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2018年に設立されたスタートアップ「Natee」。
ミッションとして「人類をタレントに。」を掲げ、 SNSマーケティングを起点にクリエイターとブランドをつなぐ新しい価値を創出し、SNSマーケティング事業を中心にクリエイターにまつわるエコシステムの実現に向け、多岐にわたる課題の解決に取り組んできました。
今回はNateeに新卒2期生として 2024年に入社した平川咲乃さんに就職活動体験談をピックアップ。ご自身の就活軸や大切にされていたこと、メガベンチャーとの比較でNateeを選んだ理由や今の仕事環境など、幅広くお話を伺いました。
〈プロフィール〉
憧れの人から、憧れの世界へ。
―――ご自身の就職活動を振り返ると、エンタメ業界を志していたそうですね。
平川さん(以下敬称略)
はい。エンタメに関わる業界を広く見ていて、音楽・芸能関係やテレビ、広告業界あたりが良いかなと考えていました。
狭き門であることは知っていたので、就活は2年生の3月くらいから早めに始めましたね。
―――そもそもエンタメ業界を目指したきっかけは何だったのでしょうか。
もともとテレビが大好きで。
番組のエンドクレジットに名前が載るのに憧れを持っていたのですが、一番大きな理由は俳優の菅田将暉さんと一緒に仕事がしたい!という想いでした(笑)。
ミーハーに受け取られるかもしれませんが、私の中では今でも大きな夢なんです。
私が高校2年生の時に菅田将暉さんが芸能活動10周年を記念して写真集を出したのですが、その後書きに「この10年でいろんな人に出会ったけど、これからの10年で、もしこの本を手に取ってくれた人と仕事ができたら幸せな人生です」と書いてあって。
私の中では「もうこれしかない !」と夢がバチっと決まった感覚でした。
―――個性的かつかなり強い就活軸ですね。具体的な就職活動で何をやってきたか教えていただけますか。
もちろん他業界の可能性もあるかもと思って最初はとにかくいろんな企業を見てみようと。
何十社も合同で参加しているイベントに参加したり、1DAYのインターンには50社くらい参加したりしました。
「この就職活動中にしか出会えない企業もきっとある」と思い、社会見学のつもりで幅広く業種を見ていました。
―――多くの企業や分野を学ぶ機会と捉えたのですね。
はい。たくさんの企業を知るなかで、やはり自分のやりたいことは「人の心を動かして楽しませること」だと再認識もできました。
大学時代も文化祭の実行委員で全体の企画などを担当していましたが、そういうクリエイティブな世界で働きたいという軸が固まりましたね。
メガベンチャー内定からスタートアップを選んだ理由。
―――その中でも企業を選ぶ時に大切にされていたことを教えてください。
「人」、「環境」、「仕事」の3つの軸を決めていました。
人軸は、仕事に対して熱量を持った人がいること。
環境軸は、自分が裁量を持って仕事ができて成長できる環境であること。
仕事軸は、エンタメ業界で人の心を動かす仕事ができること。
それぞれの軸に当てはまるのはメガベンチャーかと思い、5月頃から何社か受けていくなかでサイバーエージェントを第一希望の企業として進めていきました。
―――Nateeとの出会いはいつ頃だったのでしょうか。
3年の9月頃です。当時お世話になっていた就活エージェントの方から「合いそうだから!」とNateeを紹介されました。
その頃にはサイバーエージェントは4次選考まで進んでいて、実は心の中では一択に絞っているような段階でした。
今までスタートアップの企業は「情熱や理念」が全面に押し出されているイメージが強かったのですが、Nateeは少し印象が違いました。
理路整然とした人たちが少数精鋭で集まっていて…「知的で強そうな人たちだ!」というのが印象的でした(笑)
会社のイベントにも参加させていただき話を聞く中で、インフルエンサーマーケティングの領域にも魅力を感じたので選考に参加しました。
ただ当時は「サイバーエージェントでも同じことはできそう」と、正直に言えばまだ第二希望の企業でしたね。
―――そこからサイバーエージェントとNateeそれぞれに内定をもらったそうですが、Nateeへの入社を決めた理由は何だったのでしょうか。
サイバーエージェントは選考を受ける過程でも自分の就活軸と合致していることを確認できましたし、面談していただいた社員さんも選考を受けていた学生さんもみんな良い人たちで…意思も固まっていたんです。
ただNateeで11月頃に受けた一次面接がターニングポイントでした。
当時の人事の方が面接の途中で「実は僕もうNateeを辞めて、小説家になるんだよ」とお話してくださって。
とても驚きましたがすごく良い夢だと率直に感じましたし、それを後押ししてくれるNateeも良い会社だなと思ったんです。
それで私も「菅田将暉さんと仕事するのが夢だ」と就職活動で初めて打ち明けました。
すると「絶対声に出していった方がいいよ!言えば叶えられる夢だと思う」と肯定してもらえて。
二次の役員面接でもその話になり「良い夢だね」と盛り上がって…私の中では自分の素を初めて晒せたという実感がありました。
サイバーエージェントの面接では合格するために求められる人材に“寄せる”こともありました。
もちろんそうなりたいという想いに嘘はありませんでした。
一方で、自分が作った理想像なのに少し苦しさを感じてもいて。
Nateeの選考では就職活動で初めて自分自身を受け入れてもらえている感じがして、とても嬉しかったですね。
ここまで圧倒的第一志望だったサイバーエージェントと比べて揺らいでいるということは、それだけ魅力的な会社だと感じている訳で、だったらチャレンジしても良いかなと。
家族に相談した際も「Nateeの話をしている時の方が楽しそうだ」と言われ、そこで決心が着きました。
“ものすごく時間をかけて頑張ってきた就職活動で「名前も聞いたことない規模の会社」に最終的に入る“というのも、人生にワクワクとロマンを求める私らしい決断の仕方だと思えましたね。
―――心から納得できた就活になった訳ですね。
就活を通して自己分析がかなりできたと思います。
自分が何に対して楽しいと思うか、逆に何が苦手なのか。
今までは感覚的に何となく理解していた自分のことを言語化する中で新しい発見もあったりして。
自分の中では大手・安定志向と思っていたのですが、実際にはベンチャー・チャレンジ志向でしたし、本当に良い機会だったと思います。
人を楽しませる企画に挑戦したい。
―――実際にNateeに入ってから取り組まれた業務について教えてください。
入社から半年は「ディレクター」業務に携わりました。基本的にはクライアントとクリエイターの間に立ち、動画などクリエイティブ制作の進行管理を担う業務になります。
各案件に対してクリエイターとディスカッションしながら企画作りをブラッシュアップしていきつつ、クライアントとも良い着地点を見つけて動画にして納品する、というのが主な一連の流れになりますね。
ただ面白い動画を作るだけではなく、案件動画としてクリエイターとクライアントの互いが満足する着地点を見出すことが最初は難しかったですね。
先輩方にも助言をたくさんいただきながら、半年間で4〜5つのブランド、約30本の動画に携わってきました。
―――入社から半年後にはプランナーへと異動されているのですね。
ディレクターの仕事自体も楽しかったのですが、一部は企画の流れがフォーマット化している部分もありました。
例えば、「美容製品ならモーニングルーティーンの企画は押さえておくよね」と、既存の企画に沿って決まった流れで行うものもありました。
ただ先輩ディレクターの中には自分で一から新しい企画も出して、ディレクションまで全部やる人もいて。
その人の働き方に憧れて、自分自身でも新しい何かを作れるようになりたいという気持ちが芽生えてきたんです。
そこで役員の方々を呼び出して、より上流の工程でプロモーション全体を企画するプランナーへの異動を直訴しました(笑)
―――実際に希望通り異動されましたが、印象はいかがですか。
異動して最初の頃に大きめの提案があり、アイデア出しをみんなでやることになりました。
あまりNateeでは取り扱わない駅内広告の企画などもあり、もともとマス広告の業界も就活の視野に入れていたのでとても楽しくて。
予算も大きく、SNSを含めいろいろな媒体を絡めながら提案できる案件だったので「私がやりたかったのはこれだ!」と思えました。
自分の関わったものを見てくれた人たちに何かインパクトを出せているのを実感すると、とてもやりがいを感じますね。
最初のディレクター職の時も、自分が携わって投稿された動画にコメントが付くと嬉しくなりますし。
今はさらに範囲が拡張されてより多くの人に届けられるようになりました。
就職活動時から大切に思っていた「人の心を動かす仕事がしたい」という想いを叶えられていると思います。
成長意欲を満たしてくれる環境がある。
―――新卒から1年でかなりの経験値を積まれたのではないでしょうか。人事をご担当される方から見ていかがでしょうか。
西林さん(人事責任者)
我々Nateeとしても新卒採用2期目ということでより丁寧に彼女たちに向き合わなければいけないと思っていました。
ただそこで平川を筆頭に出てきた言葉が「もっとチャレンジしたい」と。
「今の環境もやりがいはあるけれど、せっかくスタートアップに入ったならもっと挑戦したい」と伝えられた時には私達も少し反省しました。
本当はプランナーになるにはまだ少し早いかと思っていたのですが、結果的に今大活躍してくれています。新卒のメンバーが自ら活躍していく先陣を切ってくれた存在ですね。
自ら成長の機会を作ろうとする人にはその環境を用意できるのがNateeの良さだと改めて認識しました。
部署を越境することもありますし、自身のゴールに向けて最短を走り抜けることができる環境は揃っていると思います。
平川さん
Nateeで働いていて仕事がつまらないと思うことは絶対ないと自信を持って伝えられると思います。
みんなが仕事に対する熱量が高くて熱中していて。
「どの会社に所属していても絶対に活躍しているだろうな」と思える先輩方と、とても身近な距離で一緒に働けていることは自分の成長を考えた時にもとてもありがたいと感じています。
―――その成長の先にどんな目標を持って今は仕事に取り組まれていますか。
ゆくゆくはクリエイティブディレクターとして、より大きな案件で世の中にインパクトを与えられる人になりたいという思いがあります。
この前、上司と話していて「私は菅田将暉みたいな人になりたいんだ」って気づいたんです。
広告という分野で唯一無二であり、誰かに影響を与える存在に自分もなりたいというのが新たな夢ですね。
―――ご自身の作った広告を見て憧れた学生さんが広告業界を目指してくれたら幸せですね。ありがとうございました!
ありがとうございました!






