就活/準備 2019.08.15
【インタビュー】#03 大手外資系広告代理店内定者・Sさん「既卒として2回目の就活を決意!」

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    こちらの記事は2017年に作成されたものを再編集しております。

    こんにちは! シンアド就活事務局の吉田です。内定者インタビュー第3回目は、大手外資系広告代理店に内定を決めた、Sさんにインタビューを行いました。就職活動を2回経験したという彼女からしか聞くことのできないエピソード満載です! 是非最後までご覧ください。

     

    自分の「本当にやりたい事」に気づき、広告代理店を目指す!

     

    Q就職活動を始めたタイミングはいつですか?

     

    3年生の夏に協定留学から帰国したタイミングで、就職活動を始めました。ですが、その時は"将来何をしたいのか"ということをしっかりと考えきれていなかった為、当時頂いた内定は辞退して、2017年の3月から改めて就職活動を開始しました。

     

    Q2度就職活動を体験しているということですか?

     

    はい、そうなんです。3年生の夏頃から1度目の就職活動を開始し、秋には外資系のベンチャー企業に内定を頂きました。ですが、内定式などに出席し、社内の雰囲気や事業内容を知るうちに違和感を感じ始め、次第に自分が本当にやりたいことは"広告の仕事"であるということに気が付きました。そこで、3年生の冬に内定辞退をさせて頂き、今度は広告代理店とメーカーのマーケティング職に絞って、2017年の3月から改めて就職活動を開始しました。

    本来は2017年3月卒業の年齢なのですが、留学に行っていた関係で2017年の秋に卒業を予定していたんです。ところが、予定外に、単位を春までに全て取得し終えたので、2017年の3月に大学は卒業し、"既卒"として2度目の就職活動を行いました。

     

    Q3年生の夏から始めた1度目の就職活動は、どのような業界を見ていましたか?

     

    広告も留学を機に興味を持った業界だったので勿論視野に入れていたのですが、こだわらずに、広告業界以外も幅広く見ていました。当時、今よりも「英語を活かせる職に就きたい」という思いが強かったので、英語を使うということを軸に、商社や、コンサルティング系の会社を中心に考えていましたね。はじめは名前を知っている大手企業から受けていたのですが、中々結果がふるわず...。そこで、ベンチャー企業を見始めると、フランクな雰囲気が自分の性格に合うと感じたので、ベンチャー企業も視野に入れるようになりました。

     

     

    1年間の留学を経て「英語はツールでしかない」ということに気づいた

     

    Q留学へ行くことを決めたきっかけは?

     

    元々高校2年生の時に1年間アメリカで留学経験があり、当時は日本で外国の方に日本語を教える、日本語教師になりたいと考えていました。なので、外国の方とコミュニケーションを取るために英語を勉強しようと考え、大学でも英語を学ぶことが出来る学科に進学しました。ところが、大学での勉強を重ねていくうちに、次第に自分の将来像が変わっていき、"英語力を一流のものにしたい"と考えるようになりました。

    そこで、"TOEICの点数を900点以上にする"という目標を立て、2年時に半年間カナダ留学へ行ったところ、なんと2年の夏までにその目標を達成することが出来たんです! 目標を達成したことと、カナダ留学中に出会った学生に感化されたことを理由に、"英語を極める"ことよりも"英語で何かをしたい"と考え始めるようになりました。そこで、英語圏の協定校の中で最もレベルの高いオーストラリアのメルボルンへ1年間留学に行くことを決意しました。メルボルンでは、前半の半年間は学生寮で過ごし、後半の半年間をホームステイで過ごすことにより、実際に現地に住んでいる方々がどのような暮らしをしているかを学ぶことが出来ました。

     

    Q海外で働きたいとは考えませんでしたか?

     

    初めは考えていたのですが、採用方式の違いから日本で就活をすることを決めました。日本は、メンバー型の採用方式を行っていて、いわゆるポテンシャル採用なので、新卒でも企業を選ばなければ就職を出来るようになっています。一方で、海外は主にジョブ型の採用方式を行っています。これは、空いた枠にフィットする人材を採用するという方法で、経験のない新卒の学生にとってはかなり不利な採用方式です。更に、私のように英語の勉強を目的として海外留学に来た、ビジネス経験やスキルのない学生にとっては、日本で就職活動を行うよりも成功率が低く、難易度が高すぎると感じました。その気づきをきっかけに、就職活動は日本で行い、海外でも戦えるビジネススキルを自分自身に身に着けようと決めました。

    私も採用方式に違いがあるということを初めは知らなくて、留学中にインターンシップに応募しようと考えたことをきっかけに知りました。インターンシップ自体は合格させて頂くことが出来たのですが、夏休みの期間にどうしてもアフリカに行きたいという思いがあったので辞退してしまったんですけどね(笑)。

     

    Q留学に行ったからこそ、考え方が変わったことはありますか?

     

    まず1つ目に、英語はツールでしかないということに気が付きました。今までは、「英語を使う仕事」に就くことへこだわっていましたが、それに気づいてからはそのこだわりがなくなったんです。2つ目に、自分の目指す業界を見つけることが出来ました。留学中に受けたマーケティングコミュニケーションズという授業で、色々なブランドのキャンペーンや事業展開を学んだのがきっかけです。ケーススタディで様々な事例を知るうちに、次第にブランドイメージを構築するために打たれている施策に興味をもち、広告代理店の仕事に興味を持つようになりました。

     

     

    Q面接で難しい質問をされた経験はありますか?

     

    去年の就活に関する質問をされたときは困りましたね。留学経験がある学生のほとんどは就活自体を1年遅らせるので、既卒や第2新卒として就活を行う学生はかなり少ないんです。なので、「なぜ就活を今しているの?」「前の就活はどうしたの?」と、去年の就活を深堀りされると、過去の自分の意識の低さが露呈してしまい、答えに悩みました。この答えが良かったのかはわかりませんが、去年の就活に関して質問をされた時は、考えを改めたことを説明していました。自分の今後のキャリアパスを明確に描くことの大切さに気が付いたこと、そして、失敗からのフォローアップがいかに大切かということをお話しました。

     

    Q初めて「去年の就活に関する質問」をされた時はドキっとしましたか?

     

    しましたね! 自分でも想定していた質問だったので、「やっぱり聞くよね」という思いと、「どうしよう」という気持ちが混在していました。内定辞退をした経験自体、企業の方は快く思われないじゃないですか。またこの子は同じことをするかもしれない、と思われる可能性があるので、その質問が1番答えづらかったし、ドキっとしました。

     

    Q悩んだ時や落ち込んだ時、どのように気持ちを切り替えていましたか?

     

    落ち込んだ時は、自分がなぜ広告を目指すようになったのか、どれだけ広告業界に入りたいのかということを思い出して、気持ちを鼓舞していました(笑)。あとは、スケジュールをなるべく詰め込むようにして、気持ちが沈む余裕自体を無くしていました(笑)!

     

    Q内定先の企業に就職を決めた理由は何ですか?

     

    クリエイティブの良さで決めました。自分が広告を見る時に、やはりクリエイティブの良さを重視しているな、と感じたからです。電通や博報堂など、クリエイティブが良いと言われている企業はたくさんありますが、私が感覚的に良いと思えるのは外資系広告代理店の広告でした。そのため、クリエイティブのセンスが良いと感じたという理由から、現在の内定先に就職を決めました。

     

    Qクリエイティブの良さで内定先を決めたということですが、各社のクリエイティブをどのように学びましたか?

     

    英語のサイトで、国別や代理店別にクリエイティブをまとめてくれているサイトがあったので、それをマメにチェックしていました。あとは、動画サイトを見る事が好きなので、動画の間に流れて来る広告で良い広告が流れてきた時にどこの会社が作っているのかを調べるようにしていました。

     

     

    就職活動は「人に頼ること」が大切!

     

    Q就職活動を経験してみて、気付きはありましたか?

     

    人に頼ることが大切だと痛感しました。元々私自身が人に頼ることがとても苦手で、「ESを見てください」「面接の練習を手伝ってください」と素直にお願いすることが出来なくて。1回目の就活では、自分でも驚くほど多くの"お祈り連絡"(不合格通知として企業から来る連絡のこと)を企業からもらいました。そこで、2回目の就活を始めるときには考えを改め、高校時代に仲良くして頂いていた先輩にESや面接を見て頂くよう、お願いしました。就活を既に経験している先輩のアイディアはとても参考になりましたし、私の行きたい企業に就職したお友達を紹介してくださったので、OB訪問という形でフランクにお話することが出来、とても為になりました。

    また、ESの書き方に関しても、先輩に見て頂いたことで自分の書き方の足りない部分に気づくことが出来ました。先輩に「相手のことを考えられていないESだね。」と言われ、自分の書いたESを見つめなおしたところ、言いたい事をフォローアップするエピソードが論旨とずれていて伝わりづらいということに気が付いて。そのアドバイスを頂いてからは、構成の立て方を注意するようになりましたね。ESの構成は、英語の文章の作り方と似ている部分が多く、結論ファーストで後から他のエピソードを足す事で肉付けしていく、という構成方法です。元々理解はしているつもりだったのですが、先輩に指摘されてからは「これを読んだ人事の方はどう思うかな?」と客観的に考えられるようになりました。

    実際に、先輩にアドバイスを頂いて以降、書類選考を通過する確率が大幅に上がりました! また、面接に関しても、「鏡の前で練習すると良い」「ビデオを撮って研究してみたら?」という先輩のアドバイスを実践したおかげで、通過率が上がりました。就活中は、先輩だけに限らず、相手が同級生の友達だとしても、わからないことがあるときにはすぐに聞きに行き、頼ることが大切だと思います。

     

    Q最後に就活生へメッセージを下さい!

     

    まず、本当に自分のやりたいことを明確にして、行きたいと考えている企業は実際にそれを実現できる場所なのかということをしっかりと見て頂きたいです。あとは、先ほどもお話しましたが、人に頼るということをオススメします! 私のように、大学につながりのある先輩が居ないのであれば、積極的にOG・OB訪問に行ってみたり、就活エージェントの方にESや面接対策をして頂いたりなどやり方はたくさんあると思うので、先人の知恵を有効活用して頑張って頂きたいなと思います!

     

    (インタビュー:吉田海音)

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