インタビュー 2023.05.31
【レバレジーズ】広告代理店ではできない。事業会社にしかない「広告」の面白さとは?

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    根強い人気のある広告業界。


    広告業界を志す学生は多いですが、「広告=広告代理店」という思考に陥っていないでしょうか?

    広告の企画や制作の仕事は、広告代理店だけが担っているわけではありません。

    むしろ事業会社では、自社の広告チームがそのような業務を担当することが多いというのはご存知でしょうか?
    今回は、社内でそうした広告業務を担う部署を持つ急成長メガベンチャー・レバレジーズ社を取材。


    あまり耳にしない、事業会社での広告、プロモーションの仕事。レバレジーズにおける、その役割や仕事内容はどのようなものなのでしょうか。

    2022 年4 月入社にして、レバレジーズ全社のプロモーション業務を担う米田菜々子さんに詳しくお話を伺いました。

    米田 菜々子(よねだ・ななこ)
    マーケティング部 プロモーションチーム
    京都大学農学部卒業。2022 年入社。
    内定者インターン時には、レバテックルーキーでプロモーションを担当し、ベストチームに
    ノミネートに貢献。正式入社後、新卒1 年目では初となるコーポレートプロモーション業
    務を担い、全社の新卒採用、自社ブランディングを担当する。

    CMで話題!レバレジーズは〇〇の会社

    ——レバレジーズは最近CMで見ることが多いですが、何をしている会社か、いまいちピンと来ない部分があります。どのような会社なのでしょうか。


    米田  レバレジーズは、WEB メディア運営、人材マッチング、SaaS 事業やM&A コンサルティング、教育など、国内外問わず、すでに40以上の事業を運営している会社です。

     そのため一言で「〇〇をしている会社です」と言うのが難しいですが、あえて言うならば、「社会課題解決企業」と表現しています。

     なぜこれほど広範にわたる事業を展開しているのかというと、弊社の事業選定の軸が、「ニーズの質」にあるからです。

     ニーズの質は、困りごとの「根深さ」と「時間的な長さ」で定義しています。その問題はどれだけ根深く、どれだけ長期的に困る人がいるのかということです。

     逆に、困っている人や企業の量が多くても、その悩みが瞬間的に解消されるなら、ニーズの質が高いとは判断されません。


     つまりレバレジーズでは「根深い、または長期的なニーズがある領域」を吟味して事業を展開しているのです。

     事業領域を固定していないからこそ、さまざまな領域で多くの事業を展開し続けられています。


     レバテックフリーランスという事業を例に説明します。
     日本のIT 業界では長い間、多重下請け構造が課題となってきました。

     元請け企業と下請け企業が存在し、同じ仕事をしていても下請け企業の方が給料が低かったり、スキルアップにつながらない仕事が多かったりするという構造です。

     エンジニア個人のモチベーションが低下し、結果的に日本のIT 業界全体の生産性が下がる要因ともなってきました。

     レバテックフリーランスは、この長らく業界を悩ませていた構造から、エンジニア個人と企業との間で直接仕事が流通する構造へ、プラットフォームを通じた切り替えを行っています。
     エンジニア側からすれば自分のスキル次第で適正に給料が上がっていったり、自分がやりたい領域の仕事ができたりするためモチベーションが向上しますし、企業側としても、安く早く仕事を請け負ってもらえるため、win-win の関係が築けるというわけです。


    ——米田さんは現在、プロモーションチームでどのような業務を担当されていますか?


    米田  私は、新卒採用に関するプロモーション戦略の立案、クリエイティブ制作と広告運用と、上流から下流まで一貫して担当しています。

     プロモーション戦略は、マーケティングで使われる3C(Company:自社、Competitor:競合他社、Customer:顧客)分析などを用いながら、自社、競合、ユーザー(顧客)、それぞれについて定量・定性の両面で調査し策定します。

     「定量調査」は、「ターゲット層の市場規模はどれくらいか?」「企業イメージは競合と比較してどれくらいの乖離があるのか?」といったことを数値的に測るもの。

     「定性調査」では、ユーザーインタビューから、数値には表しにくい感情や行動の背景を明らかにしていきます。


     こうした調査を経て、ターゲットが求めているものの本質を探し、いつ、どこで、誰に、どんなことを伝えていくのかを決めていくのです。 

     クリエイティブ制作・運用では、上記の戦略を元に、デザイナー・エンジニアチームと協業しながら、コピー・グラフィック等を制作し、ターゲットとなるユーザーにより効率的に届けるための運用をしています。

     レバレジーズの中には、一つひとつのサービスごとにプロモーション担当がいますが、基本的にこうした工程を経て、さまざまな施策を世の中に打ち出しているんです。

    違いは「何を伝えるか?」と「どう伝えるか?」

     

    ——広告の仕事というと広告代理店のイメージが強いと思います。事業会社と広告代理店との違いはどのような点にあると思われますか?


    米田  大きく異なるのは、サービスの先にいるエンドユーザーへの向き合い方だと思っています。

     良い広告を作るには、「どう伝えるか?(どんなクリエイティブにするか?)」を考える前に、「何を伝えるか?」という点が非常に重要です。表現が良くても、内容がユーザーのニーズを満たし、心に響くものでないと伝える意味がないからです。

     その上で、事業会社の広告担当者は、自社のサービスを知ってもらい、好きになってもらために、まず「何を伝えるか?」を徹底的に尖らせていきます。

     その後、「どう伝えるか?」の段階まで自社で一貫して行う場合も多いですが、より企画のクオリティを上げる必要がある場合には、広告代理店と協業し、一緒にブラッシュアップしていく場合もあります。

     そして最終的に、どう伝えるか、また複数あるパターンからどのクリエイティブを出すかを判断する。


     これら一連の流れがすべて、事業会社にいる私たちの仕事です。

     つまり、事業会社の広告担当は「何をユーザーに伝えるか?」を設計するプロ。広告代理店は「どうユーザーに伝えるか?」を設計するプロと言えます。

     同じ「広告」にまつわる仕事でも、この点が根本的に違うのです。


    ——広告業界への就職を考えている方々には、重要な視点ですね。


    米田  レバレジーズにはデザイナーチームもあり、大半のクリエイティブ制作は自社で行えますので「どう伝えるか?」の部分を担うことも可能です。やはり広告代理店の方が制作できる量も多く、クリエイティブの専門職も多いので、「クリエイターとして、とにかく制作がしたい」「その道のプロになりたい」と決めている人は、広告代理店に行く方が良いかもしれません。

     しかし、一定程度のクリエイティブにも携わりつつ、「ユーザーの気持ちを動かしたい」「サービスを良くしたい」と、サービスやその先のユーザーと向き合うことを一番に考えたいなら、レバレジーズのような事業会社での広告業務はすごく面白いと思います。


    ——事業会社と広告代理店での役割の違いがよくわかりました。レバレジーズで広告の仕事をする面白さはどこにあると思われますか?


    米田  非常に自由度が高いことです。この「自由度」には2 つの側面があります。

     ひとつは、使える資金の自由度の高さです。

     レバレジーズは、2022 年度売上規模1000 億目前まで成長しており、創業から成長し続けています。広告費にかける金額も年々上がっており、年間百数億円規模で投資できるように
    なりました。

     この規模は、東証プライム上場企業トップ100 に並ぶ規模の額です。
     金額が大きいほど、選択肢も増えていくため、最近ではテレビCM などのマス広告から電車広告、WEB 広告まで幅広い施策ができるようになっているところが魅力の1 つ目だと思っています。

     

     もうひとつは、裁量権の大きさによる自由度です。


     広告担当に関わらずですが、弊社の社員は平均年齢が27 歳と、全社的に非常に若いにもかかわらず、責任者として役職を持つ者のうち20 代の割合は80%を占めています。

     これほど多くの若い人材が責任者を担っている理由は、弊社に浸透している「自由と責任」というカルチャーにあります。

     幅広い事業と職種を回していくには、個々人の能動性が欠かせません。「こんな社会課題を解決したい」「こんな世の中をつくりたい」そうした意志を持った社員に対しては、たとえ本人にその仕事の経験がなかったとしても、「この人ならできるんじゃないか」と判断されればどんどん仕事を任されていきます。

     あらゆる広告の選択肢を取れる「資金力」と、若くても仕事を任せられる「裁量権」があるのは、他にはない魅力だと思っています。

    人生の積み重ね「プラス1」

     

    ——いま新卒採用を強化されていると思いますが、今後、どのような人と一緒に仕事がしたいですか。


    米田 まず1 つは、自分がなりたい姿ややりたい方向性を持っていて、それに向かって努力できる方ですね。

     弊社は、自分のやりたい方向性と仕事内容が一致するように配属が決定していきます。

     また、私も含め、自分の「やりたいこと」を持っており、それに直結する仕事をしている社員がほとんどです。

     自分のやりたいことと直接的に関われていればこそ、仕事に前向きに取り組めます。

     まずは方向性だけでいいので、自分のやりたいことを持っている方と一緒に働きたいです。


     もう1 つ挙げると、レバレジーズで「自分らしさ」を出してくれる方ですね。

     私、仕事は「人生の積み重ねプラス1」だと思っているんです。


    ——「プラス1」というのは?


    米田 「プラス1」は、その人が取り組んでいく目の前の「仕事」です。

     誰でも人生を積み重ねていく中で、最終的にはあらゆる物事を自分の視点で切り取って、世の中を理解しています。

     だから、他人と変わらないと思っていても、必ず、世の中を見る「自分だけの視点」があるはずだと思うんです。


     今までの人生で積み重ねてきた「自分の視点」と「目の前にある仕事」を重ねた時に、どんな世の中が見えてくるか。

     レバレジーズには、自分らしさを発揮できる場面が嫌というほどあるので(笑)、それを持ち寄って、一緒に面白い仕事ができたら嬉しいですね。

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