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東京メトロのエントリーシート項目
・Q: あなたの弱みは何ですか?その弱みをどのように改善しているかを具体的に教えてください。
・Q: 就職活動において会社を選ぶ際に重要視していることは何ですか?あなた自身の想いや考え方を踏まえてお書きください。※志望動機ではありません。
・Q: フリースペースです。補足したいことやPRしたいことなどがあればご記入ください。
東京メトロのエントリーシート【実際のセンパイのES例】
就職活動時、早稲田大学を2019年に卒業する先輩が東京地下鉄(東京メトロ)を受けたときに使用したエントリーシートです。
Q: あなたの誰にも負けない強みは何ですか?具体的なエピソードと共に教えてください。
私の誰にも負けない強みは「限られたリソースを最大限に活かせること」と「組織全体を俯瞰して課題を見つけられること」だ。私が所属する学生団体で、◯◯団体を支援している協会が主催するプレゼンコンテストに出場した。目的は、新メンバーを募ること、入賞し賞金を獲得することだ。はじめは各メンバーが意見をぶつけ合うだけで準備が進まなかった。そこで、私が全体の指揮をとり、美術部所属のメンバーにはスライドショーの作成を、ハキハキと力強く話すメンバーには団体の活動理念を説く役割を割り振るなど、各メンバーがそれぞれの長所を活かせるようにした。また、他のメンバーが発表に向けて練習に励む中、組織全体の目標達成に向けて自分は何ができるのか考え、大学の事務所を説得し、プレゼンコンテストの広報活動を大学と協力して行った。結果、コンテストには多くの来場者が訪れ、銅賞を獲得し、新メンバーを迎えることができた。
Q: あなたの弱みは何ですか?その弱みをどのように改善しているかを具体的に教えてください。
弱みは、自分の意思を相手に明確に伝えるアウトプット能力の低さだ。その原因は主張根拠の不足であることが多い。つまり知識の不足である。私は、日々、産業エコロジーをテーマとするゼミにおいて、産業活動における様々な問題に対して、意見を戦わせるディスカッションを行っている。この際に感じるのは、たとえ自らの解釈によってそれなりに正しいと思われる論理を展開できても、具体的な産業活動による二酸化炭素排出量といった実体的な根拠がないと、全く説得力がないということである。だから、私はデータを用いることで、自らの考えの根拠を明確に示し論理的に展開する努力をしている。しかし、それだけでは変化する産業動向に即さないことも多い。よって、過去の事例を踏まえつつも、新たな学説を検討し、新聞の全ての欄には必ず目を通すことで、常に情報の最前線にいるよう心掛けている。こうした努力によって、アウトプット能力の向上を目指している。
Q: 就職活動において会社を選ぶ際に重要視していることは何ですか?あなた自身の想いや考え方を踏まえてお書きください。※志望動機ではありません。
私が会社選びで重要視していることは、大きく二つある。一つ目は、自分の実現したい仕事ができるかどうかだ。私は自らのアイデアを形にし、人々に利用してもらうことに喜びを感じる。だから、人々の生活や社会を支えられる仕事がしたいと考えている。そのため、幅広い視点から新しいサービスや商品を考え、それを実現できる環境があることが必要だ。さらにそれをお客様に使っていただくことで社会に貢献していると実感できる会社がよい。二つ目は、社員の方や職場の雰囲気だ。ゼミやサークルでの活動経験から、どんなプロジェクトであっても一人で実現するのは難しいと実感した。そのため、チームワークを大切にし、いろいろな人と一緒になって目標を実現するような社風の会社で働きたいと考えている。またそれには、風通しがよく意見が言いやすい環境であることも重要だ。セミナーに足を運び、仕事内容やその会社の雰囲気まで感じ取ることを意識している。
Q: フリースペースです。補足したいことやPRしたいことなどがあればご記入ください。
私のPRポイントを一言で表すと、「惚れっぽいラーテル」のような性格です。気になる人が好きなものまで積極的に触れること。そして、「世界一怖いもの知らず」と言われているラーテルのように、果敢に何にでも挑戦すること。この二つの心構えを大切にし、自分の世界を広げてきました。
東京メトロの面接について
東京メトロの選考フロー
選考フローは以下の通りとなっていますので、参考にしてみてください。(年度によって内容が変更する場合があります)
なお、新卒採用として代表的な総合職(事務系)を基準にご紹介します。職種により選考フローが若干異なります。
②エントリーシート
③WEBテスト
④一次面接
⑤クレペリン検査
⑥ニ次面接
⑦最終面接
エントリーシート
東京メトロは認知度が高く、日々の鉄道利用でも親しみを持っている人が多い人気の企業です。
鉄道業界に絞って就活をしている人は多く、中でも東京の通勤・通学等の移動を支える東京メトロを第一志望としている人は多くなっています。
人気の高さから、ESの通過は難関だと言えます。
なぜ鉄道業界を志望し、さらに鉄道の中でもどうして私鉄、その中でも東京メトロが良いのかといった詳しく掘り下げた志望動機であることが大切です。
選考する側は大量のエントリーシートをチェックすることが推測されますので、読みやすさ・わかりやすさ・印象に残りやすいポイントを作ることを心がけましょう。
ESの項目は、「志望動機」「学生時代の経験」「自分の強みや重視していること」「東京メトロだからこそ志望したい理由」の4つの視点が選考で重要となってきます。
■鉄道業界を志望した理由を明確に
■鉄道業界の中でも東京メトロを選んだ理由を企業の特色を踏まえて明確に
■これまでの経験を踏まえ東京メトロへの志望動機とリンクさせる
■自分の強みや周囲の人との関わり合いの中で大切にしていることを示す
WEBテスト・クレペリン検査
東京メトロでは企業オリジナルのテストが行われます。
形式はSPIに近く、分野は言語・計数・性格です。
SPIに近い形式で、スピード重視である傾向があります。
通過するのは60%程度という情報があり、ESと合わせるとかなりの人数が絞られているようです。
SPIの練習を行い抜かりなく対策を行いましょう。
また、一次面接の後にクレペリン検査を行います。
性格・能力を分析するテストで、準備は必要なく、リラックスして行うと良いでしょう。
■WEBテストは東京メトロオリジナルのテスト形式を使用
■SPIに似た形式でスピードが求められる
■SPI対策等で十分な準備を
■一次面接の次のステップでクレペリン検査を実施
面接
【一次面接】
一次面接は集団面接です。学生側は三人程度で行われます。
内容は学生時代の経験等、基本的・一般的な内容を中心に進められます。
話題を掘り下げるのに対応できるよう、十分に準備して臨みましょう。
特徴としては、「東京メトロで入社後にやってみたいこと」に加えて「東京メトロで二番目にやってみたいこと」が問われる場合があることです。
東京メトロの幅広い業務を理解し、具体的なビジョンを描けているかという志望度の高さが問われます。
【二次面接】
二次面接は通過者が少なく、ここで候補者が絞られると言われている難関の面接です。
通過者は3割と言われているので、気を引き締めて挑みましょう。
この面接では、特に東京メトロへの志望度の高さが問われます。
なぜ鉄道業界を志望するのか、どうして他社ではなく東京メトロがいいのかという理由を明確に話せることが大切です。
東京メトロの特徴として、1日平均755万人もの利用客があり、東京の通勤・通学を支えることで東京の街を支えていることが挙げられます。
自分自身が通学等で利用していたら、その時の経験についても積極的に話しましょう。顧客としての親しみや愛着は大切な志望動機の一部です。
実際に利用してみての感想や、東京メトロが力を入れているホームドア・バリアフリー等について話すのも良いでしょう。
また、東京メトロは多岐にわたる鉄道業界の業務の中で、鉄道運輸自体による売上の比率が高いのが特徴です。
街づくりや店舗運営等より鉄道運行自体に比重を置いていることは志望動機の良い切り口となるでしょう。
【最終面接】
最終面接は志望度の高さが問われ、内定までの最後の関門と言えます。
他社ではなく東京メトロだから志望する理由を明確に伝え、他社選考の進み具合の質問についても東京メトロへの志望度の高さを踏まえて答えましょう。
また、「メトロクイズ」と称される変化球の質問もあります。
一見企業研究の深さを調べるものと思いがちですが、クイズを通して伝わってくる人柄に注目しています。
とっさにうまく答えられない質問があるかもしれませんが、真摯に一生懸命答えようとする姿勢、知らないことは知ったかぶりせず、わからないと素直に答える姿勢が大切です。
東京メトロは明るく穏やかで親しみやすい人が選ばれる傾向にあり、つまりは入社してからも和やかな雰囲気で働けると言えるでしょう。
その日を楽しみに、面接はできるだけリラックスして「明るく謙虚に誠実に」臨んでください。
全ての面接を通して共通でポイントとなる点を紹介します。
■東京メトロだからこそ志望する理由とやりたいこと(複数)を具体的かつ明確に
■他社より鉄道運行に比重を置き全駅が利用者の多い重要駅である業務形態を理解する
■他社ではなく東京メトロを強く志望している熱意を具体的な理由とともに伝える
■わからない質問は素直にわからないと答える誠実さが重視される
■できるだけリラックスして明るく親しみやすい雰囲気を心がける