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「自己分析を行う意味」
まず、自己分析をする前に、自己分析を就職活動前に行うことの意味を理解しておく必要があります。
自己分析による効果を知って初めて意欲的に自己分析に取り組めるようになるからです。
自己分析をする意味を理解しないままだと積極的に自己分析ができず、無駄な時間を過ごしてしまうことになります。
自己分析をすることによって企業側に対する自己PRの材料が見つかります。
過去のエピソードなどから自分の本当の強みが何なのかを知ることによって、企業ウケを狙った内容の薄い自己PRではなく、内容の濃い自己PRができるのでライバルに差をつけられます。
そして自分の得意なことが見つかると本当に自分が活躍できそうな企業というものがなんとなく分かります。
つまり自己分析をすることによって企業選びの軸を作ることができるのです。
自分が本当に働きたい企業を選べるので採用試験前の準備も念入りになるでしょう。
結果的に採用率のアップにつながります。
「過去を振り返る自己分析の方法」
自分史をまとめる
自己分析をしっかりと行うためにまずは自分なりに自分史、つまり生まれてきてから今までの歴史をまとめてみましょう。
生まれてきてから今までに起きた主な出来事を大きなことでも小さな事でもなんでもよいので事細かに書き連ねることによって、自分が今まで経験してきたエピソードを再度見つめ直すことができます。
しかし、ただエピソードを書き連ねるだけでは意味がありません。
自分史を作成するにあたって最も重要なのは、各々のエピソードに対して、自分はどのように感じたかを振り返ることです。
各々のエピソードで感じた思いは就職活動をするうえではとても重要で、それらの思いをくみ取ることによって自分自身の価値観を見出すことができます。
価値観を見いだせれば自分の重要視していることが分かり、企業を選ぶ際の軸になります。
頑張ったことと苦労したことをピックアップ
自分の今まであったエピソードを一通り振り返ったら、それらの中から最も頑張ったことと、最も苦労したことをピックアップしましょう。
これらは採用試験時の面接でよく聞かれる質問です。
自己分析をしっかりと行った上での返答なので、何もしなかったときの返答とは比べ物にならないほど内容の濃いものとなり、面接官の心にも響くような受け答えが出来るでしょう。
1人で自己分析をする必要はない
自己分析は自分1人だけで行う必要はありません。
自分1人で自己分析をしていると、どうしても先入観があるのでいろいろな面で自分自身を見つめ直すことができません。
例えば、普段一緒に過ごしている友達はあなたの事をよく見て知っている人ですから、自分自身が気づかないような長所や短所を知っていることが多いでしょう。
もしかすると、自分が強みだと思っているようなことも友達から見れば欠点と映っているかもしれません。
また、就職活動をする際にはその学校を卒業したOBやOGの人と接することも多いでしょう。
OGやOBの人に自分の事をどう思っているのか聞いてみるのも自己分析にはとても有効です。
OGやOBの人とは初対面の場合が多いでしょう。
そのため先入観なくこちらの事を第一印象でどう思ったのか率直に聞くことができます。
初対面で相手に対して自分がどのように見られているかを知ることはとても重要です。
なぜなら、採用試験の際に顔を合わせることとなる面接官とは十中八九初めて顔を合わせることになるため、第一印象がそのまま試験の合否に影響するからです。
OGやOBの人に第一印象での改善点を指摘してもらえれば採用試験までに修正し、面接官に良い印象を持ってもらえるでしょう。
第一印象のマイナス面を聞くことは精神的にショックですし勇気が必要な事ですが、第一印象の改善は採用試験の時だけではなく、これからの人付き合いにおいても大きなメリットとなるでしょう。
「将来のなりたい自分から自己分析を行うという方法も」
また、自分史を作る際には過去の自分を掘り返して自分なりの価値観や考え方を見つけることが出来ましたが、それとは逆に将来のなりたい自分から自己分析を行うという方法もあります。
現在の自分を分析するのに未来の自分を考えるのは一見すると変に思えるかもしれませんが、理想の自分像を考えながらどうして自分がそうなりたいと考えているのかという事を分析していくと、結果的には過去の経験に遡ることになります。
10年後のなりたい自分像をメモする
具体的にどのように自己分析をするかというと、まず大体10年後のなりたい自分の将来像を想像し、紙にメモしていきます。
この時の想像は抽象的なものではなく、具体的であればあるほど良いでしょう。
いつか取得したいと考えている資格があるならばそれを身に着けている自分を想像してもいいですし、何か大きな仕事を成し遂げた自分を想像してみるのも良いでしょう。
理由を考える
次にその想像をそれぞれの要素に分けて、どうして自分がそのようになりたいのかを考えてみます。
過去の成功例から将来その様になりたいと考えているのかもしれないですし、今までに出会った人の中で、いつの間にか影響を受けているような人物がいて、その人のようになりたいと考えているからかもしれません。
今考えていることと過去の体験を結びつけることが出来れば、自分の理想を相手に納得させるような話し方で伝えることができます。
自然と企業に応募している
具体的な将来の理想像が見いだせれば、その理想像を叶えられるような企業に自然と応募するようになります。
書類選考においても、採用試験時の面接においても会社の志望動機というのは質問としては定番中の定番です。
しっかりと自己分析をした上での志望動機ですから、何もしないで会社ウケを狙ったような志望動機とは説得力が全く違います。
採用試験において有利に働くのは言うまでもありません。
「モチベーショングラフを作成する方法」
自分史を振り返ることによって、将来なりたい自分を見つけることができると先に解説しましたが、現在自分がやりたいことが見つからなくてイメージが湧かないという人も中にはいるでしょう。
そういった人たちは一度モチベーショングラフというものを作成してみると、また違った自己分析をすることができます。
モチベーショングラフとは
モベーショングラフというのは今までの人生の中での自分自身のモチベーションの変化をグラフに落とし込むという方法です。
誰でも人生においてモチベーションが高かった時期と低かった時期があるものです。
モチベーショングラフを作成することによって、どういったときに自分のモチベーションが高かったのか、逆にどういったときに自分のモチベーションが低かったのかが分かります。
モチベーションが高い時の共通点
モチベーションが高い時と、モチベーションが低かった時というのは人生において一度きりではなく、それぞれ複数回あることが多いです。
モチベーションが高い時と低い時をピックアップしたら、双方において何か共通点が無いか自分なりに分析をしてみましょう。
大事なのはモチベーションが高かった時の共通点です。
モチベーションが高かった時の共通点が分かれば、自分がどういった環境に身を置いた時に高いモチベーションを保ったまま過ごせるかが分かります。
後はその高いモチベーションを保てるような環境の就職先を探していけば、自分にとって本当に適した仕事を見つけることができるでしょう。
「エニアグラム診断も」
他には、自己分析を行うための指針としてエニアグラム診断を行ってみることも有効です。
ただの心理テストのように思えるかもしれませんが、企業も導入している診断テストなので、極めて信憑性は高いです。
ただしエニアグラム診断はあくまでも性格の分析を行ってくれるだけなので、そこからの掘り下げは今まで解説した方法を駆使して行う必要があります。