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『スペシャリティを集結させ、「人×場所×交流×体験」を創造する。』を事業ドメインとして掲げる「JTBコミュニケーションデザイン」。
MICE※、プロモーション、HRソリューション、エリアマネジメント、ソーシャルビジネスの5つを主な事業領域としつつ、その中に含まれるクライアントの業界・分野は多岐にわたります。1つの案件の上流から下流まで、事業を横断したトータルプロデュースとワンストップでの提供を強みに、企業や地域、社会が抱える課題をコミュニケーションの力で解決してきました。
今回は採用担当者である渡辺さん、清原さんに事業全体の概要や強みを、プロモーション事業の熊谷さん、MICE事業の栗原さんのお二人に実際の現場でどのような業務に携わっているのかなどをお伺いしました。
※MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議 (Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語。多くの人が集まるビジネスイベントの総称。

幅広い事業領域と専門性をあわせ持つプロフェッショナル集団。
--------貴社の事業内容について教えてください。
渡辺:「JTB」と聞くと旅行のイメージが強いかと思いますが、私たちは旅行そのものは取り扱っていません。
旅行という枠を超え、企業・地域・社会が抱えるコミュニケーション課題に対し、社内外のスペシャリティを結集し、「人×場所×交流×体験」を創造するコミュニケーションデザイン事業を展開しています。
具体的な事業内容をお伝えすると、まず一つが「プロモーション事業」です。国内外を問わず、企業、自治体、行政などをクライアントに、戦略立案からメディアプランニング、制作、イベント運営までをワンストップで提供しています。
JTBグループが長年培ってきたツーリズムやインバウンド分野の実績とノウハウを活かしたプロモーション展開は特長として挙げられます。一方で当社が展開する別事業を絡めて、組織活性や人材育成といったインナーブランディングの支援や、エリアマネジメントの知見を活かしたメディア開発や商業施設の年間プロモーションなど幅広い案件に取り組んでいます。
続いて「MICE事業」ですが、企業イベントや国際会議、学術会議、試験運営、展示会など、あらゆるイベントの企画・演出・運営をトータルプロデュースしています。豊富な経験と専門知識を活かし、目的達成につながるイベントを実現しています。
その他にも、地域活性化を目的とした施設運営によって地域課題の解決や賑わい作りに取り組む「エリアマネジメント事業」、調査・研修・ビジョン浸透化施策などを通じて組織づくり・人材育成を支援する「HRソリューション事業」、電気供給や環境に配慮したソリューションなどを通じて、観光関連事業者や企業の環境対策、SDGs達成支援を行う「ソーシャルビジネス事業」など、多岐にわたる事業を展開しています。

--------事業領域が幅広いからこそですが、学生さんによっては何をしている会社なのか見えにくい一面もあるかもしれません。
清原:当社は2016年に複数のグループ会社が統合して誕生しました。それぞれが異なる地域や分野で事業を行ってきた背景があり、それらが「コミュニケーションをデザインする」という考え方のもと一つに集約されたことで、現在の幅広い事業領域につながっています。
--------結果としてその幅広さが企業の強みとなっているわけですね。
渡辺:そうですね。各領域の高い専門性を掛け合わせることで、お客さまの本質的な課題に最適なソリューションを提供できる点はやはり強みだと思います。一般的な広告代理店やイベント会社ではそもそも手がけてない事業も展開していることで、解決できないところまで手を広げることができますから。
また、どの事業においても、営業から企画、実行までを一貫して同じ担当者が担いワンストップで伴走することができます。制作工程の上流からお客さまの課題に正対し、対応し、トータルプロデュースしていることは成長環境としても魅力かと思います。
案件のすべてのフェーズに携わっていくので、マーケティングや企画力、マネジメント力、さらに財務的視点といった範囲も含めて総合的にビジネスを動かす力をバランスよく身につけられる環境だと思います。
--------さまざまな分野や事業が展開されているからこそ、企業としての文化や価値観を統一するための経営理念や企業ドメインも大切になってきますね。
清原:そうですね。根本には要望に応えるだけでなく、その想いの先にあるお客さま自身も気づいていない潜在的なニーズや、実現したい未来までも含めて深く理解する必要があるということ。そして、それを形にするための最適なコミュニケーションを創造するプロフェッショナルとして、私たちがベストパートナーであり続けたいという想いが込められています。
社風としては、社員一人ひとりがチャレンジしたいという想いを尊重する、イノベーティブな空気が根付いています。
例えば、1年目のうちから上司や先輩のサポートのもと比較的大きなプロジェクトに関わる機会があったり、自身の関心分野を起点に新たな提案に挑戦する社員もいます。年齢や社歴に関係なく、自由な発想が歓迎される環境でもありますね。
また、現在の部署とは別の組織に応募できる社内公募制度(キャリアチャレンジ制度:ジョブチャレンジ)、JTBグループ内の人財交流制度や新事業の立ち上げに関わるチャンスなども整っています。一つの会社で異なる幅広い専門事業を抱えているからこそ、リスキリングや他領域でのキャリアへ挑戦することも含めて、新たなスキルが身につく幅広いキャリアステップが用意できていると思います。

体験を価値として提供できる強み。
--------ではここからは実際の現場で活躍されるプロモーション事業の熊谷さん、MICE事業の栗原さんにそれぞれお話を伺いたいと思います。まず、お二人が現在担当されている業務について教えていただけますか。
熊谷:私は、主に一般企業のプロモーションを担当する部署に所属しています。業界としては、食品・飲料、自動車メーカー、エンターテインメント関連など、幅広いクライアントが取引先としてはあります。
「食品メーカーの商品プロモーション」案件を例に挙げると、その商品は「小売店での販売ができない」という制約があり、販売ルートが限定されているという課題を抱えていました。そこで販路拡大と認知向上を目的に、ホテルとのコラボメニュー展開や、当社の別事業で運営に関わっている東京・大阪の観光案内所での実食サンプリングなど、リアルな体験を通じたプロモーションを実施しました。「実際に商品を食べて価値を感じてもらう」という企画発案から、ホテルや観光拠点で現地のスタッフと連携して実施まで一貫して担当しています。
最近ではインバウンド需要の高まりを受け、訪日外国人向けのPR施策に携わる機会が増えてきました。都内に来た外国人の方々を他の県にまで足を伸ばしてもらうために、渡航前の旅行検討時期からWEB広告を展開し、空港や観光案内所、観光バスといった「旅の中で触れる場所」を考えストーリーを構築してプロモーションを展開しています。
リアルな体験と掛け合わせてプロモーション全体を設計することが多く、企画立案から実施、効果検証までを一貫して担当して、クライアントの課題解決に向けて形にしていくのが現在の業務内容ですね。

栗原:私はMICE事業のなかで一般企業向けのイベント企画営業を行っています。ショッピングセンターで行われているようなBtoC向けのイベントではなく、企業の社員やその家族といったステークホルダーを含めた企業内部のコミュニケーションを目的としたイベントです。
具体的には、優秀な社員の表彰式や周年イベント、社員総会、キックオフミーティングといったところでしょうか。個人的には金融・保険業界のお客さまが多く、「これまでの功績を称えるとともに、また次の年も頑張ってもらえるイベントってなんだろう」という企画をお客さまとコミュニケーションを取りながら提案しています。
ヒアリングから企画、制作、当日の運営、アフターフォローまで一貫して担当するのはどの事業でも同じですね。企業ごとに担当が決まっているので、長期的な関係の構築を考えて、その企業の周年や表彰式や納会などの年間スケジュールを頭に入れながら動いています。
--------現場で働かれているお二人から見てJTBコミュニケーションデザインの強みとは何でしょうか。
熊谷:やはり「人の行動データ」と「リアルな体験の場」の両方を持っている点だと思います。
一般的な広告制作の会社では、Web上のデータや外部の調査組織を雇うことで企画を考えると思います。
一方で私たちは「JTBグループ」として、長年の事業活動を通じて培われた統計的な行動傾向や知見を有しています。
これらの知見をもとに、広告がどのタイミングで、どのような人に届き、どんな行動につながるのかを、感覚ではなく根拠を持って提案できる点が強みです。
その企画を、宿泊施設や観光案内所、交通機関などのリアルな体験の場と掛け合わせて提案・実行できるネットワークを有しているので、企画段階から実現可能な選択肢を提案できるのは他にはない強みかと思います。
栗原:自社での事業領域が広いため、社外に頼ることなく、社内連携だけで提案を完結できる点も大きな特長です。例えば、周年イベントの案件が発生した際に、イベントの企画・運営だけでなく、同時にアウター向けのプロモーション施策を仕掛けたいとなったら、すぐにプロモーションの部署と横連携で解決策を提案できる訳です。
例えば、イベント後に事業所がある場所にラッピングバスを走らせたり、駅内広告をジャックしたりという提案を外部の広告会社に依頼することなくワンパッケージで完結できるのはクライアントにとってもスピーディかつ無駄がないですからね。

「人×場所×交流×体験」を創造するコミュニケーションデザインとは。
--------ありがとうございます。お話を伺っているといわゆる広告とも違い、リアルな場での体験が大きな価値になっていると感じました。事業ドメインでもある「人×場所×交流×体験」を感じる瞬間はありますか?
熊谷:いつも考えているのは「広告を出して終わるのではなく、その先の体験まで設計できているか」ということです。
最初は広告というと「どんなデザインや言葉で広告を作るか」が仕事だと思っていました。ただ実際に働いてみると、その情報を見た人がどこで、何をして、どう感じるのかまでを考える場面が多くあります。広告を見た人が「どんな場所へ向かってどう体験するんだろうね」という話も自然と出てくる機会も多いです。
単に情報を知って終わるのではなく、「体験したから印象に残りました」と購買や行動につながった反応が直接感じられた時に「人×場所×交流×体験」が一体となったコミュニケーションが取れていると感じましたね。
栗原:ある企業で創業170周年を迎えた周年イベントを担当させていただきました。全国の支社やグループ会社を含めた社員が一堂に会し、ビジョンを共有し、コロナ禍を経て再び交流を深める場として実施されました。
映像を使って会場内でバトンをつなぐチャレンジイベントや、サステナビリティをテーマにしたアート作品を記念として制作し展示するなどの企画を実施して…参加者の方を見ていた時に、このイベントだからこそ生まれた交流があったと思えたんです。
自分が頑張って企画してきたイベントを通じて会話が増え、参加者が楽しそうに会場を後にする姿を見ることができたことは、大きなやりがいであり、この仕事だからこそ与えることのできる価値だと思っています。

--------体験やイベントに結びつけるというのは絵作りやコンセプトを中心とする広告ともまた違った企画力が必要になりますね。
栗原:イベントの企画では、多様な選択肢があるからこそお客さまにとっての最適解を見極める力が求められると思います。
例えば、「社内で運動会をやりたい」という相談を受けた場合でも、ヒアリングを重ねる中で、運動会が最適解ではないこともある訳です。社員との交流を深める目的で運動会をやってきた企業も、本当は式典や表彰式といった別の形で還元する方が喜ばれる可能性もあります。お客さまの目的や実施意図を一緒になって考え、最適解を提案する必要がありますね。
熊谷:プロモーション領域でも、単にWeb広告が最適な場合もあれば、リアルな場での体験を組み合わせた方が効果的な場合もあります。クライアントの課題をヒアリングして、複数の手法を組み合わせながら最適な形を提案することで、企画の幅が広がっていきますね。
幅広いからこそ得られる、多様な成長機会。
--------貴社を目指す就活生の学生さんにはどんな点が魅力だと伝えられるでしょうか。
熊谷:幅広い領域に挑戦できる環境でしょうか。私自身も今のプロモーション事業だけではなく、これまで自社メディアの制作ディレクションや銀行の会員組織の運営などに携わってきました。
一つの分野にとらわれず、自分の興味やタイミングに応じて新しい領域にチャレンジできる環境があるのは、この会社ならではの魅力だと思います。実際、今のプロモーションの仕事でも過去の仕事の経験値があることで、制作現場の実情が理解できたり、提案のエッセンスになったりと、社会人としての成長を実感できる場面も多くありますね。
栗原:若手のうちからフロントに立つ機会が多い点ですね。若手のうちは社内調整や社内ディレクションといった業務で仕事を覚えていきますが、当社は比較的早い段階からクライアントと直接向き合い、自身のアイデアや考えを伝える役割を担います。誰のために、何のために仕事をしているのかがわかりやすく、手応えを感じながら働ける環境だと感じています。
また、働き方の柔軟さも魅力の一つです。業務内容に応じて、出社とリモートワークを使い分けることができ、フレックスタイム制度(※2年目以降から取得可)も導入されており、業務内容やチーム状況に応じて柔軟な働き方が可能です。日常的な働きやすさが整っている点は、JTBグループという大きな基盤を持つ企業ならではの安心感につながっています。

渡辺:採用の目線から見ても、事業領域の広さや関わるフェーズの幅広さは、当社の大きな魅力だと考えています。上流から下流まで一貫して関わる中で、自分の興味を超えた分野に触れる機会が多く、知らなかった世界を知ることができる点は、成長機会として非常に価値があります。
熊谷:確かに。自社メディアを担当していた時に、ボートレースや競馬関連の案件に携わったことがあって…月に1回各地のボートレース場や競馬場を巡っていたんです。当初は知識も経験もありませんでしたが、取材で関わるうちにそのものの魅力を知り、結果的には個人的な趣味にまで広がっていきました。仕事を通じていろんな知識が増えたと思います。
栗原:オフィスで働いていても、まったく異なるテーマの話題が飛び交っていますね。商業施設の集客プロモーションの話題の隣で、要人警備の計画の話が進んでいることも。多様な人材が集まり、いろんなことを手掛けているという環境を楽しめる人にとっては刺激的な職場だと思います。
--------最後に貴社を目指す学生さんにメッセージをお願いします。
清原: 多種多様な事業を展開していることもあり、「これしかやりたくない」と限定するよりも幅広いことに興味を持ち、挑戦を「楽しそう!」と思える方はマッチすると思います。
熊谷:こんな仲間と働きたいという視点でお答えすると「思いやりが持てる人」だと思います。社内はもちろんお客さまや協業するパートナーの間に立つお仕事でもあるので、色々なことで思いやりを持って丁寧に接することで仕事が円滑に進むことも多くあります。
あとは、今まで自分が関わってこなかった分野に関わることも多いので「知らない」ということが当たり前に起こります。それを変に分かったふりをしないで素直に前向きに興味を持って取り組める方と一緒に働けたらすごく楽しいかなと思いますね。
栗原:「伝える」と「伝わる」の違いがきちんとわかっている人と一緒に働きたいですね。伝えるだけでは自分発信で終わってしまいますが、客観的に見て真意が伝わっているかが大切ですよね。「思いやり」と近い話ですが、本当に多くのステークホルダーが存在する仕事なので、それぞれに対してちゃんと自分の言葉で伝わるようにコミュニケーションが取れるというのは大切なことだと思います。
--------本日はありがとうございました。
ありがとうございました。












