就活/企業調査 2019.08.16
【インタビュー】#06  デジタルアイデンティティ内定・Mさん「業界で選んだのではなく、デジタルアイデンティティという企業の良さに惹かれて決めた」

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    この記事は、2017年に作成されたものを再編集しております。

    こんにちは! シンアドの吉田です。内定者インタビュー第6回目の今回は、デジタルアイデンティティ(以下DI)内定者のMさんにインタビューを行わせて頂きました。関東の理系大学に通うMさんですが、実は院試を受けるか、就活をするかで悩んでいたとのこと...。幅広い業界を見て、且つ大学院に進む道を止め、最終的にDIに決めた理由に要注目です!

     

    「入社までの準備は特に必要ない。」その一言がきっかけで入社を決意!

     

    Q就職活動を始めたタイミングはいつ頃ですか?

    情報解禁のタイミングで、3年生の3月に始めました。僕は理系の学部なので、周りの友達もほとんどが大学院に進もうとしていて。その環境に居たので、ぼんやりと「自分も大学院に進もう」と考えていました。ですが、実際に研究室に配属されてみると、研究室の雰囲気が自分の肌に合わないということに気が付き、就活も視野に入れ始めました。そこで、周りの色々な方に相談したところ、「開催時期の順序的に、院試よりも就活の方が早いタイミングだから、まずは就活を頑張ってみたら?」とアドバイスを頂き、就活に本腰を入れ始めました。

    2~3月に就活をすることを決めたので、周りの友達に比べて、インターンシップにも積極的に参加していませんでした。その為、就活開始当初はかなり「出遅れ感」を感じましたね(笑)。既に就活支援団体に所属し、自己分析や選考対策を進める友達が多くいる中、僕はESの書き方や面接のやり方もわかりませんでした。

     

    Qインターンシップには参加しなかったのですか?

    基本的に、大学院に進む予定だったので、「行っても意味がない」と考えていました。あとは、軽音サークルの幹部をしていたこともあり、秋冬にかけて学園祭等のイベント準備で多忙だったので、授業で必修のインターン以外には参加しませんでした。

     

    Qどのような業界を見ていましたか?

    業界単位で絞るというよりは、自分が日常生活で使っていて、好きな製品がある企業を受けていました。飲料メーカーや、自動車、あとは不動産、エンタメなど、幅広い業界を受けました。ただ、同じ業界の中で数多くの企業を受けて、どこでも「御社が1番です」と嘘をつくことが自分には出来ないと思ったので、1業種1社ずつのみ受けました。

     

    Q幅広く業界を見て、最終的にデジタルマーケティングの業界を選んだ理由は何ですか?

    デジタルマーケティングという業界を選んだ、というよりは、デジタルアイデンティティ(以下DI)という企業の良さに惹かれて決めました。元々、業績の良い大手企業ばかりを見ていて、ベンチャー企業は視野に入れていませんでした。ところが、大手企業の選考で落ち続けてしまい、周りの先輩などに相談したところ「おそらくパッションが足りないね」と言われ、就活の方法を見つめなおしました。

    改めて考えてみると、大手企業は人数が多い為1人1人の裁量も少ないですし、先に研修が必ずあるなど、自分のやりたいことがすぐには実現出来ないだろうと思いました。一方でベンチャー企業について考えてみると、個人の裁量も多く、将来がわからないという未知性も、毎日変化があり楽しいように感じられました。そこで、自分は大手よりもベンチャーの方が向いているのかもしれない、と考えるようになり、初めて受けたベンチャー企業がDIでした。

    DIの説明会では、社内の上層部の方が長い時間登壇し、自社について熱く語って下さいました。それまで受けていた大手企業の説明会では、1度もそのようなことがなかったので、とても印象的でした。また、その日登壇されていた中村さんに、説明会終了後「入社までに何かやっておいた方が良いことはありますか?」と聞いたところ、「特にないですね。学生のうちにしかできないことを楽しんだ方が良いと思います。」と言われたこともとても印象深かったです。経歴も凄い方なのに、肩の力が抜けている雰囲気がとても魅力的で、それをきっかけにかなり心を掴まれました。

    デジタル広告やデジタルコンサルティングを行っている、いわゆる同業他社はたくさん存在しますが、その中でもDIは仕事の幅も広いですし、また上層部がしっかりしていると感じました。ベンチャー企業というと、社員がチャラついているような悪い印象を持っていたのですが、DIにはそのような印象を持たなかったので、次第に惹かれていきました。

     

     

    表情の硬さで「熱意がない」と勘違いされた

     

    Q選考は、何社くらい受けましたか?

    はっきりと数えたことはないのですが、25社くらいだったかなと思います。周りの友達の中には、1日に選考が5社あるという人も居ましたが、僕は多くても1日2社にとどめていたので、そこまで多いようには感じませんでしたね。

     

    Q就活が終わったのはいつ頃ですか?

    9月19日に内定先が確定したので、半年くらい就活をしていました。今考えると、長かったですね(笑)。

     

    Q就活中、落ち込んだことはありましたか?

    大体、春採用が6月頃に終わるので、6月を過ぎると段々周りの友達も就活を終え始めるのですが、当時大手広告代理店を最終で落ちてしまったんです。他社の選考も並行して受けていなかったですし、幼馴染と友達がその企業で内定を獲得したこともあり、その時はかなり落ち込みましたね。

     

    Q春採用で落ちてしまった後は、どうされましたか?

    僕には院試を受けるという選択肢が残っていたのですが、一方で「大学院に進みたくない」という気持ちがとても強かったので、「どうしようかな」と悩みましたね...。ですが、夏採用の情報を見てみると、案外採用情報があったので、「まだ何とかなりそうだな」と気持ちを落ち着けることが出来ました。

    ただ、「自分のやりたいことが出来なさそう」と感じた瞬間、自分の中で一気に熱が冷めてしまい、夏採用でも中々内定獲得まで至りませんでした。おそらく、「その企業でなければいけない理由」を見つけ出せないまま選考を進めていたことが理由だったのではないかと思います。また、それまで自分では特に自覚をしていなかったのですが、表情から感情の起伏が見えづらいらしく...。DIの役員面接の時に、逆質問を求められたタイミングで「何かご指摘ありますか?」と質問したところ、「頭の回転も速そうだし、喋りも上手いんだけど、表情が硬いね...」と言われてしまって。他の方からも表情について指摘をされたことがあったので、ポーカーフェイスでありながらも、自分の熱意を伝える方法はないかと模索していました。

     

    Q結局、表情の硬さはどのように解決したのですか?

    某大手広告代理店のOBさんと仲良くさせて頂いていたので、相談しながら解決していきました。「私は表情から感情が見えづらいのですが...」とあらかじめ予防線を張るというテクニックや、表情は冷静でありつつも、質問内容でハングリー精神を見せるなど、様々な方法を考えて実践しました。DIの選考では、特に気を付けて実践しました。ただ、面接は面接官や会社との相性が何よりも重要だと思うので、一概に「これで解決できる!」とは言い切れないですけどね(笑)。

     

     

     

    就職活動が最大の挫折経験

     

    Q面接で回答に困った質問をされたことはありますか?

    ないですね! 元々、話をすること自体が得意ということもありますし、圧迫面接を受けた経験もありません。ただ、選考フローの中で最も得意なものがグループディスカッション、その次は一次面接でしたが、一方で最も不得意なものは最終面接、次いで集団面接でした(笑)。先ほどもお話したように、表情が硬いということもあり、集団面接だと周りの学生と見比べられて、「熱量が少ない」と思われてしまったことが何度もあります。最終面接も同様に、最終まで残った数人の中で比べられ、落とされてしまいました。少ない面接時間の中で、本当の自分の良さを相手に伝えることは、とても難しかったです。

    また、お世話になったOBさんに、「どこか1社でも内定が決まっていれば、面接の結果が違ったかもしれないね。」と言われた経験があります。僕は、1つも内定を持たないまま全ての選考に臨んでいたのですが、それ故に尖った回答をせず守りに入っていて、「ここの内定を確保したいから、枠から外れないように回答しよう」と意識してしまっていました。そこで尖った回答をしていれば、もしかしたら面接官の目に留まっていたかもしれない、丸い球を投げ続けていたから誰の心にも刺さらなかったのかもしれない、と今となっては少し思いますね(笑)。受けたら受けた分だけ慣れると思うので、インターンでも本選考でも、早いうちに選考に挑戦してみることをオススメします! ESでも、面接でも、経験を積むうちに「これは面接官が好きなエピソードなんだ」と分かってくると思います。

     

    Q自分の話したエピソードの中で、面接官ウケが良かった話は何ですか?

    面接官ウケが良い話とは異なるかもしれませんが、挫折経験を聞かれた時は「今この"就職活動"が最大の挫折経験です。」と答えていました。面接を受けていくうちに、自分には「努力をして成功した体験」が1つも無いということに気がついて...(笑)。挫折経験も無いですし、努力して勝ち取った経験も、今まで本当に1つも無いんです...。例えを使ってお話すると、今までは、山に登る前に山の高さを測ってしまうタイプでした。先に高さを測ってしまえば、「この山を登るのは無理そうだな、だったらもう1つのあの登れそうな山に登ろう」と目標を変更することが出来るので、挫折することもありません。今までは、そうやって壁にぶつかっても登らずに済む方法を選び、やり過ごしてきました。

    就職活動においても、「春採用」という壁にぶつかりました。ところが、「院試を受ける」という選択肢があったのにも関わらず、今回は「夏採用」という自分にとって高い壁に挑戦し、自分の力で登り切ることが出来ました。人生初の"成功体験"を獲得することが出来たので、面接で挫折経験を聞かれた時は、その話をするようにしていましたね。

     

    Q今までは、失敗しても「挫折」とは思わなかったということですか?

    元々すごく能天気というか、楽天家なので、何か嫌なことがあっても「なんとかなるでしょ」と思って生きてきました。なので、春採用でどこにも受からなかった時、「久々に何とかならなかったな...」と感じましたね(笑)。大学受験も、現役の時は失敗したので落ち込みかけたのですが、1年浪人したらなんとかなったので、就職活動が何よりの挫折経験です。

     

     

     

    Q面接でよく聞かれる、「学生時代に力を入れたこと」は何と答えていましたか?

    春採用の時と、夏採用の時と、書くことを変えていました。春採用では、「言いたいことを言うこと」と書いていました。僕の専攻はグループワークが多かったので、その際「思ったことを必ず発言する」ということについて、エピソードを交えて伝えていました。

    夏採用では、「勉強以外で英語力を上げること」と書いていましたね。TOEICの点数を持っておらず、春採用ではそれを理由にESで落とされてしまった企業もあったので、7月にTOEICの試験を受けました。その試験の為に、新たに色々なことをしたというエピソードを話していました。大学2年生の時に、1ヵ月間ヨーロッパでバックパッカーをしていたことや、留学生の友達と仲良くしていたこともあって、元々英語力には少し自信もあったのですが、それに加えて海外のYoutuberの動画を見たり、外国人と話す機会を増やしたりして、更に自分の英語力を高めました。TOEICの点数自体は、740点位しか取れなかったので微妙な結果で終わっちゃったんですけどね(笑)。

     

    Q勉強は元々得意なのですか?

    勉強自体は好きではないんです。こういうことを言うと、周りに「むかつく」とよく言われるのですが、小さいころから何でも卒なくこなせるタイプで。裏を返せば、だからこそ努力から生まれる成功体験をしたことがなかったんですけどね(笑)。中学受験を通して小学生の時から勉強をする機会が多く、基礎である「地頭」が鍛えられたおかげで、何をするにも「それっぽく」出来てしまうんです。

    ただ、系統的には「ウサギとカメ」の「ウサギ」です。プログラミングの授業を例に出すと、授業開始して数回は、誰よりも内容を理解していて周りの人に「教える」立場なのですが、半分以上過ぎるといつの間にか「教わる」立場になっています(笑)。とっつきも、飲み込みも早いけれど、勉強が好きではないから努力を出来なくて、周りに追い越されるんです。

    人生において、就職するまでの道のりって、色々なアプローチ方法があるじゃないですか。もし人生をやり直せるのであれば、「絶対に中学受験はしたくない」と親にはいつも伝えています。勉強の道を選びたくなかったですね。僕は料理が好きなので、「料理人にもなりたかったな」と思いますし、写真も好きなので、「写真家にもなりたかったな」と思います。必ずしも勉強が出来なければいけない世の中ではなくなって来ていると思うので、なんだかなぁと思うことは多々ありますね。

     

     

    Q実際に、DIで入社した後やりたいことは何ですか?

    企画がやりたいです。元々、どんな会社を受けるにしても商品企画などを希望していて。顧客やクライアントのニーズを分析し、どのような製品を出せばヒットするのかを試行錯誤する、ブレーンになりたいと考えていました。なので、最適な方法を模索するような仕事をしたいです。よく言われていることですが、IT業界は現在とても動きの激しい業界ですよね。10年前は存在すらしていなかったスマートフォンが、現在は、誰でも持っていることが当たり前になって来ています。ここからの10年間は、流行に敏感なことは勿論、自分が流行を作っていく立場になりたいです。なので、入社してからは、まずはその感覚的な部分を学びたいですね。

     

    Q選考中、DIに惹かれた理由は何ですか?

    上司と近い距離で関わることが出来るという点が、何よりも魅力的でした。特にDIは、上層部に凄い経歴を持つ方々が多いので、皆さんから様々なことを教わりたいと思っています。またその学びを通して、自分の市場価値をDIで上げていきたいです。僕には特筆すべき武器がないので、それを会社で働きながら見つけていきたいです。DIの若い社員の方に、DIの良さは「若いうちからバッターボックスに立たせてもらえるところ」と聞きました。僕も、どうせやるならバッターボックスに立ちたいですし、大手企業に行った周りの友達よりもスキルを身につけたいと考えています。

     

     

     

    Q最後に、就活生へメッセージをお願いします!

    まず1つ目に、OB訪問について。「OB訪問に行け」とよく言いますが、僕は元々「それって意味あるの...?」と懐疑的な部分がありました。ですが、就活を終えた今振り返ってみると、OBの方々には本当にお世話になりましたし、とても感謝しています。就活を通して得た人脈は、後々の人生でかけがえのない財産になります。就活を通して色々な人に出会うことは、この時期にしか体験できないとても大切な経験です。皆さんも是非、躊躇せずに色々な人に出会って欲しいです。

    そして2つ目に、気負いすぎないこと。就活は人生において一大イベントですよね。とは言え、「たかが就活」です! 「されど就活」とも言えますが、あまり気負いすぎると逆に失敗してしまいます。肩の力を抜いて挑むことが、成功のカギだと僕は思います。

    そして最後に、「悩んだら悩んだ分だけ良いことがある」ということ。自分の頭で考えることが、本当に大切です! 僕も、今までの人生の中で1番悩みました。就活において、「正しいこと」は決められていません。だからこそ、「自分が正しいと思ったことが、正しいこと」です。自分でたくさん悩んで、たくさん考えて、納得した上で就職活動を終わらせて欲しいです。頑張ってください!

     

    (インタビュー:吉田海音)

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