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就職活動を始めると、ネクタイ1つをとっても何を選ぶか悩みますよね。「意欲」「知性」「清潔感」を出しつつ、自分自身の個性をアピールしたいものです。しかし、リクルートスーツにあったネクタイという観点で選ぶと他学生と差別化できず、困っているのではないでしょうか。この記事では、ネクタイが相手に与える印象、実際に選ぶときのポイントについてご紹介します。
就活は見た目が大事!
心理学のデータに「メラビアンの法則」というものがあります。「言語情報は7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%」というもので、人に出会ったとき視覚情報で相手の印象を55%決定してしまうという法則です。
あるベンチャー企業では、 就活生が面接室に入ってきた数秒の間にその場で内定を決めたという話があります。第一印象が良かったので、即決したというのですが、「メラビアンの法則」が採用に大きな影響を与えている事例の一つといえるでしょう。
実際にあなたが企業の面接官として二人の学生と面接を行なう場面を想像してみてください。一人はネクタイが曲がっていてスーツにシワがあります。もう一人はきちんとアイロンのかけられたネクタイとスーツを着ています。二人とも知識やスキルは同じだとしても、後にあげた方の学生を取りたいと思うのではないでしょうか。
このように 人は、第一印象を選択における大きな判断材料としています。一般的に30分から2時間という短い時間で企業は応募者を判断しています。そこで他の学生たちと差別化できれば、相手の印象に残り、内定にグッと近づいていく可能性が高いです。
まずは企業研究!企業が求める人材とネクタイの関係!
企業の採用担当者が求職者に対して見ているポイントは、 「相手と一緒に仕事をしたいか」「長く働いてくれそうか」「企業理念に共感していて、同じ方向で仕事ができるか」の三点 です。
数々の学生の中でも、自社に一番マッチしていると判断した求職者を採用します。ここでも、見た目は大きな判断要素となり、 締めているネクタイによって採用面接官の印象も変わります。
例えば、「グレー系」「ネイビー」などの落ち着いた色のネクタイを締めていれば、「この学生は真面目できっちりしている」、「レッド系」などの華やかな色のネクタイを締めていれば、「情熱的で活動的に仕事をしているのかな」と判断されやすいです。
これを念頭に入れれば、 面接の際にどのネクタイを締めていくかが決まってくるのではないでしょうか。
例えば、「情熱」を求めている企業を第一志望にしているならば「レッド系」のネクタイを、「真面目なこと」を大事にしている企業には「ブルー系」のネクタイを締めていくのです。
志望企業の社風にあったネクタイを締めていけば、「この学生は企業をよく研究している」と思われる可能性もあります。重要なのは、企業研究を入念にして、志望企業にどれだけ合っているかをアピールすることです。
ネクタイを買うときはこの色がおすすめ!
就活の場で使うネクタイの色は 「ブルー」「レッド」「イエロー」「グレー」の4系統が一般的です。
逆に、「ピンク系」「ゴールド系」「黒の無地」「白の無地」はNG色です。「ピンク系」「ゴールド系」は就活する場合には、相手にカジュアルで派手な印象を与えてしまいます。「黒の無地」のネクタイはお葬式、「白の無地」は結婚式と、就活ではない場所で使用するのがふさわしい色です。ポイントは、就活という場にあった色を選ぶことです。
ネクタイの柄にもこだわりを!
同じ「ネイビーのネクタイ」でも、 無地とストライプでは相手に与える印象が変わってきます。
ネクタイ選びには、柄にもこだわりを持つことが重要です。就活では、 「ドット」「ストライプ」「チェック」が選ぶべき柄の系統として一般的です。
「ドット」は水玉の小さいもの、「ストライプ」は右肩上がりでストライプ幅が狭いもの、「チェック」は細めの線と柄の印象が薄いものを選ぶのがポイントです。
個性を強調したいときは、カジュアルなネクタイを選びたくなるかもしれません。しかし、就活という場でカジュアルすぎる印象を与えるのも問題です。
企業は「友人として楽しい人」を求めているのではなく、 「企業のニーズに合わせた振る舞いができる人」を求めています。あまりにも自分の個性を強調すると「協調性がない」とみなされる危険性があります。そのため、個性といってもあくまでも 社会人としてふさわしい装いができるということをアピールする必要があります。
「ペイズリー」や特徴的な柄が入っているネクタイは、おしゃれですがまとまりのない印象を与えます。
プライベートで使うのは良いですが、就活には不向きなので避けた方が無難です。「ドット」は水玉が大きすぎるもの、「ストライプ」はストライプが太すぎるものはカジュアルさが強調されるので避けましょう。
これだけ持っておけば安心!幅広い業界で使えるネクタイとは?
「スーツやコートなどを買ったせいで支出が増えたのに、ネクタイまで何本も買えない」、さらに「幅広い業界を受けるから企業に合わせるネクタイを何枚も買わなきゃならない」という場合は、幅広い業界で使えるものを一本持っておくと良いでしょう。
自分の志望業界にあったネクタイかつ別業界にも使えるものなら、買うのは一本で済みます。お財布も圧迫しません。
「興味を持った業界はなんでも受けてみたい」という好奇心旺盛な方には、「ネイビーのストライプ」「エンジのストライプ」型がおすすめです。ストライプ型はオールマイティな業界で主力となっているので、どこの企業でも使えます。
アパレル、IT、広告業界には、比較的自由でクリエイティブな印象を持っている方も多いのではないでしょうか。これらの業界を主に受けていく予定なら、積極的に個性を出すことが大事です。イエローなどのカジュアルなネクタイを締めていけば、カジュアルさや創造性をアピールできます。
逆に金融や官公庁などの堅くて真面目なイメージがある業界を受けていこうとする方には、「グレー系」ネクタイを締めていくと良いでしょう。真面目さや誠実さを印象づけられます。
ネクタイと色の関係!面接によって締めるネクタイを変えよう!
さらに 他の就活生と差別化したいならば、「色彩効果」を積極的に活用しましょう。
「色彩効果」とは、色によって人に与える心理的な印象がかわるという心理学用語です。心理学というと「難しそう」と思う方もいるかもしれませんが、実は、私たちの身近な生活の中に「色彩効果」はたくさん使われています。
例えば、結婚式のドレスや教会は「純白」で明るいイメージがあります。これから「未来」に進んでいく二人を祝福しようという希望に満ちた色です。しかし、もしもこれが「グレー」だったら暗い印象になってしまいますし、「未来」へのイメージとしてはふさわしくありません。このように、色は人に与える心理的な印象、雰囲気にも影響しています。
ほかにわかりやすい例でいうと信号機があるでしょう。赤は「止まれ」という危険のイメージ、「青」は「進め」という安全のイメージを示しています。
就活の際に色彩効果を利用する場合、グループ面接やグループディスカッションのように 「協調性」が大事な場に行くなら「イエロー」のネクタイ、社長や役員など地位の高い方と会うなら「ブルー」のネクタイがおすすめです。
色彩効果の良さを引き出しつつ、口に出さなくても場にあったアピールができるでしょう。