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国内大手広告代理店である博報堂。1895年に創業し、日本で古くから営業を続ける広告代理店です。
電通と並んで、広告代理店に就職したい学生に大人気の博報堂の新卒採用情報をまとめました。博報堂および博報堂DYメディアパートナーズの新卒採用における募集要項や選考方法など、就職活動を始める前に知っておきたい基本事項を確認しておきましょう。

博報堂の応募資格と募集職種は?
2019年度の博報堂および博報堂DYメディアパートナーズの募集要項を元にポイントを解説していきます。
まず、2015年4月~2019年3月に4年制大学か大学院卒業・修了見込みであることと、就業経験がないことが応募資格となっています。国籍は不問であるため、外国籍の応募者も受けられますが日本語が堪能でなければいけません。
募集職種は総合職となっていますが、博報堂と博報堂DYメディアパートナーズで総合職の業務内容は異なります。
それぞれ例を挙げると、博報堂はアカウントプロデュースやストラテジックプランニング、プロモーションなどで、博報堂DYメディアパートナーズはマスメディア、デジタルメディア、メディアマーケティングなどです。
募集人数は博報堂が約100名、博報堂DYメディアパートナーズが約20名です。
博報堂の選考方法は?選考内容とポイント
博報堂と博報堂DYメディアパートナーズ合同で4段階の選考が行われます。全ての選考を通過すれば、応募者が入社して実現したいと考える仕事の内容に応じて、博報堂または博報堂DYメディアパートナーズどちらか1社の内定をもらえます。
両方の内定はもらえません。もし、希望していない方の内定となっても、両社間での人材交流が同一企業内の異動と同様に行われているので気にする必要はありません。
まず、WEBエントリーを行い、マイページを作成します。その後、マイページ上でエントリーシートのダウンロードや選考の予約等を行う流れです。
エントリーシート提出後、WEB適性検査及び筆記試験を受けます。
エントリーシートでは例年4つの設問が問われていますが、学生時代の経験に関わることや志望動機の他にクリエイティブな素養を測る質問も含まれています。
例えば、学生時代に頑張ったことやチャレンジしたことなどを書く場合、周囲と協力して何かを成し遂げたエピソードがあると良いでしょう。広告代理店の業務では社外のクライアントや社内の様々な部署、関係者と協力して企画をまとめあげる力が求められるからです。
また、志望動機を書く際は、広告代理店がどのような社会的役割を持って仕事を行っているのかよく理解する必要があります。
消費者と商品・サービスの間を取り持つ役割が広告ですので、そのことを念頭に置いて博報堂でどんなことにチャレンジしたいかを書きましょう。
クリエイティブ系の質問では、応募者の企画発想力やコピーライティング力を見るだけでなく、真剣に広告のことを考え、楽しんで取り組める人材かどうかを測っている側面もあります。
面接の際にこれらの質問の回答を掘り下げて聞かれるため、とことん考え抜いたものを書いておいたほうが良いでしょう。
一説には9割の正答率が必要と言われていますが、実際はエントリーシートの比重も高く筆記試験が高得点だからといって通過できるわけではありません。
確かにSPIが高得点であるに越したことはありませんが、エントリーシートの充実度をしっかり高めておくのも大切です。
ここまでが1次選考で、応募者の半分以上が落とされます。通過できれば2次選考の1次面接へと進みます。
プレゼンテーション力や論理力などを見られる難関試験で、博報堂の入社試験の中でも一番の鬼門となっています。その証拠に1次面接試験の通過率は10%程度です。博報堂の面接の場合、質問の数が多いだけでなく内容も難しいものが混ざるので、端的で明快な回答を素早く発する能力が求められます。
面接試験の準備は入念にしておきましょう。1次面接を突破すると3次選考のグループワークへと進みます。
博報堂のグループワークは他社ほど厳しく落とされませんが、それでも半数以上は脱落します。
グループでは自分の役割をきちんと理解し、他のメンバーとコミュニケーションを上手く取ることを念頭におきましょう。
最後は役員との最終面接です。
ここまでくればもう大丈夫でしょうか。いえ、そんなことはありません。最終面接では入社の意思確認だけで済ませるところもありますが、博報堂では最終面接でもしっかり審査されます。
しかし、あと一息です。今までやってきたことを信じて、全力で頑張りましょう。
この最終面接をクリアすれば、晴れて内定をもらうことができます。もしも、最終面接まで来て落ちてしまっても、博報堂とは縁がなかったと気持ちを切り替えて次の企業へ挑戦してください。
博報堂の最終面接に残る力があるなら、他社の入社試験でも十分以上に戦えますので自信を持ちましょう。
超難関!?博報堂の入社倍率はどのくらい?
博報堂の入社試験はかなりの難関です。難関と言えども実際の倍率はどのくらいなのでしょうか。ここでは一応の目安を紹介しますが、年によって多少前後しますのであくまでも参考にしてください。
まず、応募者数ですが、例年1万人以上がエントリーしています。1万2,000人程度が受けると考えて良いでしょう。上述した通り、募集人員は博報堂が100人、博報堂DYメディアパートナーズが20人なので、合計で120人採用されます。
つまり、最終的な入社倍率は約100倍です。応募者がぴったり1万人だったとしても約80倍はありますね。120人という比較的大きな募集枠であることを考えれば内定を取るのは至難の業であると言って良いでしょう。
個別の試験で見ていくと、1次選考であるエントリーシートとWEB適性検査及び筆記試験の時点で4割ほどまで落とされます。
2次選考に進めるのが約5,000人です。博報堂の一連の入社試験の中では2次選考の1次面接が最も通過率が低く、1割程度となっています。ここで5,000人から一気に500人程度へ。
3次選考のグループワークは他社のものほど厳しく落とされませんがそれでも半数まで減らされます。
最終選考の役員との面接を迎えられるのは約250人。ここでもさらに半数となり、最終的に120人が内定をもらえるという計算です。
博報堂の年収や待遇は?休みはきちんと取れるのか
博報堂の入社試験は厳しいですが、それを突破するだけの価値はあるのでしょうか。
年収や待遇の面から見てみましょう。2017年度の実績では、博報堂、博報堂DYメディアパートナーズともほぼ同様の年収・待遇となっています。
初年度の給与は年俸342万円で、超過勤務手当と業績賞与(年1回)がつきます。342万円を月給換算に直すと28万5000円ですが、初任給としては国内上場企業トップクラスの高水準です。研修期間が終われば残業代がつき始めるので、手取りが50万円を超える月も出てきます。
給与が高い分、激務なのではないかと心配ですが、勤務時間や休日はどうなっているのでしょうか。
勤務時間は9:30~17:30、土日が休める完全週休2日制で、祝日と年末年始も休めます。
初年度の有給休暇は12日、勤務年数に応じて15日~25日に増えます。年2回、連続5日間の休暇がとれるフリーバカンス制度もあり、繁忙期は非常にハードである業種ではありますが、休みもしっかりとれるようになっています。
大手の上場企業ですので福利厚生も充実しており、各種社会保険、企業年金、育児・介護休暇制度などはもちろんのこと、軽井沢クラブや保養所と診療所といった契約施設も利用できます。
【博報堂】新卒採用の選考と年収・待遇のまとめ
博報堂は毎年1万人以上の希望者が殺到する人気の広告代理店です。そのため、倍率の高さもさることながら、4つの選考試験それぞれの難易度も高く、内定を取るのは至難の業です。
しかし、約100人に1人の狭き門をくぐり抜けて、めでたく入社することができれば、高収入・高待遇が待っています。博報堂の入社を希望する人は最後まで全力を尽くして頑張りましょう。







