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ポイント1:面接時に欠かせない持ち物とは?
面接当日に必要な持ち物として、まず挙げられるのは 「カバン」 です。
応募書類を持参するために必要なのはもちろん、応募先の企業から資料を手渡される可能性もあるので、 A4サイズが入るカバンを用意するとよい でしょう。
また、ビジネスマナーの観点からカバンのカラーは黒が望ましいです。おしゃれなビジネスバッグには、茶色や紺色といったものもありますが、就活というシーンにはあまりふさわしくありません。
おしゃれなビジネスバッグを使うのは、採用が決まって実際に働きだしてからと割り切って、とりあえず無難な黒を選んでおくとよいです。
バッグのなかには、 携帯電話や会場の地図・会社案内・筆記用具・エントリーシートなどの必要書類 を入れておきましょう。
携帯電話には、応募先の企業の連絡先を登録しておくことを忘れてはいけません。万が一面接に遅刻するような事態になってしまったときに、連絡できないと面接官の心証はかなり悪くなってしまうからです。
また、必要書類については、封筒に入れたうえでクリアファイルに挟んでおくと、汚れと折れ曲がりの両方を防ぐ効果が期待できます。
バッグ以外に忘れてはいけない持ち物は、 「腕時計」です。
時間の確認は携帯電話でも可能ですが、面接場所で確認するのはマナーとしてはよくありません。基本的に腕時計で時間を確認するようにしましょう。
腕時計はベルトが革の場合は 黒または茶色、メタルの場合はシルバーが無難 です。高級品のほうが見栄えはよくなりますが、実用性に欠けると判断されると、かえって面接官に悪い印象を与えてしまいかねません。シンプルで派手すぎないデザインを選ぶとよいです。
ポイント2:入退室時のマナー
入室をするときは、 まず「ドアを3回ノック」 します。
室内から「どうぞ」という声が聞こえたのを確認してから、「失礼します」と言ってドアを開けましょう。ドアを開けるときのポイントは、「あくまでも軽くノックをする」ことです。面接に意気込むあまり、強くノックしてしまう人もいますが、不必要なほど勢いよくノックするのはマナーとしてはよくありません。
また、室内から「どうぞ」と声が聞こえる前にドアを開けるのも失礼にあたるので、気を付けましょう。
部屋に入ったら、 ドアのほうを向いて閉めましょう。
人によっては「面接官に背中を向けるのは失礼にあたるのではないか」と考える人もいますが、後ろ手でドアを閉めるのはマナー違反です。
ドアを閉めたら面接官のほうを向いて、 「よろしくお願いします」と述べてお辞儀します。
お辞儀をしたら用意されている椅子の横まで歩いていき、面接官から「大学名と氏名をどうぞ」と言われたら、それを述べて45度程度の深いお辞儀をしましょう。
面接官から着席するように勧められたら、「失礼いたします」と言ってから15度程度の浅いお辞儀をして椅子に座ります。
面接が終わって退室するときは、椅子から立ち上がってまず「本日はお時間をいただきありがとうございました」などのお礼を述べて、深いお辞儀をしましょう。
その後、 ドアの前まで歩いたら向き直って「失礼いたします」と言って、再度深いお辞儀をしてから退出します。
お辞儀の角度は慣れないうちは使い分けるのが難しいかもしれませんが、鏡などを見ながら事前に練習しておくとよいです。
ポイント3:自己紹介で気を付けること
面接で自己紹介するときに気を付けることは、 「自己紹介は自己PRではない」ということです。
自己紹介は「自分の氏名や通っている大学などの表面的な情報を話す」のに対して、自己PRは「その人のスキルや働く意欲」をアピールすることが目的となります。
つまり、自己紹介と自己PRは目的が異なるので、混同した受け答えをしてしまうと「質問を理解していない」と面接官に思われてしまう恐れがあります。
また、 「簡潔にプロフィールを紹介する」ことを意識しておく ようにしましょう。
一般的な自己紹介では、大学名・学部名・学科名・自分の氏名などを述べます。ただし、あまり簡潔すぎるとアピールにつながらない恐れがあるのも事実です。そこで、面接でPRしたい事項も簡潔に触れておくとよいです。
たとえば、「応募先の企業で魅力に感じている点」「学校で学んだ成果」などが挙げられます。自己紹介の内容における注意点は、 履歴書の志望動機や自己PRと矛盾しないようにすること です。
特に企業に対して魅力を感じている点で矛盾があると、応募の意欲を疑われてしまうかもしれません。
その他の注意点としては、「長く話しすぎない」ことが挙げられます。自己紹介は簡潔に話すことが大切なので、一般的に「1分以内、300文字以下」が望ましいです。とはいうものの、面接によっては時間指定をされる場合もあります。「30秒以内」「2分間」といった自己紹介の仕方も、練習しておいたほうがよいでしょう。
ポイント4:質問に答えるときは結論から!
面接における対策としては、 想定される質問に対する答えを考えておくことが重要です。
しかし、答え方も意識をしておかないと、「何を言っているかよく分からない」と面接官に思われてしまうかもしれません。
答え方で重要なことは、 「結論から先に話す」 ことです。なぜ、結論から先に話すことが重要かというと、理由を先にすると結論を述べるまでに時間がかかってしまうため、面接官の集中力が失われてしまう恐れがあるからです。
結果的に、結論をよく理解してもらえないまま、受け答えが終わってしまう可能性があります。
質問に対する答えは 「結論」「理由」「まとめ」の順に整理して、答えるようにしましょう。
紹介したいエピソードがあれば、理由を述べるときに話せばよいです。「結論」「理由」「まとめ」の構成は、面接時の受け答えだけでなく、自己PRや志望動機を書くときも重要な考え方なので、しっかりマスターしておきましょう。
なお、受け答えのときは「面接官の話を聞く姿勢」にも気を付けておくとよいです。面接官は、さまざまな場面で希望者の人となりを判断しようと注意して見ています。面接官が話をしているときは、相手に視線を向けて聞いている姿勢をしっかりアピールしましょう。
ポイント5:逆質問はあり?
面接も佳境になると、面接官から「質問はありますか?」と聞かれることがあります。いわゆる逆質問ですが、どういった答えをしたらいいか悩む人も多いでしょう。
結論からいうと、逆質問のときに 何も質問しないのはよくありません。
逆質問をするチャンスというのは、応募する企業をより深く知る機会です。その機会を活用しないと、面接官は「自社にそれほど興味はないのかな」と感じてしまう可能性が高いです。
逆質問をされたら、自分の関心のある事項を伝えてPRをするチャンスだと思いましょう。
面接官に良い印象を与える逆質問のポイントは2つあります。
1つ目は 「熱意を伝える」ことです。
たとえば、「現状の課題と解決策」「必要なスキル」といった、入社後に取り組む課題や身につけておいたほうがよいスキルについて質問する方法があります。入社後の具体的なイメージを膨らませることで、面接官に真剣に応募していることをアピールできるでしょう。
2つ目のポイントは 「質問の意図を合わせて伝えること」です。
たとえば、「活躍している先輩はどのような努力をされているのでしょうか」という質問は意欲をアピールできるので、決して悪いわけではありません。
しかし、面接官からすると、少し漠然としている質問です。なぜなら、営業部門と経理部門では活躍するためのスキルが異なるように、必要となる努力はそれぞれの部署で違うからです。そのため、「営業として優秀な成績を修めたいと考えていますが、活躍している先輩はどのような努力をされているのでしょうか」というような質問にしてみましょう。
営業という具体的な部署の名称が出ることで面接官に自分の意図が伝わりやすく、熱意もアピールしやすくなります。