就活/業界調査 2018.10.11
ベンチャー企業って?自分はベンチャー企業に向いているの?求められる人材から向いている人を考える

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    ベンチャー企業と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか?

    多くの大企業がベンチャー企業から生まれたことから、革新的な企業のイメージを持つ人は少なくないかと思います。最近では活躍の機会を求めて、ベンチャー企業を就職先として考える人も増えました。

    ですが、一方でベンチャー企業は人を選ぶ職場であるという意見を目にすることも少なくありません。そもそも、ベンチャー企業とはどのような企業を指すのでしょうか?採用されるのはどのような人材なのでしょうか?

    この記事では、ベンチャー企業の概要を説明したうえで、どのような人材が向いているのかについて説明します。

     

    ベンチャー企業とは

    ベンチャー(Venture)は「冒険的な事業」という意味です。また、企業が新しい事業を展開させることを指します。そこから発展し、新しい形のサービスやビジネスプランを展開する企業ベンチャー企業と呼ばれています。

    ベンチャー企業には明確な定義はありません。しかし、革新的なアイデアや技術の採用に積極的な企業や、小中規模の新興企業がベンチャー企業と呼ばれるケースが多いです。

    ベンチャー企業は産業転換期に多く誕生し、最先端の分野から新しいビジネスを生み出してきました。日本では1970年代に、高度成長期や列島改造ブームを背景に第一次ベンチャーブームが起きました。

    その後1980年代、製造業中心の社会がサービス業主体へと移り変わる時期に第二次ベンチャーブームが起き、多くの有名企業が生まれています。さらに、2000年以後は、規制緩和や政府による支援政策によって、多くのベンチャー企業が登場しました。

     

    ベンチャー企業で求められる人材

    ベンチャー企業では新しい事業にチャレンジするため、仕事のマニュアルがなく、自分自身が業務の進め方を判断しなければならない場面が多くあります。

    そのため、事業へのビジョンが共有できる人材が求められやすいです。また、与えられた仕事をこなすだけでなく、今までに切り開かれていない未分野を開拓してく能力も求められます。

    けれども、これから説明する特徴がすべて備わっていなければ、ベンチャー企業に採用されないわけではありません。むしろベンチャー企業に合った特徴を、仕事を通して育てていくことが大切です。

     

    仕事に対する姿勢

    そのため、ベンチャー企業では仕事に対する姿勢が重視される傾向が強いです。例えば、好奇心を持って業務に接する人材や、自ら仕事を作り出し、働くことに喜びが見いだせる人材が求められています。

    ベンチャー企業の業務では、新しい考えやビジネススタイルなどに好奇心を持って仕事に取り組めることがとても強力な武器になります。事業を企画化するためには、さまざまな知識や情報に接していなければなりません。

    好奇心を刺激し、仕事へとつなげられるアイデアは日常の中にも多く存在しています。それらを拾い上げ仕事へとつなげていくアンテナを持った人材が必要とされています。

    知らないことのすべてに興味があるほどの好奇心を持った人はベンチャー企業にチャレンジしてみると良いでしょう。

     

    自ら仕事を作り出すこと

    一方、自ら仕事を作り出す人もベンチャー企業に求められています。大手企業で働くには、手順やルールを守り、マニュアルに従った働き方ができる能力はとても大切です。
    ですが、ベンチャー企業では、それらの考えに縛られすぎている人は大きな成果を上げることが難しいといえます。

    指示を待つタイプの人は、ベンチャー企業の仕事は向いていないかもしれません。ベンチャー企業では、事業ビジョンの共有や、理念への理解が大切です。

    しかし、これだけで仕事が生まれることはありません。他の企業とはまったく違う新しい業務に取り組んでいるという企業気質が、多くのベンチャー企業にはあります。その気質になじむためには、自ら仕事を作り出すことが大切です。

    自分が進む先は会社に頼らずに自分で切り開く、そのような気概を持って仕事に取り組む人がベンチャー企業に向いているといえるでしょう。

     

    「実行力」と「解決志向へのアプローチ」

    そして、自ら作り出した仕事に対して業務を遂行するためには「実行力」「解決志向へのアプローチ」が求められます。

    ベンチャー企業では仕事のテンポが非常に速いため即座に仕事を実行する力がなければ多くのチャンスを失います。
    実行をしなければ、なにも変化は起きないからです。変化がなければ成功を収めることもできません。

    また、仕事は目の前の課題をどのように解決させるかによって生み出されます。「解決志向へのアプローチ」は作り出した仕事の問題点を考える代わりに、どのようにすれば仕事を成功させられるかを模索する考え方です。

    解決策を積極的に模索し改善できるポイントを見いだすことで、よりブラッシュアップされた結果を追求することができます。

     

    楽しんで仕事に取り組むこと

    さらに、新しいことに取り組み成果を上げるには、なによりも楽しんで仕事に取り組むことが重要です。特に、ベンチャー企業は、先が見えにくい業務が少なくありません。

    その中で楽しく仕事をするためには、仕事に喜びが見いだせる力が求められます。ただ、仕事を楽しめるかは、ベンチャー企業にとどまらず、多くの仕事で必要な能力ともいえるでしょう。

    しかし、ベンチャー企業の場合は先行きの見通しが立ちづらい業務が多いため、仕事に不安を感じる人も少なくありません。したがって、不確実な状況でも仕事を楽しめる心の余裕があることも大切です。

     

    個人の持つ特徴

    そして、ベンチャー企業が人材を登用する際には、仕事の姿勢だけでなく、個人の持つ特徴にも着目します。自ら成長ができる人自己管理が上手な人材は、ベンチャー企業の業務に合致しやすい人材です。

    例えば、成長への意欲が高く、自ら成長ができる人はベンチャー企業に向いている人材といえます。ベンチャー企業はその性質から、事業スピードが速く、社員の育成システムだけでは社員の成長がなかなか間に合いません。

    したがって、自ら学びスキルを身につける成長意欲の高さが必要です。

     

    変化に対応する柔軟性

    その上、自ら成長を続けるためには「変化に対応する柔軟性」も大切です。ベンチャー企業の業務では、身に付けたスキルや知識はすぐに古いものとなってしまいます。積極的に新しいスキルや知識を取り入れ、成長し続けなければなりません。

    自らを陳腐化させないためには、常に新しい変化に対応する能力が必要であるといえます。ベンチャー企業は大手企業とは異なり、役職が上がったからといって将来が安泰とは限りません

    ベンチャー企業では自分が業務において大切な役割を担わなければなりません。そのためにも「変化に対応する柔軟性」は大切な能力です。

     

    自己管理能力

    また、ベンチャー企業はその業務上、仕事時間が不定になりやすいです。定時での出帰社にとらわれているベンチャー企業はあまり多くありません。

    ベンチャー企業で働くには、流動的な時間スケジュールの管理や仕事量の適切な調整が欠かせません。自己管理能力はベンチャー企業の業務をこなすために大切な要素であるといえるでしょう。

    自己管理ができる人は、個人が持つ仕事の裁量が大きくなりやすいので、有望な人材です。ベンチャー企業が持つ仕事に対して自由なイメージは、自己管理能力によって支えられているといえます。

    また、ベンチャー企業は新しいことにチャレンジできる反面、大きな壁もぶつかりやすい仕事です。そのような環境で仕事をするためには、心と身体がともに充実できるように、ワーク・ライフ・バランスを整える自己管理能力が大切といえます。

     

    人と異なる視点で物事を考えられる能力

    この他に、ベンチャー企業で成果を収めるには、人とは異なった視点で物事を考えられる能力も重要です。既存の枠組みや仕組みの中に捕らわれた思考では、新しい事業のアイデアは生まれてきません。

    枠を取り払い、決まり事に縛られない発想が求められます。しかし、異なった視点は良いアイデアのように自分では感じても、客観的にみると的外れになってしまう場合があります。

    そのようにならないためにも、仕事の全体像を広く見渡せる能力もベンチャー企業では必要です。特に、ベンチャー企業は、大手企業と比べて少人数でプロジェクトを進めることが多いので、事業単位では仕事を捉えやすいです。

    ですが、更に広げて会社全体を見据えて仕事を進める人と、事業単位でしか仕事を捉えられない人では、その結果に大きな差が生まれてきます。

    全体を見据えて仕事ができれば優先順位が判断できます。最高のパフォーマンスを発揮するためにも、広く仕事を見通す力は大切です。

     

    特徴は自分では分かりづらい

    ただし、このような特徴を持っているかは、自分ではわかりにくいものです。それならば、実際にベンチャー企業で働いて、自分に合っている仕事環境かを判断してみるのもよいでしょう。

    ベンチャー企業にはインターンシップ制度を採用している会社が少なくありません。インターンとして働いている中で実力が認められれば、希望のベンチャー企業に採用される可能性が高まります。

    仮に、ベンチャー企業に採用されなくとも、インターンシップへの参加は、学生時代に取り組んだ経験として就職面接でアピールできる要素です。就職活動に有利に働くので、積極的に参加して損はありません。

     

    最後に

    ベンチャー企業は新しいことに挑戦するため、既存のマニュアルや仕事の方法がまったく役にたたない場合があります。そのため、仕事への取り組み方や個人の特徴が、ベンチャー企業に合っているかが採用では重視されます。

    業務への取り組み方では、仕事への好奇心が強い人が、ベンチャー企業で求められる人物像です。また、自分で仕事を作り出すだけでなく、楽しんで業務に取り組める人材が優先して求めらます。

    さらに、個人の特徴では、成長への意欲が高く、自己管理ができている人がベンチャー企業には向いています。これらの特徴を持っている人は、ベンチャー企業に挑戦することで、充実した仕事が得られるかもしれません。

    先にも述べましたが、以上のような特徴は必ずしも就職前にすべて身に付けている必要はありません。真剣に仕事に向き合っていれば、このような特徴はいずれ身についていくものです。

    本気でベンチャー企業の仕事がしたいのであれば、特徴よりもチャレンジしようと思う気持ちを大切にしましょう。

     

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