就活/準備 2018.09.03
東海旅客鉄道(JR東海)の内定者ES(エントリーシート)と面接のポイントについて

目次 [非表示]

    JR東海のエントリーシート項目

    ・Q:大学での研究・ゼミ・授業等で学んだ内容について記入してください。
    ・Q: 当社への志望理由を記入してください。

     

    JR東海のエントリーシート【実際のセンパイのES例】

    就職活動時、一橋大学を2019年に卒業する先輩が東海旅客鉄道(JR東海)を受けたときに使用したエントリーシートです。

    Q:大学での研究・ゼミ・授業等で学んだ内容について記入してください。

    学部の授業では社会科学について幅広く勉強し、特に都市計画や雇用、ジェンダー、心理学について関心をもって学びました。3年次からは商学部のイノベーション研究ゼミナールに所属し、イノベーションに関する制度、戦略、歴史などの文献にあたり、何故イノベーションが起きたのかの因果関係や今後のイノベーションの可能性について議論するとともに、そこで得た知見を活かして企業への事業提案やビジネスコンテスト出場などをしています。

    Q: 当社への志望理由を記入してください。

    貴社の手がける「次なる日本を創造する」多様な事業が、私が仕事をする上でも最重要視する「わくわくする事業か」に合致しており志望しました。その中で、私が成し遂げたい「日本人の幸福度をあげる」ことも実現できる中央新幹線事業に携わってみたいです。国連の世界幸福度報告書において、2018年の日本の順位は54位と先進国では最下位で、「他者への寛容さが低い」ことが原因だと指摘されています。心理学の観点では、他者への寛容のためには幼少期の親からの十分な愛情や承認によって育まれる「自己の受容」が不可欠ですが、幸福度の高い欧米と比較して、労働時間の長さや日本独特の「単身赴任」という形態で家族の時間が相対的に少ない故に自己受容が進んでいないと私は考えます。このときボトルネックである通勤時間と労働時間において、通勤時間を減らすことはどんな会社のどんな人へも提供でき、日本の60%を占めるマーケットエリアにおいて中央新幹線の開業で利用者数が更に拡大することや、これまでの到達時間削減の着実な実績は在来線も含め今後もその可能性が見込めるため、社会的・数値的に与えられるインパクトが最も大きい会社だと考え、貴社を志望しました。

    JR東海の面接について

    JR東海の選考フロー

    選考フローは以下の通りとなっていますので、参考にしてみてください。(年度によって内容が変更する場合があります)

    なお、新卒採用として代表的な総合職(事務系統)を基準にご紹介します。職種により選考フローが若干異なります。

    ①プレエントリー(マイページへの情報登録)
    ②エントリーシート
    ③リクルーター面談(3回程度)
    ④一次面接
    ⑤ニ次面接
    ⑥最終面接

     

    エントリーシート

    JR東海は認知度が高く、日本の鉄道の代表とも言える東海道新幹線を所有・運行し、日々の鉄道利用でも親しみを持っている人が多い人気の企業です。
    鉄道業界に絞って就活をしている人は多く、中でも東京・名古屋・大阪の三大都市を結ぶ東海道新幹線を中心に業績・利益率が非常に良く安定しているJR東海を第一志望としている人は例年非常に多くなっています。

    人気の高さから、ESの通過は難関だと言えます。
    JR東海の一員としてどのように働きたいのか、鉄道の中でもどうしてJR東海が良いのかといった詳しく具体的な志望動機であることが大切です。

    JR東海のエントリーシートはシンプルな質問で文字数が少ないので、十分に推敲してわかりやすく伝わりやすい文章になるように心がけましょう。

    ESの項目は、「志望動機」「学生時代の経験」「JR東日本だからこそ志望したい理由」「入社後にやりたいこと・キャリアプラン」の4つの視点が選考で重要となってきます。

    ポイント

    ■鉄道業界を志望した理由を明確に

    ■鉄道業界の中でもJR東海を選んだ理由を他社比較を踏まえて明確に

    ■自分がJR東海にどのように貢献したいかを具体的・現実的なキャリアプランを交えて示す

    ■面接で掘り下げることを前提としたES作りを

     

    リクルーター面談

    JR東海の採用にはリクルーター面談で通過できるかどうかが重要なキーポイントとなります。
    リクルーターは3回が標準的で、回数ごとに若手から少しずつ年次の上がる社員が対応していきます。
    カフェやホテルのラウンジ等を利用し、リラックスした雰囲気で面談は進んでいきますが、各リクルーターごとに候補者がしぼられていき、正式な面接までたどり着くこと自体がかなり難関と言われています。

    問われる内容としては、ESの内容の深掘り・学生時代の経験・志望度の高さのチェック・志望度の裏付けとしての企業研究の深さのチェック・時事問題等です。
    一つ一つを掘り下げていくので、抜かりない事前準備は必須です。

    話す内容はもちろんですが、人柄や面談時の雰囲気・話す上で協調性を持って進められているか・リラックスしながらも謙虚さがあるか等も大切なポイントです。
    もちろん、ある程度リクルーターとの相性があるのはやむを得ないことですが、リクルーターは「会社の仲間として一緒に働きたいか」という視点で見ていることを忘れないようにしましょう。
    面談に臨む上では、良い人間関係を構築しようとする姿勢や思いやりのある言葉、そして笑顔が大切だと言えるでしょう。

    なお、説明会等の採用イベントは早い時期から始まり、リクルーター面談で話せる内容や志望度の高さを示す話題を情報収集するには出席は必須と言えるでしょう。
    具体的な業務内容や、企業研究だけではわからない現場の声を聞く良い機会となりますので、できる限り毎回、積極的に参加しましょう。

    ポイント

    ■リクルーター面談を通過し面接にたどり着くのは難関

    ■採用イベントの積極的な参加で情報を仕入れておくことが前提

    ■リラックスしながらも志望度の高さを示せる話題を事前準備しておくことが重要

    ■リクルーターと良い人間関係を築こうとする姿勢が大切

     

    面接

    【一次面接】

    一次面接は個人面接です。ここから、人事部の社員と面談していくことになります。
    リクルーターの「一緒に働きたいか」という視点に加えて、人事部の「JR東海という会社で働くのにふさわしいか」「会社風土に合いそうか」というマッチングの視点が加わった選考となります。

    内容はESから広げて志望動機や学生時代の経験等、基本的・一般的な内容を中心に進められます。
    話題を深く掘り下げて行くのに対応できるよう、企業研究や自己分析を整理して十分に準備して臨みましょう。

    さらに、他社における選考の進み具合も問われます。状況を伝えるだけでなく、他社よりJR東海への志望度が強いことをアピールするチャンスとも捉え熱意をもって話しましょう。

    【二次面接】

    ニ次面接は、実質的には最終選考です。ここまでたどり着いたことはリクルーター面談と一次面接で良い評価を受けてきたことになるので、自信を持って対応しましょう。

    この面接では、学生時代に打ち込んだことや時事問題等が問われるほか、やはり何よりもJR東海への志望度の高さが問われます。
    なぜ鉄道業界を志望するのか、どうして他社ではなくJR東海がいいのかという理由を明確に話せることが大切です。
    JR東海の多岐にわたる業務を理解し、入社後にやってみたいことを具体的に話せるようにしておきましょう。
    その上では、顧客へのサービスとして安全を最優先にした鉄道運行という視点を心に留めておくことが必要です。

    【最終面接】

    最終面接は志望動機等の基本的な質問や今までの選考の感想等の質問がありますが、志望度の高さがそれまでに確認できていればその場で内々定が出ることもあります。
    ただし、最終面接で落選する場合もあるので、気を抜かずしっかりと熱意を伝えることが必要です。

    中には「自分の好きなところを10個挙げる」「入社までの過ごし方」等、変化球の質問もあります。
    とっさにうまく答えられない質問があるかもしれませんが、真摯に一生懸命答えようとする姿勢が大切です。

    全ての面接を通して共通でポイントとなる点を紹介します。

    ポイント

    ■JR東海だからこそ志望する理由とやりたいことを他社比較を交えて明確に

    ■鉄道運行・街づくり・旅行等を含めたJR東海の幅広い業務を理解する

    ■東海道新幹線を中心とした優れた経営力・海外での技術展開等JR東海ならではの興味深い取り組みをチェックしておく

    ■志望度の高さが最重要ポイントなので熱意を持って示す

     

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