えるでしょう。

    秘書検定の試験は年に3回実施されますが、準1級以上については年に2回しかチャンスがありません。就活に向けて取得を目指すのであれば、日程に注意しておきましょう。

    司法書士

    司法書士は 司法書士法に基づいて取得の方法が設定されている国家資格です。

    専門的な法律の知識を有していることを示す資格であり、この資格を持っていれば裁判所や検察庁への書類を作成できるようになります。

    職務上請求権が認められている数少ない資格の1つであり、この資格を持っているだけで専門的な能力を持つことを示すことが出来ます。ところが取得は容易ではなく、大学在学中に取得する方はあまり多くありません。

    しかしながら、司法書士試験に合格さえすることが出来れば、大学を卒業していない方であっても取得が物理的には可能です。法律に関する仕事につく上では非常に有利となる資格です。もしも、法律とは関係のない会社に入ったとしても、その会社のコンプライアンス遵守のために働くことが出来ます。それゆえに実質的には相当幅広い分野において有利となる資格です。

    司法書士試験という難関を潜り抜けたこと自体が強みになります。

    どんな資格を取るべきか

    資格を取ることで就活を有利に進めることが出来ますが、時間には限りがあります。就活までに山ほどの資格を取得するということは日程的にも難しいと言えるでしょう。

    それゆえに 自分が取りたい資格を絞ることは非常に重要 となります。資格を絞る上で考えなければならないのは、自分の就職する分野とマッチしているかどうかです。

    自分の持っている資格の分野と就活を行う分野があまりにも異なっている場合、その資格の強みを最大限に生かすことが出来ません。とはいえ、資格を取得した後に就活をしたいと思える分野が変わることもあります。

    そういった場合に有効となるのが日商簿記やMOSといった、幅広い業種の会社で活用できる資格を選ぶことです。そうすることによって万が一の進路変更の際にも役立てやすくなります。
     
    資格の難易度にも注意しておく必要があります。取ろうとした資格が就活までに取得できなかった場合、就活に生かすことは出来ません。 あくまで現実的に取得できる資格を選ぶことが大切です。

     

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