就活/準備 2018.11.16
【選考解禁の時期と20卒・21卒学生の動き方のポイント】就活ルール廃止の影響

目次 [非表示]

    就職活動の開始時期

    多くの学生の方にとって、気になるのが就職活動の開始時期です。就職活動は企業の選考時期により大きく異なります。

     

    このため、狙っている企業や業種により、就職活動開始時期は学生ごとで異なります。同じ学部でも、周りより一足早く就職活動を始める学生も居れば、ゆっくり目のスタートになる方も居ます。このため、就職活動の開始時期は明確に決められていません。

     

    選考解禁時期

    ただし、企業全体で選考を始める時期というのはあらかじめ決まっており、これを選考解禁の時期と呼びます。多くの学生が、この選考解禁時期と合わせ、就職活動を開始します。

    20卒

    20卒学生の場合、大学三年生の三月に説明会が解禁となり、本格的な就職活動が始まります。書類選考や面接などの採用試験は大学四年生の六月からです。
    就職活動が始まると企業側のスケジュールに合わせて行動しなければならないので、大学の講義などスケジュール調整と管理はしっかりと行いましょう。特に、卒論の作成は計画的に行う必要があります。

     

    21卒

    注目なのが、21卒学生です。2018年10月9日、経団連会長は従来の選考解禁の時期を撤廃するという意向を発表しました。これは21卒学生から適用されるとのことで、今後は企業側ではなく政府が主導権を握り、新しいルールを作っていくとのことです。

    就職活動の決まりを作成しているのは日本経済団体連合会で、通称「経団連」と呼ばれている組織です。経団連は「採用選考に関する企業の倫理憲章」というガイドラインを作成していましたが、2013年に安倍総理の成長戦略の一環で新たな採用選考に関する指針を作成しました。これにより、現在の三月から説明会、六月から選考開始という形が定着したのです。

     

    就活ルール廃止

    経団連会長の撤廃表明は、従来の選考解禁の時期のままでは様々な問題やデメリットがあると指摘されてきたのが理由の一つです。

    就職活動に専念するあまり、学生の本分である勉強が疎かになるなど、就職活動が影響を及ぼす範囲は決して狭くありません。

     

    これらを改善するために、今回の発表に至りました。21卒学生の具体的な就職活動の時期がどのようになるかはまだ予測ができない部分が多くあります。

    政府主導のルールが大学や企業側に悪影響を及ぼす場合、反対意見が出ることも考えられますが、21卒学生からの就職活動は大きく変わると予測されます。

    就活に自由度が出てくる

    では、従来の選考解禁の時期に縛られず、就職活動の時期にもっと自由度が出てくるとどのようになるのでしょうか。

    これも様々な予測がされていますが、時期に縛られない選考を行うことで、企業側は学年を問わずに優秀な生徒に内定を出すことができます。

     

    また、早めに就職活動を終わらせて、学業に専念したいという学生も、自分の都合に合わせた自由な就職活動ができます。

    しかし一方で、時期を明確に決めずにおくと、就職活動がもっと苛烈なものになるという予想もあります。場合によっては入学したらすぐに就職活動を意識しなければなりません。

     

    これでは、大学に入学した意味が根本からなくなってしまいます。

    ルールが撤廃されて就職活動の質が上がるかどうかは、企業や大学側の働きかけにかかっています

     

    就職活動の進め方

     

    20卒

    20卒学生は従来の選考解禁となるので、従来のスケジュールに倣い就職活動を進めていきましょう。ただし、選考の際に必要となる自己分析や業界研究はすぐに行うことができます。

    本格的な就職活動が始まる前に、あらかじめできることは準備しておきましょう。これらの事前準備は、就職してからも働き方の役に立ちます。
    大学の勉強はしっかり行いながら、空いた時間は就職を意識した自己分析や業界研究を進めていきましょう。

    特に、選考解禁が決まっている20卒学生は内定から大学卒業まであまり時間がありません。スムーズに働き始めることができるよう、事前準備はしっかり行っておきましょう。

     

    21卒

    選考解禁やスケジュールが未だ未確定の21卒学生ですが、こちらも今のうちから自己分析や業界研究を行っておくことをおすすめします
    時期が分からないからこそ、事前準備をしっかりしておくことで、突然の就職活動にも柔軟に対応できます。

    自己分析や業界研究は、時間を取って深く行えば行うほど就職活動に有利になりますし、自分の働き方にプラスの作用をもたらしてくれます。
    不透明な就職活動に対して、不安に思う方も多いかもしれませんが、悩むよりまずは自分のできることから始めてみましょう。

     

    インターンシップへの参加が重要

    選考を有利にする方法の一つに、インターンシップへの参加が挙げられます

    インターンシップは学年を問わず参加できる場合が多いので、選考解禁が異なる20卒学生、21卒学生どちらも使える便利な方法です。

     

    インターンシップでは、企業に赴き職業体験やグループワークを行います。企業の仕事内容を実際に体験することができたり、自分が働いてるイメージを具体化することができます。

     

    インターンシップには短期と長期の二種類があるので、自分のスケジュールや希望する企業などに合わせて選びましょう。

    一部の企業では、インターンシップで優秀な学生を見つけた場合、特別選考に招待したり、そのまま内定を出すこともあるので、就職の機会の一つと考えて積極的に参加していきましょう。

     

    働き方

    20卒学生、21卒学生では選考内容に大きな違いがあります。しかし、働き方のポイントは同じです

    年度は異なりますが20卒学生、21卒学生はどちらも新卒で、社会に出るのは初めてとなるでしょう。

     

    バイトと社会人になって働くのでは、内容が全く異なります。経験のない新卒ですが、そのフレッシュさが最大の長所と言えます

    基本的な業務内容や作業方法を基礎としてしっかり取り入れつつ、自分が働く上で役に立つ情報は積極的に取り入れていきましょう。

     

    職場になれる

    働き始めは、まず職場に慣れるのが大切です。同じ企業でも部署によって人間関係などは大きく異なります。

    まずは自分の所属する部署の人間関係を観察し、そこに馴染めるように意識しましょう

     

    基本的な社会人マナーはしっかりと活かしつつ、臨機応変な対応も必要となります。

    最初のうちは指導役が付くのが一般的なので、分からないことがあればどんどん聞いていきましょう。

    分からないことをそのまま放置しておくと、後々大きな問題に発展する恐れがあります。

    最初のうちはうまく仕事ができないことも多いかもしれませんが、まずは、職場に慣れること、分からないことは積極的に聞くことを身に付けましょう。

     

    断る勇気

    ただし、力関係を利用した理不尽な要求は、受け入れずにはっきり断る勇気も必要です

    新卒にとっては初めの社会経験なので「これが普通なのか」と思ってしまう方も居ますが、場合によってはいわゆるセクハラやパワハラに繋がる問題も潜んでいます。

     

    少しでもおかしいなと感じたら、まずは周りに相談するようにしましょう。

    ブラック企業に対する世間の目や法施行も厳しくなっているので、相談しやすい環境に改善されつつあります。

     

    ただし、未だすべての問題が解決されたわけではありません。

    もし理不尽な要求を突き付けられたとき、勇気を出して声を上げることで問題解決のきっかけとなり、将来的には全体的な働き方の改善に繋がっていきます。

     

    パソコンスキル

    SNSツールやインターネットが普及している20卒学生、21卒学生は、採用に際してパソコンスキルを求められることが多くなると考えられます。

    しかし、中にはスマートフォンの使用率は多いけれど、パソコンはあまり触らないという方も居ます。

     

    働き始めてパソコンの使い方が分からない、という事態を避けるためにも、就職活動と並行してパソコンの使い方も身に付けておきましょう。

    分かりやすいスキルのアピール方法として、検定を受けて資格を取る、というものがあります。

     

    働く方にとって、今やパソコンはなくてはならない必須ツールです。

    採用側はパソコンが使えるかどうかも判断したいので、就職活動が始まる前に検定を受けて資格取得をしておくことをおすすめします

     

    新着イベント
    この記事に関連した記事
    あなたにおススメの記事
    2026年3月卒業予定の方
    2025年3月卒業予定の方