目次 [非表示]
ESでもその後の面接でも最も聞かれる質問と言っても過言ではない、学生時代に力を入れたこと通称「ガクチカ」と自身の強みを伝える「自己PR」。この2つの質問で「面接でも話をききたい」と思わせるESの第一歩を掴みましょう!
こんなES書いてない?選考に通過出来ない「ガクチカ」「自己PR」チェックリスト
まずは今までのESで書いてきた自分の「ガクチカ」「自己PR」の見直しを行いましょう!知らない間に選考者に「またこれか......」「面接に通すほどでもないな」と思われてしまっているかもしれません。
□ 指定文字数の90%未満の文字数しかうまっていない
決して100%びったり埋めようとする必要はありません。ですが、90%程度は埋まっていないと、いくら内容が素晴らしくても、「視覚的にあまり書いてない」→「入社意欲が弱い」と捉えられてしまいます。
とてももったいないことなので、添削の際に文字数も意識してみましょう。
□ 一文が簡潔でない
みなさんも文章を読んだり、人の話を聞いていて感じることがあるのではないでしょうか?1文が長く、多くの要素が詰め込まれていると、この文で何を伝えたいのか受け手は分かりづらくなってしまいます。
ESのようにたくさんの人と文章を比較される場合はなおさらです。たくさん書いてアピールしたくなる気持ちは分かりますが、1文100字以内を目安に伝えたいことは何かじっくり考えて書きましょう!
□ 結論から書けていない
結論から話すのは社会人の鉄則です!ESだけでなく、その後の面接でも意識してみてくださいね。
□ 事実だけで終わっている
結果だけでなく、その経験から自分が何を思ったか自身の価値観が入っていないとみなさんの人物像が見えてきません。企業の方はみなさんがどんな人か知りたがっています。自己分析の際には自分がやったことだけでなく、その周辺の自分の思いや考えたことまで思い起こして、それらもESに反映させてください。その部分が「面接で会って、話を聞いてみたい」に繋がります!
□ 文章に強弱がない
ずっと同じような単調な文章になってはいませんか?。「〜です。」「〜ました。」「〜だと感じています。」このような文末が続くと、なぜか文章が単調に見え、おもしろさがなくなってしまいます。決して悪いこととは言いませんが、時には違った形を取り入れ、変化をつけることでガクチカや自己PRがよりみなさんの物語のようになり、最後まで読んでみたいと思えるものになりますよ。
例えば、体言止めなどを取り入れることがおすすめです!
□ 具体的な固有名詞や5W1Hが出てこない
他の誰でもないあなたのESであると示すためにとっても必要な要素です!固有名詞や5W1Hがない文章はテンプレのようなESになってしまいます。例え全く違うエピソードだとしても、同じアルバイトでのエピソードであれば「またこの話か」という既視感を企業側に与えてしまうのです。逆に具体性のあるESを書くことができれば「〇〇をした子」という印象が残りやすくなりますので、ぜひ意識してくださいね。
□ 経験とアピールポイントにズレがある
特に自己PRにおいて、本当に自分の持つエピソードからアピールできることがその言葉(例えば「協調性」「主体的な行動力」など)で合っているか見直してみてください。この両者の間にズレがあるESが意外と多いようです。
経験してきたことが自信をもって話せることでも、それに基づいた正しいアピールが出来ていないと、「自己分析不十分認定」を受けてしまいます。不安な場合は他者の意見も聞いて、自己分析をしてみて、ESに落とし込むと良いです。
□ アピールしていることが志望企業に関連しない
チームワークを重視する企業に向けて、個人で成し遂げた経験ばかりを話しても「できる子なんだろうけど、うちの会社には合わない」という判断をされてしまいます。企業研究をして、その企業が求める人物像を知ること。自分のやってきた経験、仕事で活かしたいと思っている能力が重宝される企業を探し、選ぶこと。この2つのどちらも考えた上でのESは格段に通過率があがり、面接に進みやすくなります!
□ 面接で聞きたいと思わせるフックがない
ESは面接での会話の軸となる文章です。ESの段階で、面接ではこの部分をもっと詳しく深掘りしてみたいと思わせなければいけません。そう思わせる工夫として、一言一句こだわって文章作りをすることが大切です。
例えば、「〇〇を改善するためにアンケートを実施しました」よりも「〇〇を改善するために100人の老若男女様々な人へ街頭でアンケートを実施しました」と書いた方が「100人にアンケートを実施するのに苦労」「色んな年代の人に話を聞いた理由」「街頭でのアンケート形式にした理由」など面接で聞きたいことが思い浮かびやすくなります。
自らフックを作り、どこを聴いて欲しいのか自分の文章で誘導して、面接を自分の土俵へ持ち込みましょう!
ESは選考において最初の関門ですので、特に早めの行動を意識しましょうね。
ガクチカ・自己PRを実際に書いてみよう
ESのガクチカ・自己PRにおいて注意すべきポイントを確認したところで、次は実践です。初めてESを書く人、今までのESをブラッシュアップさせる人、それぞれの段階に合わせてESを仕上げていきましょう!
ガクチカの基本的な構成要素は以下のように組み立てることで、読みやすい文章になります。
①力を入れた「経験」「取り組んだ内容」
②経験するなかで見つけた「目標」「課題」
(文字数が多い場合、目標や課題を設定した背景やそこに対する自身の思いを足すことがおすすめ)
③目標や課題を乗り越えるための「行動」「解決策」
④行動により得られた「成果」
⑤その経験から得た「学び」「自身の価値観」
自己PRでは以下のような流れで文章構成を行うことがおすすめです。
①自身の強み< ②強みが身についたきっかけ
③強みを根拠付ける具体的なエピソード
(④他に根拠付けるエピソード)
⑤強みを社会やその企業でどのように活かしていきたいのか
ただし、これらの文章の流れは「ES 書き方」と検索するとネットやSNS上どこにでも同じようなものが載っています。
応募者のうちの半数として残るためには、1で紹介したことを意識し、一言一句こだわり抜いて仕上げ、あなた独自のESにすることが大切です。面接にて話も聞いてもらえず、その企業との縁が終わってしまうのはとてももったいないので、時間を掛けて取り組みましょう。
以下では、例文を用いて先ほど示したガクチカ・自己PRでの注意点をどう改善していくべきか紹介していきますので、あくまで参考として就活に役立ててください!
ガクチカ例文
ゼミでのチームを組んだ施策提案活動に取り組んだ。
↑力を入れた内容が抽象的でまとめられすぎている
具体的にゼミでの施策提案のうち自分がどんなことに力を入れていたのかまで書けると良い
【目標】
チーム目標として最優秀施策に選ばれることを目標に1年間取り組んだ。
↑具体的に何人チームでやったのかが分からず、どのくらいの規模感の集団で自分がその後の提案や行動を行ったのか想像できない
↑どのような施策を提案する活動だったのかが全くわからないので、ゼミ活動をしてきた人なら誰でも書けてしまう内容になっている
【課題】
だが、中間発表を前にして、話し合いが円滑に進められず、チームの雰囲気が険悪になる事態が続いた。
状況を振り返ると、中間や最終発表という遠い目標に囚われ、短期的な計画・実行を疎かにしていたこと、チーム内での役割負担の差が活発な話し合いを阻害している原因であると気がついた。
↑どんな課題があり、どう改善したのかは伝えたい点ではあるが、その他にも学びや思いを書いて自分の人間性も入れ込みたいことを考えると、これらに割く文字数は調整する必要あり
【取り組み】
そこで、毎回のミーティングの際に現状と話し合いで到達すべき目標の共有時間を設けることと、話し合いでの役割を週替り制にすることを提案し、実行した。実行後も、班員同士でチーム運営に関して話し合いを行うことで、チームの雰囲気は格段によくなり、ゼミの時間外にもチームで会うほどになった。
【結果】
その結果、1回の話し合いでの意見数が毎回倍以上に増え、より良い施策作りに貢献し、最終発表では最優秀施策として選出されることができた。(396字)
↑具体的な数値が少なく、どれほどのことを成し遂げたのか分からない
例えば、2チーム中の最優秀なのか、10チーム中の最優秀に選ばれたのか
↑人柄が見えてこない
この活動を通して得られた学びや活動中の自身の思いがなく、事実の羅列になっている
私はゼミ活動での地方自治体への地域活性化施策提案に注力した。
【目標】
チーム5人全員が地方出身者ということから、地方をより良くしたいという切実な思いの元、「最優秀施策」を目指し1年間活動に励んだ。
【課題】
しかし、中間発表を前に、毎週の話し合いの役割負担の差や話すべき事項の共有不足から、チーム運営にて不満が増え、指導教官にも叱責される事態となった。
【取り組み】
地方活性化に対する他の班に勝る強い思いを何としても自治体の方へ届けたいという思いから、チーム運営の見直しを提案した。
①ミーティングでは必ず始めに現状と今日の目標を確認し合うこと
②司会などの役割の週替わり制度
以上2点を提案・実行し、チームは活発な雰囲気を取り戻し、意見数も毎回2倍以上となった。
【結果】
結果、10チーム中最優秀施策として選ばれることに貢献できた。
【経験から得た学び】
ここから、チームでの活動を円滑に進めるためにはその運営にも気を配り積極的に提案・行動をしていくことの大切さを学んだ。(399字)