就活/準備 2019.12.18
就職浪人をキャリアに変える留学のコツ

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    就職浪人の期間をキャリアアップにつなげる海外留学

    不幸にして就職浪人という状態に陥ってしまったとしても、その期間を有効に活用することで大きなキャリアを身につけて次の就職活動に臨むという考え方は可能です。卒業後の海外留学がそのひとつになります。

    海外留学にも様々なスタイルがあるので、必ずしもキャリアとして評価されるものばかりではなく、採用する企業によってキャリアとみなす留学の種類も異なるでしょう。いずれにせよどんなスタイルの留学であっても、観光を兼ねた留学というレベルでは多くを期待できません。自分が目指す就職の方向性に合わせて役に立つ留学先を選ぶようにするのがポイントです。 

    海外留学で注意しなければならないのが学年の始期です。欧米の多くでは9月が新年度の始まりになっています。そのため多くの場合、ディプロマ(卒業証明書)などが発行されるのは入学翌年の6月から8月の間になります。つまり、就職浪人になった年の9月に入学することになり、最短でも翌年の6月以降の卒業になるため、就職活動はそれ以降ということになるのです。

    具体的な時期を例に、1年間の留学を説明するとすれば次のようになります。

    ・2020年3月国内で大学などを卒業
    ・2020年3月~留学先の国で語学学校などに通う
    ・2020年9月留学先の学校に入学
    ・2021年6~8月卒業~帰国
    ・2021年6~8月就職活動開始
    ・2022年2月頃エントリー
    ・2022年夏頃内々定
    ・2022年秋頃内定式
    ・2023年4月入社

    このように、1年が就学期間の留学先を選んだとしても就職は3年遅れることになります。そのリスクを補えるような留学先を選ばないといけません。

    語学留学は留学期間の短縮ができる

    英語が中心になるであろう語学留学は、5週間程度から1.5年程度と目的に合わせて就学期間がまちまちです。つまり、数週間程度の留学であれば次年度の就職活動の中で時間をやりくりすることも不可能ではないと言うことになります。

    一方、語学留学によって得られたスキルは、そのままでは就職のためのスキルとしてカウントしてもらえないことも珍しくありません。必ず実用英語技能検定、TOEIC、TOEFLなどの英語能力評価試験を受けて点数を獲得しておくことが重要です。外資系や外国取引の多い会社ではIELTS(アイエルツ)という英語力証明のグローバルスタンダードテストを受験してBANDスコア(IELTSの評価)を取得しておくと良いでしょう。

    海外の英語スクールでは、ビジネスや受験のためのコースの場合、IELTSで一定のスコアを取得していないと受講そのものができないこともあります。

    最もベーシックな初級コースではそういったこともありませんが、進学や就職を目指すためのものであれば、IELTS5.0~5.5(初心者の中では比較的上の方)や6.0(ある程度英語が使える)と言ったランクである必要があります。IELTSは日本国内でも受験可能なので、将来に備えて高校や大学在学中に受験しておくと良いでしょう。

    英語の海外留学はビジネス・就職を目的とするのであれば、英語がネイティブである国を選んだほうが有利になる可能性があります。実力を伸ばしてTOEICなどの点数で勝負するという考え方であれば、必ずしもそれは当たりません。一方、IELTSはイギリスで始まった試験なので、イギリスへの留学がおすすめです。基本がイギリス英語なので、アメリカへの留学でも完全ではないかもしれません。

     

    MBA留学を現実化させるには時間と工夫が必要

    MBA(経営学修士)という資格は日本のビジネスでも注目されているものです。もともとアメリカで始まった高等教育コースで、今でもアメリカで取得することが多くなっています。

    MBAは日本でも強い資格の一つと考えられており、アメリカやイギリスのビジネススクールに留学して取得したのであれば、ビジネスにおいて使える十分な英語力があると判断してもらえるものでもあります。そのため、帰国後に就職活動を行う場合に、新卒ではなくても十分に戦える力が身についている可能性があるのです。しかし、MBAの取得には社会人としての就業経験が3年以上あることが条件になっています。

    またMBAの取得については、アメリカの中堅どころのビジネススクールに通った場合で、生活費などすべてを含めて1,000万円以上の費用が必要になる可能性があります。期間は2年間ですが、事前に英語の学習をする費用と期間も必要になることが多いです。

    そうした事を考えに入れるのであれば、そもそも就職浪人にならないようどこかの企業に就職しておくことが必須と言えるでしょう。希望の企業の規模や職種にこだわらず、何らかの形で社会人になり、実務経験を3年以上積むと同時に留学費用の蓄積を行うのが最も早道です。

    ですから、就職浪人してしまったからMBAを目指して留学すると言う場合には相当な努力が必要になります。もちろん、ある程度の貯金があるのなら、留学ではなく国内の大学院でMBAを取得するという方法も検討の対象になるでしょう。

    就職の方向性に合わせて専門性の高い留学を考える

    就職浪人してしまった場合、希望する会社によっては次年度のエントリーが厳しくなるケースも考えられます。そうした場合には希望する就職先について再検討が必要になるでしょう。

    そんな中で、ある程度専門性が高い業種を選ぶ場合に留学が有効になることが考えられます。一般的な企業への就職では欧米への留学が有利に働くことが多いかも知れませんが、例えば海外との取引を多く行っている会社なら、その取引先がある国への留学が有利になるかも知れないのです。あるいは旅行会社のように、世界に取引先を広げている会社なら、もっと留学先の選定を広げることも可能でしょう。

    さらにもう一歩踏み込んで、語学留学から海外の大学へ進学、その上で現地企業に就職という可能性も考えられます。ビザ要件さえ満たせば、働きながら学ぶことが可能な場合もあるでしょう。

    もちろんそうしたことを検討する場合には、事前に十分な調査と研究が必要です。例えばオーストラリアへの留学の場合、学生ビザでも2週間で40時間の就労が可能になっています。日本での外国人留学生の就労時間(週28時間)よりは短いですが、生活費を稼ぎながら学べるのはありがたいです。

    オーストラリアの隣にあるニュージーランドでも週20時間までの就労は可能ですし、イギリスでも語学留学を除く長期留学生に限って週20時間までは働けます。一方、アメリカやカナダでは大学の間のアルバイトを除けば、原則として就労は不可となっています。

    就職浪人が海外留学をするのはキャリア変更につながる事が多い

    就職浪人を一つのチャンスと捉えて、留学するのは決して悪いことではありません。一方で、安易な留学では時間とお金の無駄になる可能性があることを忘れてはいけないでしょう。留学の案内に「旅行を兼ねて」といった誘い文句があるものはお勧めできません。

    就職浪人を機に留学するのであれば、学ぶことにすべての時間を割り当てるぐらいの覚悟があったほうが、いい結果が得られる可能性が高いです。例えば語学留学で英語を身につけるのであれば、普通の会話だけでなくビジネス文書の読み書きや、法的な書類を基にした交渉ができるレベルの英語を身につけましょう。

    実際に海外の大学ではそうした英語を学ばせてくれるところもあります。もともとの英語レベルが低い場合は、初心者向けコースからのステップアップで英語力を高められるカリキュラムも存在しています。

    一方で、専門性の高い知識や経験を身につけるための留学では、文化や習俗を学ぶことも重要です。観光業界・旅行業界に就職を目指すなら、その国のエキスパートとして振る舞えるだけの経験と知識を身につけると役に立つでしょう。

    さらに、サービス業を目指すなら海外の宗教的な習慣や知識を身をもって経験するのもプラスに働く可能性が高いです。いずれにせよ、就職浪人の期間中に自分のキャリア設計をしっかり行うことが前提になります。

    それによって留学にはっきりした目的が持てますし、目的に沿った留学が行えるようになるのです。

     

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