2019.01.24
【転職ってどうなの?】転職ありきの就活はありかなしか

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    就活をするときには採用された企業でずっと働いていくのが前提として考えられています。しかし、最近では転職市場も広がっているため、一つの企業で働くのにこだわる必要はありません。
    就活のときにも転職ありきで就職先を選ぶこともできますが、それでも問題ないのでしょうか。転職の現状と、転職ありきにするメリットとデメリットを考えてみましょう。

     

    第二新卒の市場が広がっている

    現在の転職市場では第二新卒を獲得しようという動きが強まっています。新卒の数が減っているにもかかわらず、次々に新しい企業が設立されてきているため、新卒の獲得が大きな課題となっているのが現状です。新卒の採用活動をしても、計画していたほどの人数を獲得できずに悩む企業が増えています。

    さらに、内定辞退をする新卒者も増えていることから、事業を行う上で必要数の若手の人材を獲得する手段を考えなければならなくなっているのです。その有効な方法として第二新卒を獲得しようと考える企業が増えています。

    第二新卒とは入社してからおよそ三年の間に退職して次の職場に移ろうとしている人です。実際に働いてみると自分には合わない仕事だとわかったり、職場の雰囲気や社風に馴染めなかったりして転職しようとする若者が増え、第二新卒と呼ばれるようになりました。

    一年や二年の社会人経験だけではベテランと言えるほど戦力になる人材ではないものの、基本的なビジネスマナーなどは体得していると考えられます。そのため、新卒のように新人教育を基礎から徹底して行わなくても、採用した職種の専門的な研修をするだけで十分というのが第二新卒の魅力です。
    即戦力とまではいかなくても、速やかな成長を期待できる人材と考えられています

    このような枠で転職活動を行えるため、転職ありきの就活は無理ではないでしょう。若さを武器にして転職先を獲得できる状況が整っているからです。

    ただ、それが自分にとってメリットになるのか、デメリットの方が大きくなってしまうのかはよく考えた上で決めることが大切です。

     

    第二新卒として転職を目指すメリット

    第二新卒として転職すれば良いと考えると最初の転職先はどこでも構わないと考えることが可能です。大手企業で安定して働きたいと考えて激戦区をくぐり抜けようとしなくても、新卒の獲得に困っている中小企業や零細企業を選んで就職すれば良いと考えられます。

    そして、数年間は仕事をして経験を積み、転職活動に踏み切れば良いということになります。就活のときにどの企業に行くかをそれほど深く悩まなくて良いのはメリットです。
    実際に社会に出て働いてみないと自分の適職かどうかは判断するのが難しいでしょう。
    就職先の選び方を間違ったという印象を受けることなく、次のステップを探しに転職活動に勤しめるのも良い点です。

    第二新卒として転職を目指すと、社会経験をある程度積んだ上で、再度広く業界を見渡すことができるのもメリットです
    同じ会社で働き続けていると視野が狭くなってしまい、本当は自分の力をもっと生かせる場所があるのに気づく機会がない場合も多いのです。社会に揉まれて数年経ち、転職活動をするために情報収集をしたり、様々な企業へ面接に行ったりすると視野が開けます。

    そして、本当に一生をかけてやりたい仕事を見つけられることもあるでしょう。また、逆に転職を上手く活用してやりたい仕事をしていくという方針も考えられるようになります。
    自分なりのキャリアパスを社会経験を積んでから立てられるのは転職を前提にしておくメリットです

     

    第二新卒として転職活動をするデメリット

    転職ありきで就活をするのにはデメリットもあります。
    第二新卒の獲得が活発に行われているのは確かですが、主に新卒の獲得に苦労している企業か、新人教育にコストをかけられないベンチャー系の企業からの募集がほとんどです。適当に就活をして働き始め、次に大手企業に転職して安泰の道を歩もうと考えていても、第二新卒枠が見つからないこともよくあります。

    大手企業は人気が高く、新卒を十分に確保できていることが多いからです。そのようなキャリアパスを考えると第二新卒ではなく、さらに経験を積んでキャリアを作り上げた上で転職する必要が生じます。
    それに適した会社に就職できていないとなかなか理想通りにキャリアプランを実現できないでしょう。

    実際に転職する上でのデメリットとして挙げられるのが時間と労力のロスが生じることです
    転職活動にはかなりの時間を割かなければならず、休日も返上して転職先を探す努力をしなければならないでしょう。面接を受けるために有給を使わなければならないこともあります。
    昼間は働き、夜は転職先の検討をするといった厳しい時期を過ごす場合が多く、それに耐えかねて転職を諦めてしまう人もいます。その覚悟がしっかりとできていないと後悔してしまうかもしれないので注意しましょう。

    もう一つ押さえておきたいのが給与や退職金です。日本では基本的には勤続年数が長いほど給与も高くなり、退職金も積み上げられて高額になります。就職してすぐに転職し、その時に選んだ企業でずっと働いていくのなら特には問題にならない点かもしれません。

    しかし、いつまでも転職に踏み切れず、中途半端な年齢で転職してしまうと給与や退職金が少なくなって苦しむ場合があります。
    第二新卒として転職すると決めたら、いつまでも最初の企業に執着せずに、思い切って転職するのが重要だと言えるでしょう。退職の際にはトラブルが付き物なので、計画的にいつ辞めるかを決めて手はずを整えておくのも肝心です。

     

    転職を前提にするときのポイント

    転職を前提にして就活をするときには、その意図を採用担当者に気づかれないようにするのが大切です。採用担当者としては就職したら定年まで働き続けてくれる人を探しています。
    少しでも第二新卒として転職しようと考えているような発言をしてしまうと、内定をもらえなくなってしまう可能性があります。内定辞退をする人や入社して間も無く退職してしまう人が増えている影響で、採用担当者もシビアに見るようになっている点なので十分に注意しましょう。

    転職ありきで就活するなら、あえて大手を選ぶのも良い考え方です。第二新卒に求められているのは社会人としての基本的なマナーだけではありません。それまで働いてきた企業とのパイプラインとしても期待されていることがあります。
    大手企業なら教育も充実しているのでマナー面でも問題はなく、採用側としては大手企業とのつながりも作れると考えるでしょう。第二新卒として転職する上ではできるだけ規模が大きく、知名度が高くて業界で力のある企業に就職しておくのが良いのです。

    もう一つのポイントとして考えておいた方が良いのが転職のタイミングです。一年目でもう転職するのか、三年くらいは経験を積んでから次の職場を考えるのかはキャリアプランによって異なります。就活のときにいつ転職するかを予め考えておきましょう。

    そして、そのタイミングまでに自分が何を達成していなければならないかを考え、就職した企業で積める経験を無駄にしないことが大切です。
    それによってキャリアを築き上げていくと優秀な人材として転職活動のときに受け入れてもらいやすくなります。

    第二新卒となるメリットとデメリットを考えて決めよう

    就活のときに転職を想定しておくとどの企業に入社することになっても良いと考えられるメリットはあります。
    しかし、キャリアプランがしっかりとしていないと時間や労力をかけた割には実りがないという結果に終わってしまうこともあるでしょう。転職ありきの就活は考えても構いませんが、きちんと将来計画を立てておく必要があります

     

     

     


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