目次 [非表示]
各方面の「スペシャリスト」を輩出し続ける【日研トータルソーシング株式会社】
製造、保全、ロボット・FA、研究・開発、IT、化学・バイオ、建設…
さまざまな業界で「請負」「人材派遣」を中心にサービスを展開している「日研トータルソーシング」。
40年以上にわたり社会や経済環境の変化に適応しながら人材ソリューションサービスを提供する中で、業界未経験の新卒採用者を充実した研修施設・カリキュラムでスペシャリストに育て、「正社員派遣」という形で配属企業先へ技術を提供してきました。
「派遣」という言葉のネガティブなイメージを払拭したいと語る、3名の採用担当者の方々にお話を伺いました。
HR新卒採用部 新卒採用課 製造保全採用ユニット:小木曽 覚
HR新卒採用部 新卒採用課 エンジニア採用ユニット:木下 可菜実
HR新卒採用部 新卒採用課 コンストラクション採用ユニット:酒井 綾乃
日研トータルソーシングの【仕事内容】とは?
―――同じ会社の中でも配属先の企業によって業務内容も異なってくるかと思います。各事業部での配属後について説明いただけますか?
小木曽(以下敬称略):製造エンジニアは簡単に言えば、メーカーの現場で実際に物を作るお仕事です。
最近では世界的に注目を集める半導体の製造や、電気自動車に使用されるリチウムイオンバッテリーの製造などさまざまな工程に関わります。
ロボット/設備エンジニアは産業用ロボットや生産設備のメンテナンスや関連するサポート業務を行います。
イメージしやすいのは自動で部品を組み上げる腕のようなロボットでしょうか。他にも倉庫で荷物を自動で運ぶロボや、テーマパークのアトラクションの定期点検なども含まれますね。
木下(以下敬称略):エンジニア部門では製品の研究・開発・設計に関わります。
エンジニアと聞くとWEB上で動くプログラム設計をイメージされるのですが、自動車の自動運転プログラムの開発や、医療品の品質管理、燃料電池の構造・電装設計などモノづくりの上流工程に関わるお仕事になります。
酒井(以下敬称略):コンストラクション部門では建設現場での施工管理を任されます。職人さんや技術者の方々がスムーズに作業に取り組めるよう、工程や品質、安全面、予算の管理や、材料の発注・手配など全般に関わります。
日本全国のホテルや商業ビル、テーマパークや高速道路…誰もが地図で見たり名前を聞いたりする施設の建設に携わることができます。
―――配属先では専門的な知識が必要になると思います。未経験の学生にはハードルが高いように感じましたが…。
小木曽:おっしゃる通り、誰でもいい訳ではなく「ハイエンドの技術力を提供できる」ことが弊社の強みです。
未経験の学生をそのレベルまで引き上げる研修施設やカリキュラムの質において、トップレベルにあると自負しています。
職業訓練校として認められている「テクノセンター」を始め、全国に各分野の研修施設があります。
研修センターの講師陣は職業訓練指導員の免許や国家資格を持つ自社スタッフが担当。自社で全て管轄しているからこそ、質の高い研修ができるんです。
木下:分野によってはプログラミング言語やCADも扱いますが、入社までの期間でeラーニングを用意してあり、基本的な知識を身につけることができます。
もちろん座学だけではわからない部分はあるので、入社後の研修や配属先でのOJTを通して専門知識を深めます。
特に最先端技術は現地に足を運び、現物を見ながら徹底的に考えることが重要なのです。
酒井:配属先の企業さまと長く培ってきた信頼があるからこそ、弊社のプログラムに則ってOJT研修を行っていただいています。
小木曽:2023年には経済産業省ロボット政策室の方々が「ロボット/設備エンジニアを育成するプログラムを見学したい」と視察に来られたこともあります。
私たちは人材派遣の企業ではありますが、研修機関としても各分野の最先端に位置していると思います。
―――なるほど。では実際に専攻外の方々はどれくらいの割合なのでしょうか?
小木曽:実は専攻外で飛び込んでくる学生さんが圧倒的に多く、概ね7〜8割を占めるかと思います。
最初は皆さん不安がつきまとうと思いますが、私たちの研修とサポート体制に安心してくださる方が多いですね。
酒井:「手に職をつけたい」と技術職自体が人気になっていますね。
一方で、就職活動中にエンジニアや開発、建設の分野に興味を持ったけど「理工系学部」が応募条件にあり、諦めていた文系学部の学生さんも多くいらっしゃいます。
木下:理系の学生さんも含め、大学での専攻と将来やりたいことのギャップに対して、受け皿になっているんじゃないかなと。
配属先の企業に直接入社しようとするとどうしても学部・専攻の制限があったりすることも多く、キャリア相談をよく受けます。
今の学生さんの多くがコロナ禍を経て、オンライン環境の恩恵を受けています。「あの生きづらかった数年間、IT技術によってすごく便利になって助けられた」と。
そういった経験から技術職の道へ進みたいという学生さんも増えています。
大学生活でせっかく見つけた夢が学部の選択で妨げられるのは悲しいですよね。
そういった学生さんにも門戸を開くことができるのは弊社の強みだと思います。
【当たり前の働き方】の変化
―――学生さんの可能性や選択肢が広がりますね。研修後は配属先企業に日研トータルソーシングの「正社員」として派遣されるということですが、そのメリットを教えてください。
木下:いまや転職は当たり前の時代になりました。
どの会社に所属しているかよりも、自身のスキルそのものを見られる時代です。
そんな中で「正社員派遣」という働き方は、実際に転職をする訳ではないけれど、配属先を変えることで縦にも横にもキャリアアップできます。
さまざまなプロジェクトを跨ぎ、いろんな会社を経験できる。
安定した正社員の立場のまま、自分のスキルアップに挑戦できるのは、自身の市場価値を伸ばしたい人にはうってつけでしょう。
小木曽:派遣業界を調べてきてくれる学生からは「派遣法では3年以上同じ職場で勤務できないから頻繁に転勤するんですか?」と質問されることもあります。
正社員派遣はそのルールには該当しないので、最初の配属先で上手くフィットすれば10年以上同じ職場で働いている先輩もおり、そのままリーダーや所長まで務める方もいらっしゃいます。
職種や実際の作業内容、配属先の人との相性など、自身が大切にする価値観で柔軟性を持ってキャリアを選択できるんです。
酒井:ひと昔前は「派遣=ダメ」というマイナスイメージもありました。
ただ最近は多様な価値観を肯定的に捉える人が増え「そんな働き方・生き方もあるよね」と、考え方が少し柔軟になってきた印象があります。
コロナ禍やAI技術の進歩によってここ数年だけでも「働くこと」の価値観は大きく変わりました。「正社員派遣」といった働き方が今後、もっと一般的に、主流になる可能性もあるかもしれませんね。
小木曽:「まだ何も決まっていない」 と進路に悩む学生さんも多いと聞きますが、それは裏を返せば自身の可能性が大きく広がる余地があるという強みだと捉えてほしいですね。
―――実際に未経験からスタートした学生さんの様子はいかがですか?
小木曽:ある社員は、外資系メーカーで稼働するロボットのデモ環境におけるテスト現場を担当しました。
最初は右も左もわからなかったようです。
しかしケーススタディを先輩から指導されるうちに、何か起きた時に先輩に頼らずとも自分だけで対応できるようになったと。
まだ配属から半年ほどですが、成長を実感しているようでした。
酒井:配属前は未経験というプレッシャーもあり、上手く自信を持てずコミュニケーションも苦手だった学生さんが、配属先で働くうちに目に見えて成長するんです。
私たちは月に一回程度、定期的に配属先を訪問するのですが、自発的にコミュニケーションを取り、作業内容を説明してくれるなど、まるで別人のようでした。
木下:仕事内容や困りごとをいつでも相談できるメンター制度を設けるなど、私たちは一人ひとりに寄り添うことを大切にしています。
最初の配属先が合わなかったとしても、その人に合う次の環境を全力で探します。会社という単位ではなく個人にとてもフォーカスして、その子のために何ができるかを考える社風があります。
「何かに夢中になれる」「ものづくりに興味がある」全ての学生へ
―――ではどのような学生さんが向いているのでしょうか。
小木曽:ロボット/設備エンジニア、製造エンジニアは日々ルーティンワークをこなす中で、その効率化を図ったり、改善点を探したりするお仕事です。
一つのことに集中して夢中になれることが大切ではないでしょうか。
何も特別なことではなく「スマホを触ってて気づいたら何時間も経っていた」ような。
そんな経験がある人は向いていると思いますね。
木下:やはり「モノづくり」が好きなことでしょうか。
子どもの頃に段ボールで工作したり、絵を描いていたり…最終的な成果物が身近にあることが多いので「モノづくりしたい」という気持ちがあれば、技術やコミュニケーション能力は後からついてくるものだと思います。
酒井:建設現場にはさまざまな立場・年代・職種の方々が大勢いらっしゃいます。
その人たちと実際の現場でフィールドワークをすることになるので、人と話すのが好きな人や、スケジュールや物事を管理するのが好きな人は向いていると思います。
―――最後に、御社ではeスポーツ部があると伺いましたが、どんな活動をされているのでしょうか。
酒井:週末などに定期的にやってみたいゲームなどを募ってオンラインで皆さん参加してもらっています。
ゲームによってはサーバーが常に稼働しているので、自由にログインして遊んでいる人もいますね。
木下:年に3回ほど全社で大会を開いているんです。
芸人さんを実況に、プロゲーマーの方を解説者としてお呼びして、トロフィーや賞金も用意して…きちんとしたeスポーツの大会レベルになっています。
もちろん見る専やエンジョイ勢も十分楽しめます。
小木曽:社内でも有名になるほど毎回優勝していくような人もいて。
会社の特性上、同期と別の配属先で働くことも多く、みなさんの縁を繋ぐためにも大事な活動ですね。
―――本日はありがとうございました。
全員:ありがとうございました!