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就活生の皆さん、とりあえず名の通った大手企業にいけたらいいなと思って就活していませんか?でも、その選択で10年後、20年後に充実した社会人生活を送れるのでしょうか。今回はデジタルマーケティング分野で急成長中のベンチャー企業デジタルアイデンティティの鈴木社長、新卒で大手企業を蹴り現在同社で活躍する佐野マネージャー、次期社長の座を狙う西村マネージャーの3名に新卒でベンチャーを選択する意味、ベンチャーに向いている就活生の資質などをお聞きします。
20年後も充実した仕事をするための近道は大手よりむしろベンチャーにある
ーー新卒カードは大手企業に使いたいと思う就活生がまだまだ多いですよね。この風潮をどのように考えていますか?
鈴木 根幹に大手企業には新卒でしか入れないという先入観があるんですよね?おそらく。これってどうして覆らないんでしょうか。
西村 実際、財閥系の商社や損保、デベロッパーあたりはやはり中途入社が難しい会社も多いですよね。大企業というくくりの中ではごく一部ではありますが。
鈴木 人口が減少しているのだからポジションが足りなければ中途入社で採用するに決まってるのに……。若いうちに欲しいスキルを手に入れられるベンチャー企業に就職した方が、いっそのこと大手企業で早く活躍する近道なんですけどね。
鈴木 謙司(すずき けんじ):新卒でコンサルティングファームに入社し、基幹システムの構築などSEとしてキャリアをスタート。その後、業界最大手のデジタルエージェンシーに転職。営業局長、SEO局長を歴任し、多数のプロジェクト改善と組織マネジメントに携わる。2013年に株式会社デジタルアイデンティティ(現:株式会社Orchestra Holdings)取締役就任。2017年には同社会社分割に伴い設立した株式会社デジタルアイデンティティ代表取締役社長に就任。小学校から高校までは野球一筋で生粋の主将気質
ーーおっしゃる通りですよね。その情報が就活生に行き届いていないのは我々就活メディアにも責任がありそうです。加えて、親世代の価値観や現在の年収ランキング等で、「新卒大手思考」に対して違和感や疑問を持たない素直な子が将来をあまり考えずにその選択をしていることはかなり多いですね。
鈴木 まず大前提としてベンチャーとブラックなスタートアップは違うってことを就活生の皆さんにはちゃんと理解して欲しいですね。多くの就活生や親世代が考えているベンチャーってブラックなスタートアップ企業の方なんじゃないかなと思います。
ーーそれはあるかも知れません。その違いは我々メディアが発信していかなければいけませんね。一方で社会的にインパクトの大きい仕事にチャレンジしたいという高い志で新卒で大企業にいきたい学生もいますね?
西村 そういう学生こそベンチャー企業の方がいいような気がします。自分のやりたい仕事で大きなことをするという考えから逆算すると、ベンチャーで経験を積むことが近道だと思います。大企業はどの部署に配属されるかは分からないし、3年に1度くらい転属や転勤があるのが普通ですし。新卒の配属部署で5年後10年後にやっている仕事も見えちゃいますしね。自分がやれる範囲も限られてしまいますし。
鈴木 そうだね。僕は社会に出てちょうど20年くらい。大学の友人は総合商社、大手メーカー、大手インフラ企業などなど、いわゆる大企業に皆行きました。でも、思ったよりも給料が高くない人もたくさんいるし、5年後10年後どんなことをやっているか想像がついてしまう仕事をしている人ばかりでしたね。それでいいと思っている人もいれば、アップサイドダウンサイドのない人生に「これでいいのか…」という思いは持っていても、今更もう方向転換できない人もたくさんいる。そういう後悔をしてほしくないですよね。
西村 給料面だけが重要ならば大企業でもいいと僕は思います。ただその選択をするとこれからの仕事の内容がもう全部見えてしまう人生を送ることになりますからね。20年後であっても、何をやるかが全部見えていて、自分のやれる範囲も限られているのは、つまんないと思ってしまう。実際周りの友達はほぼ全員大企業だが、仕事楽しいって言ってる人は一人もいないです。20年後に楽しく仕事をしていたいのであればベンチャーを選ぶべきなのかなと思います。
ーーもともと大手志望で就活していた佐野さんはなぜベンチャー企業であるデジタルアイデンティティを選ばれたのですか?
佐野 僕は大手から内定をもらったんですが、それが心の安定には繋がらないと気づいたんです。僕は情報学部だったんですが大学のOBも同期もみんな大企業のエンジニアになるんですよね。5年後10年後の話を聞くと皆さんエンジニアでだいぶ疲弊していて……。全然楽しそうじゃないというか。
ーー大手の内定をもらっても心の安定には繋がらなかった結果、どう動いたんですか?
佐野 新卒の採用が少なくて、自分の影響力がわかりやすい企業に行きたいと考えました。会社作りや会社が大きくなる過程に携わりたいという点で就活し、その結果、デジタルアイデンティティを選びました。仕事に対してきちんと期待値を持ってる人、希望を持ってる人は、 ベンチャーで仕事を追いかけている感覚の方が、心の安定に繋がる可能性が高いと思います。
ーーとても興味深いお話、ありがとうございます
ベンチャーで活躍できる資質は「心配性」であり「タフ」であること、「ナルシスト」も資質になりうる?
佐野 泰成(さの たいせい):株式会社デジタルアイデンティティ Consulting Div. コンサルタント シニアマネージャー
筑波大学情報学群卒、2015年新人王に1年目で選出され、2年目で史上最年少マネージャーに抜擢される。 2018年年間Best Manager賞を獲得。高校時代は強豪陸上部にて3000m走の選手として活躍
ーーこの記事を読む就活生に向けてベンチャー企業に向いている人の気質みたいなものをお伝えしたいのですが、どんな人がベンチャー企業に向いていますか?
佐野 僕は明確にその定義があります。
ーーぜひ、お願いします。
佐野 「心配性であること」です。心配性だからこそ、手に職つけねばとか、手に職をつけるなら若いうちにという感覚がありました。スキルを得ることによる安定、そのために必要な経験をできるだけ若いうちに積んでおかないと不安じゃないですか。
鈴木 それは今の就活生はみんな言うかもしれないね。若いうちにスキルを身に着けたいと。ただ、話をよく聞いてみるとそのスタンスではスキルが身につかないなっていう人も多いよね。心配性だからこそ、早く手に職をつけたい、成長したいという思いがある人がベンチャーを選ぶのは正解ではあるけれど。そのスタンスだけだと辞めてしまう人も多いよね。
ーー佐野さんは何が違ったのですか?
鈴木 とにかく「タフ」です。以前、大雪が降った日がありました。誰もいないだろうなと思ってオフィスに行ったら、 僕より先に佐野がいた。こういうやつは絶対将来大物になるなと思いましたね。
ーー佐野さん、いかがでしょうか?
佐野 大雪が降るなんて天気予報で誰でも分かってるわけですから、それに対して先回りで行動していただけです。心配性なんで(笑)
鈴木 デジタルアイデンティティには大雪の日の通勤を強いる文化はありませんよ?ただ、やはりベンチャーは自由度が高く、一人ひとりに与えられる権限が大きいからこそ、そうやって自分で考えてタフに行動できる人が向いているし、活躍もできるんですよね。先のことをちゃんと考えて行動できる人が向いているんでしょうね。
西村 潤哉(にしむら じゅんや):株式会社デジタルアイデンティティ Consulting Div. シニアマネージャー
早稲田大学教育学部社会科社会科学専修卒。2015年にデジタルアイデンティティ入社。 2016年に新人王を受賞。2年目で史上最年少マネージャーに抜擢される。 現在はコンサルティング部門のマネージャーを担当しながら、新卒育成や採用プロジェクトに関わっている。デジタルアイデンティティで成し遂げたいことは「次期社長になること」
ーー西村さんはベンチャーで必要な気質をどう考えていますか?
西村 僕はナルシスト、自己愛の強さかなと思います。僕はとにかく自分が「かっこよくなりたい」ってひたすら思って生き続けています。かっこ悪い選択をしたくないっていう一心で、物事に取り組んでいるんです。お金を稼ぐことも、仕事を楽しむことも、言ったことはやらないとダサいですから。努力している自分に酔える人はベンチャーで活躍できるかなと思います。僕はナルシストだけど、自己評価が低いタイプなので、他人よりも圧倒的に努力はしないといけないと思っています。ナルシストだけではだめで、組み合わせが大切な気がします。
ーー「心配性」×「タフ」×「ナルシスト」ですか。どれも自身の人生への真剣さ、ひたむきさの表れですね。ベンチャー企業で活躍できる気質が見えてきました。
それではそれらのベンチャーに必要な気質を持ち合わせた学生がデジタルアイデンティティに入社するメリットってなんでしょうか?
鈴木 早めに上司になれることがメリットですね。これをメリットとして捉えられる人じゃないと難しいかもしれません。
西村 なんでも挑戦できるし、挑戦に対して何も否定されないところですね。ベンチャー企業とは言え、この規模になっても全然マネージャーの数が足りていないですから。これはチャンスでしかないですよ。
鈴木 あとは将来独立したい人にもおすすめしたいです。ぜひ来て欲しいです。鍛えてあげられる自信がありますね。
ーーそれ、書いてしまっていいんですか?起業志向の強い学生に利用されてしまうことを嫌がる企業は多いですよ?
鈴木 全く問題ありません。繋ぎ止められなかったらそれはそれでデジタルアイデンティティにその魅力がなかったんだなと僕が反省すればいいだけですから。
ーー度量が深い……。では、書いちゃいます。
上場しても「ベンチャー精神」が浸透し続ける秘訣は〇〇
ーーそもそものベンチャーの定義にもよるのですが、デジタルアイデンティティは持株会社が既に上場していますよね。デジタルアイデンティティの規模もかなり大きくなっているいま、ベンチャーと言っていいのでしょうか?
鈴木 ベンチャーという認識であっていますね。ベンチャーかそうでないかを最後に分けるのは、その企業の文化だと思ってます。ベンチャー気質ならではの、成長、変化し続けなければ生き残っていけないという危機感。そのために常に高い壁に挑戦し続けなければならないという風土があるかどうかではないでしょうか?
ーーお二人はどのような意識で仕事していますか?
佐野 大企業と比べると、「これをやらないと他社に殺される」という感覚を持って仕事をしています。だからこそ、提案の際には「やったほうがいい」という提案ではなく「やるべき」という熱のこもった提案になるんです。こういう考え方や志向の人が増えて、生き残ろうとしていることがデジタルアイデンティティがベンチャーである所以かなとも思います。
西村 そうですね、挑戦者側の感覚を持てるし、意思決定などのスピードが早い。どうやって戦って勝とうかという思考を持つことで唯一無二な会社になっていくのかなと思います。同じ戦い方で同じようにやってたら勝てないと、そういう感覚にしてくれるのがベンチャーかなと思うし、そういう意識で仕事をしています。
ーーそれをやってみたい、面白いって思える子が先程のベンチャーで活躍できる資質にもつながりそうですね。ありがとうございます
求む!ゲームチェンジのエンジンになる次世代人材
ーー 今までよりも、より優秀な層をターゲットにした採用を始めるとお聞きしました。
鈴木 会社のステージが変わるタイミングなので。より優秀な層を15名程度採用したいと考えています。
ーー優秀な15名には早い段階でポジションがあるという理解でよろしいですか?
鈴木 そうですね、ここまでお話した資質がある人にはそのポジションはあるはずです。15人では足りないくらいですが。僕も西村も大谷翔平選手が好きだから背番号の17をお借りして17人でもいいですね。
ーーなるほどです。「次世代17(仮)」ですね。ではその「次世代17(仮)」にメッセージをお願いします。
佐野 会社が成長し続けるための、成長を加速させるためのエンジンになってくれる人、一緒に成長したいという人に来て欲しいですね。
西村 会社は浮き沈みがあります。大企業でもおなじですよね。いい時もあれば悪い時もあって、少し悪くなればやめる人が増えます。でも悪い時こそ、逆にそれが自分のチャンスだと思って、変えていきたいっていう風に思える人が欲しいです。苦しい時に一緒に乗り越える楽しさだったりとか、そういうのを全部全部楽しめる人と、 一緒に働きたいと思ってます。
鈴木 3年後には、デジタルアイデンティティ単体で社員数が500人を超えます。それを1000人にしたいなと思えるような人に来てほしいですね。「ゲームチェンジ」って言葉がありますが、それをしたい人に来て欲しいです。僕が社長をしていても近い将来、いわゆる大企業にはなるでしょうけれど、売上一兆円企業にできるかと言えば難しいかもしれません。それを本気で成し遂げたいと思ってくれる人がいたらぜひ来て欲しいですね。先程もお伝えしましたが、将来起業したい人でも構いません。起業とデジタルアイデンティティを売上一兆円企業にすることのどちらが魅力的かを考えてもらった際に、選んでもらえるかどうかは僕の仕事なので。
ーー「次世代17(仮)」、楽しみですね。皆さん、今日はありがとうございました
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