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ANAのエントリーシート項目
・Q: ピンチに直面した時に大切なことは何だと思いますか。ご自身のエピソードとともに記載してください。
・Q: ANAが将来目指すべき企業像はどのようなものだと思いますか。その中であなたはどの様に活躍できると考えていますか。
・Q: 20年後あなたはどのような自分でありたいか自由に記載してください。
ANA のエントリーシート【実際のセンパイのES例】
就職活動時、大阪大学を2019年に卒業する先輩が全日本空輸(ANA)を受けたときに使用したエントリーシートです。
Q: あなたらしさが分かる写真をアップロードしてください。写真を選んだ理由と、あなた自身について紹介してください。※複数名で写っている場合には、必ずご本人が特定できるように注記してください。
左から2番目が私です。誕生日に同じ専修の友人がサプライズでお祝いしてくれた際の写真です。『大好きな人たちに囲まれている時の私』が一番私らしいと思い、この写真を選びました。
私は大学3年目で学部を変更したのですが、新しく移った文学部では勉強会の実行役や飲み会の幹事を担当した経験を通しクラスメイトに溶け込み、仲を深めることが出来ました。ある時文学部の友人に「由衣は人たらしだね」と言われたのですが、これ以上に私を的確に表現する言葉は無いと思いました。
親しみやすい性格と皆のために行動できるという点が私の長所だと感じています。
Q: ピンチに直面した時に大切なことは何だと思いますか。ご自身のエピソードとともに記載してください。
「焦らないこと」が大切だと思います。私がこう考えるようになったのは、歯科助手のアルバイトでのある失敗がきっかけです。アルバイトを始めてまだ2週間の頃、私はある患者様を担当しました。しかし新人だった私はまだ自分が何を問診し、どの器具を準備するべきなのか分からずに患者様の前で焦った姿を見せてしまいました。その上、私は手を滑らせて器具を床に落としてしまいました。とっさに患者様を見ると真っ青な顔をされていました。後でカルテを見ると『歯医者嫌い』と書かれており、私の言動が原因でその患者様を余計に不安にさせてしまったと後悔しました。この経験から私が学んだのは、たとえ自分がピンチに直面していても、患者様まで不安にさせることのないよう、焦らず落ち着いて対処するべきだということです。貴社の対お客様の業務の中で、航空券予約のトラブルや飛行機の遅延等、ピンチに直面する場面は数多くあると思います。その際には焦らず冷静な対処を心がけたいと思います。
Q: ANAが将来目指すべき企業像はどのようなものだと思いますか。その中であなたはどの様に活躍できると考えていますか。
全人類に選ばれるANAを目指すべきだと思います。オリンピックや大阪万博の開催により将来日本の観光需要が更に高まると考えます。貴社は日系航空会社としてブランド力を保持していますが、現在の主要顧客は富裕層が中心であり、金銭的な理由により日本を訪れることの出来ない低所得層の潜在ニーズは依然として存在します。その層を取り込むためにFSCの品質とLCCの低価格という双方の特徴を掛け合わせた新ブランドを確立し、訪日手段として全所得層に選ばれる企業を目指すべきです。これを実現するためには、LCCが現在発着しているアジア市場以外の空港とも交渉を行い契約を結び、現地での新ブランド認知度向上のためにPRを行うことが必要です。私は大学で英語学を専攻し、英語表現について学んでいます。昨年イギリスへの短期留学で留学生や外国人観光客とコミュニケーションを取る経験を積みました。私の強みである語学力と積極性を活かし、路線開拓や海外での広報活動において活躍できます。
Q: 20年後あなたはどのような自分でありたいか自由に記載してください。
20年後私は誰からも魅力的だと思われる人でありたいです。私が考える魅力的な人とは、様々な経験を積んで来た、多くの人に囲まれ信頼されている人です。20年後、私は貴社の商品戦略部で活躍している自分をイメージしています。機内食や機内設備の企画・改良など興味ある業務に携わり、部下や新人に「この先輩なら信頼できる。分からないことを気軽に質問できる」と思ってもらえるような存在になりたいです。またそこに至るまでに、第一に空港での業務を通じて現場ならではのお客様の声を聞き、次に海外での実務研修を行い、宣伝部で機内誌の編集を担当するという風に、貴社のジョブローテーション制度を活かして様々な経験を積むことで、社内外で人脈を持ち、広い視野を身に付けようと考えております。また仕事と両立して家庭を築き、子どもにも「お母さんはANAで活躍している!かっこいい」と尊敬してもらえるような人になりたいと考えています。上記のように、20年後は職場においても家庭においても魅力的な自分でありたいです。
ANAの面接について
ANAの選考フロー
選考フローは以下の通りとなっていますので、参考にしてみてください。(年度によって内容が変更する場合があります)
なお、新卒採用として代表的な総合職を基準にご紹介します。職種により選考フローが若干異なります。
②エントリーシート
③WEBテスト(1)
④WEBテスト(2)
⑤一次面接
⑥二次面接
⑦最終面接
エントリーシート
ANAは認知度が高く利用者として親しみがある人も多い人気の企業です。
航空業界への就職を熱望し、こだわって就活をしている人は多く、中でも二大航空会社のひとつであるANAを第一志望としている人はかなりの割合を占めます。
実際、ANAでは例年一万を超えるESが提出されており、ESの通過は非常に難関であるといわれています。
航空業界の中でもANAにこだわる理由を明確にすることはもちろんですが、読みやすい字や構成、シンプルでわかりやすい文章等、数多くのESを審査する側に読んでもらいやすいESを心がけましょう。
ESの項目は、「志望動機」「学生時代の経験」「ANAだからこそ志望したい理由」「自分らしい個性のアピール」の4つの視点が選考で重要となってきます。
■航空業界の中でANAだから志望したい理由を明確に
■読みやすくわかりやすいESを心がける
■読みやすさの中にも印象的な内容や個性がわかるエピソードを盛り込む
■チャレンジ精神・好奇心・探究心を持っている人が好まれる
■肩肘張らない普段の自分らしさを表現することで個性を伝えよう
■学生時代や今までの経験を書く際は困難や失敗を克服した過程を書くことでチャレンジ精神や物事に向き合う時の自分らしさを伝えよう
2つのWEBテスト
ANAでは、自宅受験形式の2種類のWEBテストを実施しています。
2つとも性格検査ですが、種類が異なるので確認しておきましょう。
一つ目はESP形式による性格テストです。
性格検査なので飾らず正直に答える必要がありますが、形式等を知識として調べておくと良いでしょう。
二つ目はGROW形式による性格検査ですが、他者評価を判定するタイプのテストで、5人に依頼して各人に20分間のテストを答えてもらう必要があります。
就活に忙しい友人や離れた場所にいる人等に頼む場合は多いと思われますが、早くに依頼をして人数を確保しておきましょう。
もちろん、人数が揃わなければ実施できず応募ができない状況になります。手配の準備不足で悔しい思いをしないように気をつけましょう。
■WEBテストは性格検査のみで2種類実施
■一つ目はESP形式の性格検査
■二つ目はGROW形式の性格検査で5人に依頼し回答してもらうことが必要
面接
【一次面接】
志望動機や学生時代の経験等、一般的な内容を中心に問われます。
引き続き難関の選考が続くので、印象に残る話がわかりやすく伝えられるようにしっかり準備して臨みましょう。
ANAでは、様々な個性を持つ人々が集まる組織であることを大切にしており、多様な個性の魅力をなぞらえて「動物園」という例えを用いています。
様々な生き物が集まるからこその楽しさに惹かれて人々が動物園を訪れるように、個性豊かな人々が働くことでANAが顧客にとって魅力的に思ってもらえることを目指しています。
つまり、会社が求める人材像に合う自分の要素を伝えるスタイルよりは、自分らしさが伝わるエピソードや話し方を重視すると良いでしょう。
もちろんそのためには自己分析・他己分析をしっかりしておくことが前提です。
【二次面接】
基本的には一次面接と内容は大きく変わりませんが、より深めた内容になっていきます。
ESの内容や自己分析を再確認し、伝えたいことを整理して臨みましょう。
航空業界を志望する上でなぜANAがいいのかという理由を明確に持っておくことが重要で、そのためには事前の企業研究が欠かせません。
さらに、陸・海・空の様々な交通手段の中でどうして空(航空)を選ぶのかという視点が問われることがあります。
この視点については意外と盲点であることも多いので、自分なりの考え方をしっかりまとめておきましょう。
【最終面接】
最終面接は意思確認的なものではなく、1/3程度は落選すると言われている難関の選考です。
最終面接らしい威厳ある雰囲気に緊張するという口コミが見られますが、萎縮せず、かつ気を抜くことなく、ここまで進めたことに自信を持ってANAへの思いと熱意を伝えましょう。
そして、顧客に空の旅を快適に楽しんでもらう「おもてなしの精神」を重視する企業であることを踏まえ、真摯に話を聞いて面接官のニーズに笑顔で応えることを心がけましょう。
全ての面接を通して共通でポイントとなる点を紹介します。
■ANAだからこそ働きたい理由と、交通の中でも航空だからこそ選んだ理由を明確に
■自分らしい個性を自信を持って伝える
■相手の立場になって何が必要か・どうすれば喜んでもらえるか真摯に考える姿勢を大切に
■学生時代の経験を伝えるときは、チャレンジ精神・よりよく変えて行く力を重視するANAの社風に合うエピソードがおすすめ