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就活と大学受験は、似ているようで全く異なります。アプローチの方法、就活に対する考え方など、大学受験生時代と同じやり方で臨んでも思うような結果が出ないかもしれません。
大切なのは、就活におけるマインドセットを把握することです。引く手数多な人材になれるよう努力をすれば、その時の経験が自然と就職後も役立ってくれるでしょう。
大学受験以上に試される人間力
大学受験でも試験に加え面接はあったかもしれませんが、何より大切なのは入学試験の点数です。ここでボーダーライン以上の点数を叩き出せば、高確率で入学することができました。しかし、就活は違います。
SPIなど学力試験を導入している企業もありますが、それ以上に注目されているのが人間力です。いかに勉強ができても、会社の利益にならなければ意味がありません。コミュニケーション能力も当然求められますし、就活に対する熱意や一般常識も確認されるでしょう。
今まで培ってきたもの全てを出し切るくらいの気持ちで臨まなければ、他のライバル達を出し抜くことはできないのです。
すでに就活を始めている場合、簡単に人間力なんて鍛えられない、と思うかもしれません。今からボランティアに出かけたり、何らかの実績を残すことは確かに難しいでしょう。
しかし、人間力をより細分化していけば、どうすればよいかは見えてきます。
例えば、マメさや好奇心をアピールしたければ、応募する企業の業界についてより念入りに調べることで面接の武器にできるでしょう。就活ではグループディスカッションが導入されることもありますが、そこで率先して行動を取ればリーダーシップをアピールできます。
つまり、就活における一つ一つの行動に対して本気になることで、自然と採用担当者の目を引く活躍ができるようになるのです。
自分を振り返る時間を作る
大学受験生時代はテスト対策に精一杯で、自分の学生生活や適性についてあまり深く考えたことはないかもしれません。しかし、就活では何より自分を理解することが大切です。
それは企業へのアピールに役立つからという意味もありますが、何より自分自身が最も活躍できる場を探すためです。
自分に向いていない仕事を始めても、モチベーションを維持できず作業もおざなりになり、結局1年や2年で退職することになりかねません。できれば企業へ応募する前に、マインドマップを作るなどして自分の頭の中をスッキリと整理させましょう。
マインドマップとは、思考をどんどん枝分かれさせながら頭の中を整理させる方法です。
また、就活生の中には自分の強みを見つけられない方も多いのではないでしょうか。自分の長所をアピールするというのはなかなか慣れない行為ですし、最初は気恥ずかしさもあるかもしれません。
そこでポイントになるのが、この振り返りです。学業でもアルバイトでも、課外活動でも、何を学び何を得たのかをハッキリさせることで自分の武器にするのです。
こうした自分の内面を覗く作業は、ある意味英単語を覚えたり、数学をマスターするより難しい作業です。1時間や2時間で終わらせるのではなく、丸一日かけてでもじっくりと考えることで、自己を確立させ就活に臨みましょう。
焦らないこと
大学就活において、とてもシンプルで難しいポイントが焦らないことです。就活は周りがどんどん内定をもらったり、不採用通知が届くことでとにかく焦りがちです。
焦った状態では本来のポテンシャルを十分に発揮することはできませんし、焦りが不採用を招きさらに焦らせる悪循環に陥りかねません。
これが大学受験になると、試験日も合格発表日も予め決められているためある意味気楽です。その時期に向けて勉強し、結果発表を待てば結果がどうであれ一旦の決着は付きます。
しかし、就活はそうもいかないからこそ、ベクトルを変えてアプローチする必要があるのです。
例えば、少し小旅行などを挟んで気持ちをリフレッシュさせてみてはいかがでしょうか。
応募する企業の面接日などとの兼ね合いもありますが、1泊2日程度の旅行ならそこまで就活にも影響を与えないはずです。大学と自宅、またはアルバイト先を往復していても、なかなか気持ちは休まりません。
365日24時間就活を気にして生活していては焦りが生まれて当然です。また、一人で悩んでいる方は誰かに相談することも大切です。
家族や友人はもちろん、大学のキャリアセンターに足を運んで就活についてもう一度考え直すこともできます。とにかく思い悩んだ時は違う行動を取ることで、現状を打破しましょう。
卒論と就活の両立を可能にするスケジュール管理能力
ただでさえプレッシャーのかかる就活をより大変なものにしているのが、卒論です。例え内定をもらえても卒論を提出できなければ卒業できず、内定を取り消される事態になりかねません。
一方で、卒論は提出期限が年明けまで設けられていることも多く、就活よりも若干余裕があるのも事実です。卒論の提出期限と就活を進めるタイミング、この2つを両立させるスケジュール管理能力が、就活では求められるのです。
また、面接で卒論について聞かれることも珍しくありません。卒論の内容が就活に役立つかもしれないと考えれば、卒論に対するモチベーションも向上するのではないでしょうか。
就活と夏を乗り切る心構え
大学入試は冬に行われることが一般的ですが、就活は真逆です。夏にピークを迎えることも多く、いかに夏を乗り切るかも就活における重要なテーマとなるのです。
うだるような暑さに体力を奪われながら面接会場へ向かい、時には長距離移動もしなければならない、となれば就活に身が入らなくなっても仕方ありません。
とはいえ、企業が面接日を変えてくれるわけでもないので、自分で夏の暑さ対策を徹底しなければならないのです。
水分補給は欠かさず行い、適宜休憩を入れながら体をリフレッシュさせましょう。
そして夏場になると意外に怠りやすいのが、清潔感です。面接で清潔感は必ずチェックされますし、額に汗を浮かべたままの就活生と暑さを感じさせない爽やかな就活生では間違いなく後者の方が好印象を抱かれます。
オールシーズン使えるスーツではなく、夏用スーツを別途用意しておくと格段に通気性が良くなるため、効果的な汗対策になります。
また、匂いにも気を付けましょう。制汗剤などを使いながら、決して汗の匂いを漂わせないようにすることがポイントです。
ネガティブな自分を追い出す
ネガティブな言動をしがちな学生というのは、企業も敬遠しがちです。特にネガティブな気持ちが表れやすいのが、面接の舞台です。
例えば、予防線を張りがちな就活生は注意しましょう。自分の発言に対して自信が持てない学生は魅力的には見えませんし、印象にも残りません。
仮に採用しても仕事に対して受け身になりそうだな、と思われかねないため、普段の会話や考え方からポジティブに切り替えていくことが大切です。
言葉は言い方一つで大きく印象を変えるものなので、学力だけでなく言い回しの難しさ、コミュニケーションのコツを学んでいきましょう。
また、いくら頭ではわかっていても本番になると緊張して実践できない可能性もあります。こればかりは数をこなして緊張をほぐすしかないので、どこかで割り切ることも大切です。
大学受験生より総合力が求められる就活生
大学受験生とは違った能力が求められる難しさを、就活生になると体験します。そこで活きるのが、今までに紹介したマインドに対する考え方であったり、卒論や暑さ対策などの対応力です。
学力が多くを占めていた大学験生時代から一つステップアップして、社会人として通用することをアピールするにはどうしたらよいかを考えてみましょう。