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グループ面接の流れやポイントをご存知ですか。グループ面接は集団でするため、他の人と比べられてしまうものです。
自信を持って回答すれば、面接官に好印象を与えられるかもしれません。
そのためには、グループ面接の流れやよくある質問を知っているといいでしょう。
これから、グループ面接のポイントをご紹介しますので、参考にしてみてください。
グループ面接の流れとは?
グループ面接は個人面接にはない段取りが多く、その流れを把握していない場合に不慣れさから恥ずかしい失敗をしてしまったり、自分の伝えたいことを十分に表現できずに終わってしまう場合も考えられます。
そうならないためにも、まずはグループ面接の一般的な流れを確認し、理解しておくことが大切です。
1. 面接官に呼ばれたらノックし入室
面接は入室の時からみられています。 呼ばれたら、ドアを3回ノックして「どうぞ」と言われたら入室しましょう。
番号が1番目の人から入り、番号順に歩きます。入室する際には「失礼します」と言いながら、約15度の角度で会釈するのがマナーです。
最後に入室する人はドアを閉めますが、面接官に背中を向けないようにしましょう。
2. 挨拶と名前の確認
全員が入室した後は「本日は、よろしくお願いします」と代表者が挨拶をして、約45度の角度で礼をします。
一般的には1番目の人が代表者になりますが、だれが代表になっても構いません。
次に、椅子の横まで移動します。まだ立っている状態で、面接官から氏名の確認があるでしょう。
「大学名と名前を言ってください」と言われたら、自分の名前と大学名を名乗り、礼をします。
3. 面接官の「座ってください」で着席
着席は面接官から「座ってください」と促されてからです。
会釈をして「失礼します」などと言いながら着席するといいでしょう。座る時は背もたれから拳1つ分を空けて、背筋を伸ばして座ります。鞄は椅子の横に立たせ、コートはその上に乗せるのが望ましいです。
4. 自己紹介
全員が着席すると、面接官からの質問が始まります。
最初は1番目の人から順番に自己紹介をすることが多いです。
5. 面接官の質問に答える
その後の面接内容は、企業によって異なるので、今までの傾向を調べておくといいでしょう。一人ずつ質問されて答える形式や、質問に対して挙手制などもあります。
グループディスカッションの様子で評価することもあるので、さまざまな面接に対応できることが大切です。
6. 挨拶・退室
面接終了を告げられた後は、全員揃って立ってから「ありがとうございました」と言いながらお辞儀をしましょう。
退室の順番は、ドアに近い人からです。退室する時は挨拶やお礼を言いながら部屋を出ます。
退室しても、面接会場から出るまでは私語を控えるのがマナーです。
廊下やトイレであっても、私語や面接内容を振り返る言動はしない方がいいでしょう。
グループ面接でみられていることとは?
グループ面接では、面接官はどのような視点に注目し、面接参加者を評価しているのでしょうか。
多くの面接官がチェックしている特に重要なポイントとして、次の3つが挙げられます。
グループ面接は、その人自身をみるだけでなく、他の人と比べながら評価しているので、好印象を与えて高い評価をもらうことが重要でしょう。
コミュニケーション能力
グループ面接で最もみているのが、コミュニケーション能力です。ビジネスでは、取引先やお客さんなどと話す機会が多く、上手に会話ができないといけません。
よって、面接で話す内容や雰囲気は重要になるでしょう。相手の目を見て話し、挙動不審にならないことも大切です。
グループディスカッションをする時は、コミュニケーション能力だけでなくリーダー性も評価しています。
企業を志望する熱意
グループ面接では、熱意も重要でしょう。面接官に好印象を持ってもらうためには、その企業に就職したいという熱意を伝えるのが効果的です。
話をする時は、自信を持ってハキハキと答えます。また、熱意を伝えるためには、他の人と差をつける内容を話すことです。
OB訪問をしている場合、OBの名前や会話内容・魅力を感じた点を話すと具体的になります。
ホームページや会社案内に載っている内容は、他の人が話す可能性があるでしょう。
誰でも知っている情報よりも、自分だけが体験したことを話すことで、好印象になるのです。
聞く姿勢
聞く姿勢もグループ面接でみられていることです。グループ面接で他の人が答えている時は、暇になってしまいます。
しかし、他の人が話している時でも、真剣に耳を傾ける姿勢が大切です。
また、順番に回答していると、話したい内容を先に言われてしまうこともあります。その場合は、状況に応じて回答内容を変えた方がいいでしょう。
そのためには、他の人の話を聞かなければなりません。もし、全く同じ回答をしてしまうと、「○○さんと同じ回答ですが」と指摘されることがあります。
どうしても同じ回答になってしまう時は、「○○さんと同じですが」と最初に付け足すだけで、印象が良くなるでしょう。
グループ面接では自己紹介が大切!
グループ面接では、面接参加者は順番に自己紹介を求められます。
グループ面接開始後の「初めての発言」とも言える自己紹介は、どのような点に気をつけて準備しておくと効果的でしょうか。
おさえておきたいポイントを確認していきましょう。
グループ面接で面接官に好印象を与えるためには、自己紹介でアピールすることが大切です。
自己紹介では、自分の履歴書などと話している内容が同じかをみています。また、表情や態度などの第一印象を、総合的に評価しているのです。
面接官は今まで多くの志願者を見ているため、採用したいと思う人材を直感で判断する場合があります。
つまり、 自己紹介での第一印象が採用を左右することもあるのです。
自己紹介の長さは約1分で、短すぎると面接官の印象に残りません。長すぎると、話がまとめられない人と判断されてしまいます。
よって、要点をまとめて1分程度で自己紹介できるといいでしょう。1分で話せる文字数は、約300文字が目安です。
自己紹介に入れる必須項目は、名前と大学名・自己PRになります。
名前の由来が自己PRになるなら、由来を話すとユーモアがあって印象に残りやすいです。
大学名だけでなく専攻している内容も話すと、興味を持っていることをイメージしてもらいやすいでしょう。
志望のきっかけやその会社で魅力に思っていることを入れると、面接官の頭に残りやすいです。
最後に、意気込みや感謝を伝えて挨拶すると、印象が良くなります。
グループ面接でよくある質問とは?
グループ面接での質問は企業によって様々で内容も多岐にわたります。
しかし、それらを問う前提として、どの企業も共通して必要とする基本的な情報を問う「よくある質問」があります。
その中でも特に押さえておきたい4つの「よくある質問」について考えて備えておくのがおすすめです。
志望動機は、必ず聞かれる質問と思っていた方がいいでしょう。
志望動機を話す時は、自分の大きな夢を話し、その夢がこの会社の方向性と似ているという流れにします。
最終的に、就職した後の目標まで話すのが理想的です。
自分が学んでいることのアピールだけでなく、就職後の意気込みも伝えることができます 。
この質問も多いですが、回答が自己紹介と混合しないようにしましょう。
セールスポイントでは人柄やスキルをアピールして、その会社にどのような貢献ができるかを話します。
その際、他の人とは違う、自分らしさや自分ならではのスキルを意識して話すと良いでしょう。
この質問もよく聞かれる定番の質問です。
この質問のポイントは、長所になりそうな短所を言うことです。
例えば、「集中すると細かいところまでこだわってしまう」という短所は、よく言えば「丁寧・根気強い」などに変わります。
自分の短所を分析して、解決策を実践していることを伝えると、問題解決能力があると判断されやすいです 。
この質問は、回答を複数考えておき、他の人と同じ話題を出さないようにしましょう。
新聞やニュースを見ているか、時事問題の関心度や考え方などをみられています。
志望する業種と関係している話題だと、面接官との話が盛り上がり、好印象になりやすいです 。
グループ面接のポイントを知り、好印象を与えよう!
今回は、就職活動でのグループ面接について、その流れと対策を考えてきました。
ここで改めて、グループ面接で押さえておくべき7つのポイントをおさらいしておきましょう。
・ グループ面接の流れを把握しイメージしておく
・ 第一印象を大切にし、印象に残る自己紹介を心がける
・ 「よくある質問」の自分なりの答えを数パターン用意しておく
・ 自分ならではの強みを分析しわかりやすく話せるようにする
・ 志望する業種について知識を深め、自分のやりたいことや目標を明確化する
・ 普段から時事問題等、幅広い分野に興味を持ち自分なりの考えをもっておく
・ 熱意と感謝を忘れず積極的に表現する
グループ面接を受ける時は、面接官から好印象を持ってもらうことが大切です。
まずは、流れを把握して、挨拶や礼のタイミングをしっかり理解しましょう。
面接の内容では、自己紹介が第一印象に繋がります。第一印象でいい評価を得ると、他の人と差をつけることができるかもしれません。
今回ご紹介したことを参考に、グループ面接で好印象になるポイントを実践してみてください。
また、就職活動は自分自身について振り返り、様々な分野への視野を広げ、自分のやりたいことを明確化する貴重なチャンスです。
知識を広げ、自分自身について考え表現するこの機会は、就職活動の成功のみならず、人としての成長へとつながっていくはずです。