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こんにちは、シンアド就活(以下シンアド)のエリンギこと廣澤です。「エリンギが行く!」8回目は、株式会社メディックスさんにお邪魔しました。インターネット上のあらゆるマーケティング手法を利用してクライアントの課題解決に貢献している同社。数あるデジタルエージェンシーの中でも老舗の企業なのですが、実は他のエージェンシーにはない、同社ならではの組織体制を敷いているのだそう。今回は、女性社員の皆さん(皆さんとてもキレイ!)にお話をうかがいました。
<お話を聞いた人> 写真右から
桃田 ちひろ(ももた・ちひろ)さん 新卒入社5年目
メディックスさんの中でも特に実績のあるIT系企業向けの部署でチーフを務めているそうです。「凛とした」という言葉がぴったり!という印象。穏やかな語り口と美しい外見の奥に光る芯の強さにドキドキしちゃいました。
松脇 史奈(まつわき・ふみな)さん 新卒入社2年目
とにかく笑顔が素敵!おっとりした雰囲気の中に、ひたむきさが見え隠れしていて、同じ女性として、ファンになりそうでした。現在は、コスメや専門学校のクライアントさんを担当されているそう。
安藤 巳紗(あんどう・みさ)さん 中途入社2年目
前職は銀行に勤務。明るくはつらつとした、頼れるお姉さん。時より見せる、セクシーな仕草と目力の強さにグッときました。担当されているクライアントは、アパレルやジュエリーのブランドが多いそう。
Web広告のあらゆる手法を熟知。
分業はせず、一人多役のビジネススタイル
エリンギ メディックスさんにはとても素敵な女性社員の方々がいらっしゃるとうかがっていたので、今日はとても楽しみにしていました。皆さまにお会いできてうれしいです! よろしくお願いします。さっそくですが、まず御社の事業内容を教えていただけますか?
桃田さん ありがとうございます。ではまず、事業内容からご説明しますね。メディックスはデジタルマーケティングの総合コンサルティングを行っている会社です。エリンギさんは、TwitterやFacebookなどのSNSで広告を見ることがありませんか? こうしたインターネット広告は、たとえば「○○大学のあなたへ」というように広告を見せる相手を絞ることができます。つまり、ターゲティング精度の高いマーケティングが可能なのですが、当社ではこうした手法をいろいろと組み合わせて、クライアントさんの課題解決のストーリーを考え実行しています。
エリンギ 確かに、大学ごとに内容を変えて送っているのかな? と思う広告を見たことがあります!ターゲットの特性をとらえて広告を配信しているのですね。では、競合他社さんと御社と大きく異なるところはどのようなところでしょうか。
桃田さん デジタルエージェンシーの多くは、SNS担当、メディア担当など、ソリューション毎の分業制を取り入れています。しかし当社は分業制ではありません。ひとりのアカウントプランナー(営業)があらゆるソリューションを知り尽くし、クライアントさんの課題に合った最適なソリューションを広い選択肢の中からカスタマイズして提案します。そこが他社と大きく異なるところですね。
エリンギ ということは、覚えることがものすごく多いのではないでしょうか。
安藤さん 多いですね(笑)。ひとつのプロダクト(媒体や手法)ではなく、あらゆるプロダクトについて詳しくなければいけません。それはもう、覚えることは多いですよ。でもだからこそ、クライアントさんに安心していただけるのです。それに当社は、たとえばIT、アパレル、人材、その他メーカーなど、クライアントさんの業種ごとに組織が分かれています。だから、自分が担当している業種に関する知識を徹底的に深めないといけません。特に、桃田さんが所属しているIT業界向けの部署は歴史が古く、ノウハウが豊富なので、クライアントさんから高い信頼を得ているんですよ。
エリンギ 広告の手法を覚えるだけでなく、その業種に関する知識も増やさなければいけないとなると、ますます大変そうです。
安藤さん それだけではないんですよ。他社では営業、運用など職種を分けて分業しているケースが多いのですが、同社ではアカウントプランナーがひとりで営業から運用まで全て行います。
エリンギ えっ! ものすごく守備範囲が広いんですね。皆さんそんなに大変なお仕事をされているのに、爽やかで綺麗で、スゴイ…。
桃田さん ありがとうございます(笑)。でも、一人が営業も運用も担当することは、クライアントさんにとって良いことです。職種が分かれていると、どうしても職種間で認識がずれたり、クライアントさんのニーズを共有しきれなかったりとトラブルが起こりやすくなります。でも一人が全部担当していれば、こうした弊害はありません。それも顧客満足につながっているのだと思います。
さてここからは、皆さんにレクチャーしていただきながら、実際のお仕事の事例を通してインターネット広告を学ぶ時間に。まだインターネット広告を勉強中の私でも理解しやすいように、メディックスさんで扱っている広告手法が描かれたカードを使って説明をしていただきました。これは、あらゆる広告手法を可視化し、最適な手法はなにかをシミュレーションするためのカードで、今後新卒社員の研修などでも使用していく予定だそうです。
スキルと知識は広く、細かく、より深く。
多くの選択肢の中から最適なカスタマイズを
安藤さん 今回は、私が先日担当した、ジュエリーブランドの、クリスマスのプロモーションについてお話ししますね。このプロモ―ションはブランドの認知拡大と販売促進が目的でした。まず、ブランド認知の手法として選んだプロダクトがInstagramです。若い人たちにこのブランドを知ってもらうためです。
それからYahoo!とGoogleのディスプレイ広告。検索をしていなくてもネットを見ているとバナー広告が出てきませんか? その広告手法も合わせて提案しました。そしてブランドに興味を持って検索していただいた方には、検索連動型の広告(検索結果の画面に出てくる広告)を出して、購入まで繋げていく、というストーリーで実施しました。
エリンギ Instagramはどういうターゲティングをしたのですか?
安藤さん 今回はクリスマスなので、「プレゼントをしたい」という男性もいますし、「自分のためのご褒美を買いたい」女性もいます。ですので、20代~40代の男女でターゲティングしました。それから、InstagramはFacebookと同じように「興味関心」でもターゲティングできます。「どういう記事に“いいね”をしているか」がわかるので、クリスマス関連の記事に興味を持っている人などをターゲティングすることもできるんです。
エリンギ 広告を出したあとは、どのような検証をされるのでしょう?
安藤さん 今回はクリスマス前の1カ月間で広告を配信したのですが、ユーザーが広告を押してから飛んだ先のリンク別に検証のレポートを出しました。その他にも、InstagramやYahoo!、Googleなどの媒体ごとにレポートを出して、それぞれの効果を日別で見ます。そして効果が高く出ているもののコストの比重を重くしていくのです。
エリンギ こんなにたくさん広告の手法がある中で、なぜInstagramを選んだのでしょうか。
安藤さん このブランドのターゲット層は20~30代の女性です。今回はクリスマスのプロモーションであること、そしてブランディングの要素を含むこともあって、ターゲット層の女性には、画像や動画を見てもらいたかったんです。ターゲットの特性と、さらに話題性というところも加味すると、Instagramのストーリーズを利用するのが良いのではないかと思いました。逆にエリンギさんだったらどれを見ます?
エリンギ 私もInstagramをよく見るので、Instagramを利用するのがいいのかなと思ったのですが、このターゲットの世代はLINEも使用しますよね? なぜLINEは選ばなかったのですか?
安藤さん このプロモーションの提案時にちょうどInstagramのストーリーズで広告が配信できるようになったんです。商材との相性も良さそうでしたし、話題性があったので、Instagramの方を選択しました。
エリンギ ありがとうございます。ターゲットだけでなくその時のトレンドに合わせることも大切なのですね!
桃田さん 当社のクライアントさんは、いろいろな業種があって、それぞれ状況が違うので、提案の組み合わせも変わります。だから提案するプロダクト(媒体・手法)も幅が広くて、細かい知識が必要です。たとえば私の場合は、クライアントさんがBtoBの事業を行っているIT系の企業なので、広告もほとんどパソコン上で見るものがメインです。広告のターゲットもIT系の男性サラリーマンが多いので、LINEやInstagramは提案せず、リスティング広告(検索結果に連動して表示される広告)やディスプレイ広告(ポータルサイトのトップページや関連サイトにバナーで表示される広告)が多いです。
エリンギ 安藤さんと桃田さんでは全く違う提案をされていますが、お2人ともあらゆるプロダクトの細かい知識をお持ちだからこそ、最適なカスタマイズができるということですよね。松脇さんはどのようなクライアントさんとお仕事をされているのですか?
松脇さん 私は大手外資系化粧品会社の商品や美容専門学校のクライアントさんを担当しています。主には、Yahoo!とGoogleの検索連動型広告とディスプレイ広告と、クリテオというレコメンド広告を提案しています。クリテオ広告というのはポータルサイトのトップページに自分が一度見たことのある商品が出てくる広告です。
エリンギ 商品がランダムに回転する広告ですよね。わかります、追われているなと感じる(笑)。
松脇さん そうです(笑)。ネットを見ていると、バナー広告がたくさん出てきますよね。そのバナー広告は右上に印があって、クリックするとその広告の提携先が見られるようになっています。それをアドネットワークというのですが、こうした広告配信を管理しているのが私たちの仕事です。どういう人にどういう広告を出すのかというのを設定し、日々検証しながら広告を運用しているのです。エリンギさんは、興味のある広告や媒体はありますか?
エリンギ はい、先ほど教えていただいたInstagramやFacebookでターゲティングができるということでしたが、その他にターゲティングできる手法はあるのですか?
松脇さん どんな検索ワードで検索したかでターゲティングもできますね。それから、Twitterの配信手法も面白いですよ。ブランドの公式サイトなどをフォローしている人を指定できます。これはハンドルターゲティングといって、他にはない手法です。以前、美容専門学校の広告を担当したことがありますが、そのときは、ターゲット層に人気の読者モデルをフォローしている人を、ターゲティングして広告を配信しました。
エリンギ なるほど! Twitterなら誰をフォローしているかでターゲティングできるのですね。それは知りませんでした。皆さんが日々提案してされている手法は、本当に選択肢が広いのですね。知識の深さにも驚かされました。こうしたさまざまな提案は、1人でされているのですよね?
桃田さん そうですね、ほとんどは1人で担当していて、1人4~8社のクライアントを抱えていますよ。
皆さん、担当されている業種の知識はもちろん、プロダクトの範囲が広く、さらにそれぞれの細かい知識が深くて本当にびっくりしました。松脇さんは新卒2年目とのことですが、2年間弱でここまで知識を深められるのは、メディックスさんならではなのですね。
さて、ここからは皆さんの働き方や会社に対する思いについてうかがいました。場所も社内のリフレッシュルームに移動して、女子会のような雰囲気。素敵な先輩方を前に、私もわくわくしっぱなし!
限度も細かいきまりもない自由な環境で
もっともっと自分を極めたい!
エリンギ デジタル業界はとても忙しい印象があるのですが、皆さんはどのような働き方をされていますか?
安藤さん 私は中途で入社してまだ2年目なので、今はとにかくやることが多くて。会社にいる時間が少し長くなる日もありますが、当社はフレックス制度を導入しているので自由な環境です。
松脇さん 私も新卒で入社して2年目なので、まだ先輩に頼る部分も多い半面、少しずつひとりでやらなければいけないことも増えてきているので、今が一番辛い時期だと思っています(笑)。でもフレックス制度のおかげで、たとえば午前中に予定があったりする場合は調整するなど融通が利くので働きやすいですね。
桃田さん 私は入社5年目で、チーフなのでメンバーを持っています。その分、早く帰れるようになりました。働く時間を自分で調整できています。
エリンギ 年次を重ねるごとに後輩も出来て、働き方が変わるのですね。御社には「自由と責任」という理念があるとうかがっています。普段の業務や環境のどんなところに表れていますか?
安藤さん 私たちの仕事は、限度も細かい決まりもほとんどありません。フレックス制度を取り入れているので時間も自由ですが、その分、責任を持って課題に向き合わないといけないと思っています。
桃田さん そうですね、服装も働き方も休みの取り方も自由です。自由なことが多い環境ではありますが、クライアントさんから信頼していただけるようしっかり期待に応えることを最優先し、自分のスタイルで働いています。
エリンギ 確かに、先ほど執務室を見学させていただきましたが、いろいろな服装の方がいらっしゃいました。皆さんご自身に責任を持って働かれているのですね。ところで皆さんは、なぜメディックスに入社されたのですか?
安藤さん 私は、前職は銀行の営業職でした。形が決まったセールスが多く、それも面白かったのですが、お客様のためにもっと深く考えて提案するということをやってみたくて。メディックスは、お客様の課題に合わせて考えて、いろいろな組み合わせをしながら提案するので、私がやりたいことができると思ったんです。
松脇さん 私は大学で理工学部に通っていてIT系の勉強をしたので、就職先もIT系がいいなと思っていて。いろいろな企業の面接を受ける中で、メディックスは会う人のことをみんな「好きだな」と思えました。社長も気さくな人で、私の「人となり」を見てくれているんだな、人としての価値を褒めてもらえたんだな、と思いました。それから、都会でバリバリ働くキャリアウーマン系の映画が好きで(笑)。憧れてたんです。
桃田さん 私は香川県の出身なのですが、就活の時は最後までメディックスと地元の企業で迷っていました。その迷いを社長にも面接で話していたんです。でも東京にいた方が成長しそうだなと思い最終的にメディックスに決めました。メディックスは、営業の裁量権が大きいので、できることが多いですし、フロントで経験を積めば、将来どんな環境でもやっていける知識やスキルがつきそうだと思いました。
それから入社してから感じたことですが、すごく見てくれているなという感じがします。当社にはMVP制度があって、受賞は目標達成率100%以上であることが条件なのですが、180%、200%達成した人よりも120%達成の人がMVPに選ばれることがあるんです。それは売上だけでなく、プロセスを大切にしてくれるからです。受注や課題解決のための仕込みをどれだけ出来たか、またお客様の信頼を勝ち得るためにどんなアクションを起こしたかなどを評価してくれます。結果だけでなく私たちのパフォーマンス全体を大切にしているところも弊社ならではのように思います。
エリンギ 経験を豊富に積めること、一緒に働く皆さんに魅力を感じたことが決め手なのですね。200%達成よりも120%達成の方が評価されることがある、というのも魅力的です。数字だけでなく社員ひとりひとりをしっかり見ているのですね。では、最後に、今後やりたいことを教えてください。
松脇さん お客様に私の仕事を評価していただき、指名してもらえるようになりたいですね。たとえば、「アパレル業界のことなら松脇さん!」と言われるようになることが理想です。業界の売れっ子になりたいです(笑)
安藤さん メーカーやエンタメ業界を担当しているのですが、ECサイトではなく、店舗での購入を促すようなプロモーションが多いので、WEBだけでなく会社全体の売上を拡大させるようになりたいと思います。
桃田さん 企業向けIT製品のプロモーションを担当しているので、ITとWEB広告の深みに行きたいです。せっかくこの業界の仕事をしているのだから、もっと極めたい。広告代理店という立場を越えて、IT業界のマーケティングをもっと知りたいと思っています。
エリンギ 皆さまそれぞれ担当されている領域のプロフェッショナルを目指しながら、広告という枠を越えて企業のマーケティングに関わっていくことを目標にされているのですね。今日最初に皆さまにお会いしたときに、とても綺麗な方々だなと思ったのですが、お仕事の話や夢をうかがって、ますます憧れてしまいました。皆さんのようになれるように、努力しようと思います。今日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました!
インタビュー:2018年1月