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独自のデータベースやテクノロジーを活用したインフルエンサーマーケティングプラットフォームを中心に、エージェンシーやプロダクション、コンテンツスタジオ、P2Cビジネスなど様々な事業を展開する「BitStar」。
延べ2,500社以上の取引企業先、8,500以上の取引クリエイター数を有し、手がけてきたキャンペーン実績は27,000件以上とクリエイターエコノミーの開拓者として業界をリードしてきました。
80億総クリエイター時代と称される現代においてBitStarが手がけている事業や強み、入社後に実際どのような業務を任されるのかを、代表取締役の渡邉拓さん、入社3年目でクリエイターマネージャーとして活躍する野田もえりさんにそれぞれお話を伺いました。
〈プロフィール〉
日本最大のインフルエンサーネットワークを強みに。
―――まずはBitStarの事業について、簡単にご説明いただけますでしょうか。
渡邉さん(以下敬称略)
BitStarは2014年に創業したスタートアップで、2025年現在で200名弱のメンバーが在籍しています。
主に独自のデータベースやテクノロジーを活用したインフルエンサーマーケティングプラットフォームを中心に、エージェンシーやプロダクション、コンテンツスタジオ、さらにはP2Cビジネスなど様々な事業を展開しています。
マーケティング支援の領域では、当社のプロダクトやデータを活用して、最適なインフルエンサーマーケティングソリューションを提供する「BitStar Agent」、
企業SNSアカウントの運用支援を行う「BitStar Studio」、
約400名のクリエイターが所属する「BitStar Production」「OOO Entertainment」という2つのプロダクションの運営を行なっています。
またP2C領域では、インフルエンサーの方々のオリジナルブランドとして美容やファッション製品を中心に約20ブランドを展開。商品企画から製造、販売までを一気通貫でサポートしています。
私たちの強みとしては、創業から積み重ねてきたデータやテクノロジーの活用、日本最大のインフルエンサーネットワーク、
一気通貫のサービスポートフォリオにあると思います。
インフルエンサーのフォロワー属性や評価などをAI・ビッグデータ解析で独自データとして提供する「BitStar Database」によるマーケティングサポートや、
企業とインフルエンサーを効率的にマッチングさせるプラットフォーム「BitStar Match」の運営を行なっていますが、それは数多くのインフルエンサーの方々と長年事業を続けてきた私たちだからこそ提供できるサービスだと自信を持っています。
―――「インフルエンサー」という単語からは芸能事務所のようなイメージを持つ人も多いと思いますが、しっかりと数字や根拠に基づいたマーケティングが行われているのですね。
フォロワーやエンゲージメントの推移といった数値は当然見ていますが、そのインフルエンサーさんがどんな人々にフォローされているかの属性も大切になります。
憧れや共感から支持されているのか、情報収集として役立つコンテンツとして認知されているのか、フォロワーの年齢や性別の分布や、どんな企業さまと取り組みを行なってきたか…。
そうした情報をもとに、例えばこのインフルエンサーさんには「認知」と「購買」のどちらの目的が向いているだろうかと判断する訳ですね。
さらに裏返してみれば、私たちは各企業さまがどういうインフルエンサーに対してどんなマーケティング内容で費用を投資しているかも把握できている訳です。
だからこそ企業さまに対しても、競合他社と比べてこういった予算の配分でキャンペーンを打ちましょうとか、新商品発表会、ローンチ後といった段階ごとの施策を年間でプランニングして、定量的にも定性的にも比較分析しながら全体を設計できるのは他社にはない強みですね。
―――憧れや共感のような感情といった部分までデータ化されているのですね。
例えばオーディエンスのコメントデータを解析して「役に立つ」という意味に類するワードがどれくらいを占めているかで、この人は情報軸として見られている割合が何%あるかがわかります。
同じように共感軸や憧れ軸がそれぞれ何%あるといった形で、定性的な物事を定量化して評価しています。
クリエイターさんにとっても自己分析を我々が代行しているようなものなので、適宜フィードバックしながら適切なお仕事へのマッチングにも繋がっていますね。
100年後に名前が残る産業・文化をつくる。
―――インフルエンサーという言葉もまだ一般化していなかった時代に、この領域で事業を始められたきっかけは何だったのでしょうか。
学生時代からビジネスは始めたのですが、シリコンバレーでは壮大なビジョンを掲げる
起業家や投資家の方々を見て私も産業や文化にインパクトを与えるくらい大きなことをやりたいと思っていました。
その頃にたまたま友人のYouTubeクリエイターを支援したことをきっかけに、コンテンツ産業全体が大きく変わりそうだと思いました。
今までのマスメディアを起点としたものではなく、国民一人一人がクリエイターであり
メディアの役割も果たすなかで、広告やプロダクション、メディアの在り方が変わっていくだろうと。
13.5兆円ものマーケット自体が大きく変わっていきそうな可能性を感じました。
そして「100年後に名前が残る産業・文化をつくる」という志を掲げ、BitStarを立ち上げました。
―――創業から約10年で実際に市場も大きく変化してきましたね。
そうですね。今までは2,000人に1人くらいしか映画やテレビといったコンテンツに従事する人がいなかったのが、YouTubeが生まれ100人に1人になり、スマホ1台でコンテンツが作れるようになった
現代では4人に1人までが「何かをクリエイトした経験」があると。
技術革新によるAIの登場や、例えばスマートグラスのように見た物をそのまま投稿できるようになれば、誰もがクリエイターになっていくでしょう。
裾野が広がり、ロングテールなクリエイターが増えていく中で、私たちはクリエイターエコノミーを代表するプラットフォームになりたいと思っています。
例えばロングテールなeコマースの分野では楽天やAmazonが代表的ですが、同じようにこの分野ではBitStarが象徴的な存在になっていきたいと。
それをグローバルな範囲でも実現できる企業を目指しています。
実際にマーケット自体も年々大きくなっている中で、私たちは次の10年で大体10万人のクリエイターを支援し売上1,000億円を目指しています。
産業や文化に影響を与えられる規模感はだいたい1兆円だと考えていて。
10年ごとに100億、1,000億、1兆円と30年で達成する目標とした時に、幸いにも私たちは時価総額で100億を超えるところまでは辿り着きました。
そして次の10年で1,000億という目標を達成するには10万人のクリエイターを支援できれば達成できそうだと。
そのためにもAIテクノロジーを活用したソリューション開発は引き続き注力していきます。
10万人ものクリエイターを人手のみで支援するのは限界がありますからね。
クリエイターがAIと一緒に伴走しながら成果を出す仕組み作りや、
インフルエンサーマーケティングにおける評価指標の開発などは先行して行なっていますね。
あとは日本の人口減少が想定されるなかインドネシアへの海外展開、M&Aによる事業買収や新規事業の立ち上げなど、さらに大きく成長するフェーズに入ったと感じています。
―――ありがとうございました。ではここからは新卒1期生として入社された野田さまにBitStarで実際にどのように働いているのかをお伺いしていきたいと思います。
クリエイターの人生にも影響を与える仕事。
―――新卒1期生として入社されて3年。現在はどんな業務を担当されているのでしょうか。
野田さん(以下敬称略)
職種としてはクリエイターマネージャーとして、5組のクリエイターたちのマネジメント業務を担当しています。
実際の業務内容というとクリエイターに関わることはオールマイティに業務として発生するので、幅が広すぎて何を抜粋すれば…という感じなのですが(笑)
―――「クリエイターのマネージャー」と聞くとスケジュール管理やクライアント営業、撮影の同行といったイメージがありますが…。
よく言われます!
ただBitStarのマネージャー業務はどちらかというと、社内の営業チームとクリエイターを円滑に繋いでスムーズにプロジェクトを動かしたり、クリエイターが将来どういった方向性に進んでいきたいかを議論したりといった業務が中心で。
「付き人」的な業務ではないのでスケジュール管理も最低限ですし、クリエイターと一緒にいる時間よりも各々で仕事をしている時間の方が長いですね。
たまに撮影同行することもありますが、ほとんどが社内でデスクワークをしています。
―――プロデューサー的な目線も必要ですね。クリエイターさんによって接し方や仕事内容も大きく変わり型にハマらないお仕事なのかもしれません。
そうですね。企画を一緒に考えるタイプの人もいれば、事務所から大枠を提案する人もいます。
仕事を形にしたいという熱量はみなさん変わりませんが、そこに至るまでの過程は人それぞれですね。
他にも5年後の将来どうなっていたいかという議論をするにしても、人によって「こうなりたいから今はこうした方がいい」と明確に決まっている人もいれば、「漠然と将来は不安だけど具体的なことはまだ…」という方も当然いらっしゃいます。
私がすべてを考えすぎてもクリエイターの気持ちがついてこないこともありますし、
目先のことから将来のことまで一緒に考える時間を設けるようにしています。
―――思い描いていたマネージャー業務とはかなり違う印象を受けたのではないでしょうか。
そうですね。でもこういうマネジメントの仕方もあるという気づきの方が印象的でした。
スケジュール管理や撮影同行といった部分じゃないところにマネジメントの価値があったのかと。
クリエイターが今のイメージや方向性を変えたい…例えばモデルとして仕事を獲っていきたいと決めた時。その営業先が社内に既存でなければ、私たちマネージャーが一から提案資料を作って開拓することもあります。
オリジナルの商品を作るとなれば、ターゲットの選定や予算感、デザインや工場とのやり取り、WEBサイトの制作進行、宣伝・告知…すべてにマネージャーは関わります。
クリエイターの将来の夢や目標、それは現実的な話ですが収入にも直結することに関わっていく。
人の人生にも大きく影響を与える仕事だという実感がありましたね。
クリエイターへの愛が原動力。
―――仕事の中で大切にされていることはありますか?
「プラスアルファ」を大切にしています。
性格上、人と同じことをすることがそもそも好きではなくて…(笑)指示をもらったとしても「こんな要素があればもっと良いものになるだろう」と自分のアイデアを交えて応対しています。
例えば、創業10周年のイベントで株主さまを招いた会では、数多くの名刺交換をされる方々の印象に残れるように「担当するクリエイターの情報がまとまったQRコード」を名刺と一緒にお渡ししました。実際に直近でその中からご連絡をいただき案件が1件決まりました。
ただ言われたことだけをやるだけだと、ただの伝達役になってしまうので。
自分自身の市場価値を高めるといった意味でも大切にしていることですね。
また、物の言い方ひとつを取っても人に嫌な気持ちをさせないように気を遣うことも重要です。
自分の機嫌や状況で疎かになりがちな部分だからこそ、人を不快にさせないように。
私自身がクリエイターの名前を背負っている側面もあります。
クリエイターがどんなに良い人でも、私の態度が悪かったらクリエイターごと悪印象を与えてしまいかねないので。
―――クリエイターさんのことを第一に考える必要がありますね。
私の原点を振り返ると「クリエイターが幸せになってほしい」という気持ちが原動力になっていて、3年間それが変わることはありませんでした。
ただ「クリエイター第一優先」という意味は入社時と今では大きく変わりましたね。
入社当初はクリエイターを尊重しすぎて思ったことを言えないこともありましたが、今は広い考えのもと厳しい言葉をかけることもあります。
ただクリエイターのことを優先するだけでは結果として社内で「使いにくい」という印象を持たれることもありますし、
クリエイターとBitStarのどちらの立場も一旦考えた上で行動できるようになったのはこの3年間での成長だと思います。
―――クリエイターさんの将来を考えるためにもご自身の成長が必要不可欠と。BitStarの環境はどう感じていますか?
人間関係で揉めたら仕事を辞めようと最初から決めていましたが、この3年間まったく悩むことはありませんでした(笑)。
それはきっとBitStarで働いている人たちがみんな仕事に一生懸命だからだと思います。
人と余計なことで揉める時間なんて無駄だと。仕事にこだわりと熱量を持って取り組んでいる人たちばかりなので、自然と自分も意識が高まりますね。
個人的には情報感度を高めるためにもインプットの時間は大切にしています。
寝る時間以外はスマホかPCの液晶画面を眺めています。
「自分が楽しむための時間」と「調べごとの時間」を分けて効率を上げながらいろんなジャンルの動画に触れています。
あとはネットの意見ばかりにならないように、休みの日は積極的に外出するようにしています。
友達と話している時に「今気になること」や「こんなことを考えている」といった生の声は大切に聞いていますね。
―――最後に就活生のみなさんへメッセージをお願いします。
私自身はBitStarで働く時間は1年で2年分の経験ができるほど、毎日濃い体験が待っています。
ルーティーンワークはほとんどなく365日カレンダーの内容が全く違う日々。
自分から動くことが好きという人ならば仕事の楽しさは自然と見つかるような環境がBitStarにはあると思います。
―――ありがとうございました。
ありがとうございました!






