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就職活動をするにあたって、どんな人材を企業は求めているのかということについて考えたことがある人は多いでしょう。「優秀な人がいい」とは言ってもその基準は、地頭の良さだけで語ることは出来ません。
では、どのような点において優れている人を企業は求めているのでしょうか?今回は就活生を見る企業にとっての「優秀な人」の特徴について解説します。
情報量が多い人
その人がどれだけ多くの情報を持っているかという点を重視する企業は多いです。
一人一人がいつでもスマートフォンでどこでも情報を得ることが可能である現代、経済関連のニュースについてほとんど何も知らないということは世の中の流れに興味がない人として見られてしまう可能性があるので注意が必要です。
検索エンジンのトップに多くのニュースが出るのでそこで読むことができる部分だけで充分だと思ってしまう学生も多いですが、そのニュースについての意見などを求められたとき、それだけでは答えられないことがあります。
情報の獲得が容易である現代だからこそ、話題となっている事柄について、ニュースなどでも語られていることだけでなくより深く認識をしている人は情報量が多く優秀な人と判断してもらえることがあります。
テレビやスマートフォンだけでなく、書籍を読むなど少し手間のかかる作業をして多くの情報を得ることで他の学生との情報量の差をアピールすることができます。
特定の分野について深い知識を持つ「オタク気質」がある人
就職活動に臨むうえで、幅広い知識を持っていると有利に働くことは多いと言えるでしょう。グループディスカッション等で持っている知識を活かして積極的に発言することができ、アピールできる場面を得ることができる可能性も高くなります。
しかし、インターネットが普及しており、ほとんどの学生がスマートフォンを持ち歩いている今、「幅広い知識がある」学生はもう珍しい存在ではありません。
その中で近年、企業が注目しているのが「オタク気質」がある学生です。
「オタク」という言葉はあまり良い印象を与えるものとして使われてきませんでした。しかし、誰でも広く浅く知識を収集することができる近年は、特定の分野について深い知識を持っているということが評価されることがあるのです。
その企業にとって関連のある情報であるか否かは重要ではありません。オタク気質のある人は、自分の好きなものについて語る時に必死にその魅力を伝えようと語ったり異なる見解とぶつかった時にしっかりと議論をすることが多いとされています。
課題を与えたときに自分の主張をしっかりと持ちながら必死に取り組むので良い結果を出す人が多く、優秀な人だと判断する企業が増えてきているのです。
基本的なパソコンスキルを持っている人
根性がある、人望が厚いといった人間性を評価される人であってもビジネスマンとして最低限必要なパソコンスキルを持っていない人だと企業は敬遠してしまいたくなるでしょう。
基本的にはどの業界・職種に就職する場合であってもパソコンを使わないということはほとんどないと言えるのが現状です。近年の学生は、スマートフォンに慣れ親しんだ世代であり、逆にパソコンに弱くなってしまったという人も多くいます。
大学の課題などを通して基本的なパソコン操作はできるようにしておくとよいでしょう。
WordやExcel、PowePointなど、誰でも使えると言われているツールであっても人に見せる資料を作成するときに分かりやすいものを作ることができる人には優秀な人が多いです。
また、パソコンを使ったメールの作成において常識的なルールを守れることも重要です。
SNSを会話のツールとしている人が多い世代であるということを企業も理解はしていますが、メールの作り方から教える余裕はないというのが本音でしょう。パソコンに強いことは就活における優秀な人の日っす条件なのです。
協調性や謙虚さがある人
企業において優秀な人と呼ばれる人とは、個人プレーではなくチームプレーでビジネスができる人です。
もちろん、個の能力でプロジェクトを引っ張っていくことができるかどうかも重要視されますが、それは「ひとりよがりな人」とは異なる人材です。自分の考えを主張できる強い意志や、それを裏付けるビジョンを持ちつつも、それにとらわれることなく周りの考えも必要とできる人が一緒に仕事がしやすい人と言えます。
現状の自分を過信しない謙虚さを持っていることも優秀な人の特徴の一つです。自信があることは決して悪いことではありません。むしろ成功体験を持っている人は、新しく取り組むことに対しても「自分ならできる」と思えるので積極的に動くことができるので優秀な人も多いです。
しかし、自信が過信になってしまい、自分以外の人を信用できなくなってしまっている人は優秀な人とは呼べません。謙虚に、周りの人からも得られるものを吸収していこうとする姿勢を企業は求めています。
明確な目標を定めてから逆算して考えることができる人
何を始めるにしても、優秀な人は「なぜそれをするのか」を考えます。そして、その目標を忘れることがありません。
ゴールから逆算して考え、今の自分が何をすべきかを考えることを「逆算思考」と呼びますが、この思考を自然にできる人を求めている企業は多いです。逆算思考ができる人は、目標を達成のために柔軟な発想をすることができます。
一つのやり方にとらわれることなく、目標を達成するためにより良い選択があればそれにシフトチェンジすることができるので仕事のスピードが早いのです。
また、画期的なアイデアを生むことができる人にも逆算思考を使いこなせる人が多いです。新入社員に対して、企業は新たな発想を求めるものなので作業をこなすことではなく目標をいかに達成するかに興味を持てるということは重要な素質と言えるでしょう。
良い質問ができる人
日本の学生は、集団になったときに消極的になってしまう人が多いです。大学の講義で教授から質問を投げかけても誰も手を上げなかったという風景を見たことがある人は多いのではないでしょうか?
目立とうとすること、的外れなことを言うことを良しとしない風習が根強い日本はどうしても集団の中で一人、発言をすることにリスクが生じてしまいます。
ですが、そうした雰囲気があるので逆に勇気を出して質問をすることができる人はひょかされることが多いのも事実です。
質問をするという行為は、話の内容をしっかりと理解していなければできません。ただ話を聞くだけならほとんどの人ができますが、話を聞いた上で発言者の主張などを理解し、質問をするのはそこまで簡単なことではないですよね?
質問するだけでもその意欲をアピールすることはできます。
ただ、優秀な人と思われるためには、単純な疑問だけではなく「自分はこう思うのですが」という自分の意見も入れた質問ができると尚好印象でしょう。
沢山の友人関係ではなく「有意義」な友人関係を築いている人
多くの友人を持っていることがコミュニケーション能力の高さを示すとして就活の際にアピールできると考えている人は多いのではないでしょうか?
もちろん、コミュニケーション能力は社会人として必要です。ですが、友達の数が多いから優秀な人と判断することはできません。
築いてきた人間関係の質の高さが重要なのです。
共通の目的意識を持って、共に何かを達成したというような有意義な人間関係を多く持っている人は優秀な人が多いです。
高い目標を持って学生生活を送る同じ大学に通う学生や、学生以外でも話を聞いてみたいと感じさせるような情報を持っている人との関係を築けるような行動を起こしましょう。
企業は「一緒に仕事がしたい人」を採用する
企業は、「一緒に仕事がしたい」学生を採用します。学歴だけで採用を決めるという考え方の企業は少なくなっています。
自分以外の人や物事に対して強い関心を持ち、新しい知識やスキルを身に着けていこうという姿勢がある人は企業にとってプラスになる優秀な人材と判断されるでしょう。
就活に向けて、優秀な人の要素を獲得できる学生生活を送ることを意識してみましょう。