就活/準備 2019.11.29
秋から始める就活を成功させるポイントとは

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    企業が秋冬に採用活動を行う理由

    一般的に就職活動と言えば春先からスタートするというイメージが強いでしょう。確かに多くの企業では春・夏に大掛かりな採用活動を行うのが通例ですが、中には秋・冬にも採用活動を行っている企業もあります。9~11月にかけてを秋採用、12~2月にかけてを冬採用と呼ぶのが一般的です。

    一年を通して採用活動が行われる形式を「通年採用」と呼びます。何らかの事情によって春・夏に就活出来なかった学生はこの通年採用をメインターゲットにする事になるでしょう。もちろん、秋冬だけ採用活動を行っている企業もあるので、気になる企業があれば採用スケジュールを調べてみるのがおすすめです。
     
    企業が秋冬採用を行う理由の一つには「学生のエントリー数不足」という点が挙げられます。多くの企業は春先から採用活動を開始するため、説明会や面接の日程が被ってしまう事も珍しくありません。そのため一部の大手や人気企業に募集が集中してしまい、十分に学生を集められなかった企業が秋冬にも採用を行うというのが一般的です。

    そう聞くと「秋冬に採用を行っている企業は人気がないのでは?」と感じてしまいますよね。しかし、実際はその限りではありません。大手で採用枠が多く定員まで採用者が居なかった場合や、あえて競争率の高い春夏のシーズンを避けて求人を公開するというケースもあるのです。

    優良企業を見つけるには

    就活するシーズンを問わず、優良企業を見極める事は重要なポイントです。特に秋冬採用は春夏に比べて求人数が少ない傾向にあるので、少数の中からより良い企業を選ぶ鋭さが求められます。もちろん自分の希望や企業とのマッチングも大切ですが、採用を勝ち取れた後の事も考えて優良企業を見つける術を身につけておきましょう。
     
    まず、秋冬に採用活動を行っているのは中小企業や新興ベンチャーなどが多いです。一般的にも知名度が高い超有名企業が残っているケースは稀と言えるでしょう。しかし、中には業界シェアの高い有力メーカーや、大手の二次募集求人などもあります。春夏に比べて少ない分、求人全体に目を通しやすいのでまずは一つ一つの求人をよく吟味してみると良いでしょう。

    秋から就活を始める場合、就活ナビサイトだけではなく企業ホームページも確認する事が大切です。企業がナビサイトへ広告を出すにはコストがかかるため、比較的少数募集の 秋冬採用ではナビサイトには掲載していないというケースも珍しくありません。こうした非公開求人は企業サイトで告知されている事が多いので、気になる企業があれば直接ホームページを覗いてみるのが良いでしょう。
     
    また、 非公開求人を効率よく探したいという場合には就活エージェントを頼るのも一つの手段 です。就活エージェントでは自分の希望条件を伝えてそれにマッチングする企業の求人を紹介してもらう事が出来ます。利用登録をすると一般には非公開になっている求人を紹介してもらえるケースも多いので、効率的に就活を進めたい人におすすめです。また、多くの就活エージェントではエントリーシート・履歴書の添削や面接対策も行っています。採用試験に不安がある場合にはこうしたサービスを利用する事で自信を付ける事が出来るでしょう。

     

    秋から就活を行う際のコツ

    秋から就職活動を行うにあたっては、春からスタートする場合とは異なったコツがあります。秋からの就活は当然ながら春からの就活に比べて時間的な余裕がありません。一般的な企業の内定式が10月である事を考えると分かりやすいでしょう。時間が限られている中で少ない採用枠を勝ち取らなければならないので、自分の希望やスタイルにこだわり過ぎると思うように結果が出ない事もあります。時には求人内容で妥協点を見つけたり、人の意見に耳を傾けたりして就活を前に進める姿勢も必要になるでしょう。また、説明会に積極的に参加するなど、少しでも自分の希望に沿ったエントリー先を見つける努力も重要です。


    就活では他の応募者との差別化が一つのポイントですが、秋冬の採用では特に重要になると言えるでしょう。短期間で効率的に差別化を図るには、 面接のクオリティを磨き上げるのがおすすめです。企業から面接に呼んでもらうためのエントリーシートも重要ですが、最終的に合否を決めるのは面接試験といっても過言ではありません。採用担当官と直接対面して自分をアピール出来る面接こそ、秋から始める就活で重点を置くポイントなのです。

    大学の就職支援センターや就活エージェントの模擬面接を上手に利用して、チャンスを逃さないアピール力を身につけましょう。模擬面接の様子を動画で撮影して見返すと、客観的な視点で分析出来ます。
     
    面接対策にも通ずるポイントですが、 自己分析・企業分析を入念に行っておく事も大切です。自分の長所や短所はもちろんのこと、やりたい事や仕事に対する考え方などは聞かれたらすぐに答えれるようにしておきましょう。その際は矛盾点が無いように注意してください。企業研究では応募先の経営理念や事業方針をしっかりと理解し、 企業が求める人物像にマッチする形で自分をアピール出来るようにする事が重要です。

    企業が掲げる理念や展開している事業に対して「自分が何を出来るか」を考えてみましょう。こうして洗いだした情報を基にすれば、熱意の伝わる志望動機に繋げていく事が出来ます。

    秋からの就活で気をつけておくべきポイント

    秋からの就活は 春夏の採用シーズンに比べて採用枠の母数が少ないというのが実情です。そのため競争率も高くなるので厳しい戦いになる事は覚悟しておく必要があるでしょう。また、春夏で公務員や大手人気企業の採用試験に通らなかった学生が秋冬に流れるので、必然的にライバルの質も高くなります。狭き門を強敵と競う事になるので、入念な準備がカギを握るのです。
     
    秋冬採用は企業が用意している採用枠が少ないだけでなく、求人を出している企業の数自体も春夏に比べれば少数になっています。そのため、自分の希望が全て揃った企業を見つける事が難しいというケースもあるでしょう。秋からの就活ではこだわり過ぎると前に進めなくなり、採用が決まらないまま春を迎えてしまう可能性も低くありません。自分が仕事をする上で何を最優先するべきなのか、その点をしっかり定めてから応募先企業を選定しましょう。

     

    秋冬の採用面接でよく聞かれる質問

    秋冬の面接試験では、春夏の採用シーズンとは質問される内容が少し異なる傾向があります。やはり一般的には就活と言えば春夏のシーズンをイメージするので、企業側としてもなぜ応募者が秋冬に就活をしているのかが気になるポイントなのです。

    面接ではストレートに「なぜ春夏に採用試験を受けなかったのか?」「何故まだ就活を続けているのか?」といった具合に質問されるでしょう。こうした質問に対して嘘で取り繕ってもあまり良い印象を与える事は出来ません。サークル・部活・資格の勉強など、自分が就活を始められなかった理由を素直に話しておくのが良いでしょう。
     
    ただし「何となく」「やる気が出なかったから」といったあからさまにマイナスイメージな回答はもちろんNGです。中々応募先を決められなかったという場合には、自分の「就活の軸(何を重要視して就活しているのか)」に絡めて回答する事で心象の良い回答が用意出来るでしょう。どのような点に反省して、これからの就活をどのように進めていくつもりであるかを併せて答えられるようにしておく事も重要です。

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