転職/調査分析 2019.12.25
【メトロ アド エージェンシー】採用担当者インタビュー「“東京”という最大限の強みを活かして」

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    株式会社メトロ アド エージェンシー(以下メトロアド)は、2007年に東京メトロの広告媒体管理業務と株式会社メトロコマースの広告代理業務を一元化し、広告事業を一貫して行うことを目的として設立された、東京メトロ100%出資の広告会社です。設立13期目と比較的若い企業でありながら、その多面的な事業展開によって近年様々な場面で社名を聞くようになった同社が、今後どのような人材を求めどのような存在になろうとしているのか。

    今回は採用担当の竹山さんにお話を伺いました!

     

     PROFILE

     竹山智哉(たけやま・ともや)氏(筑波大学卒)

     2011年新卒入社。入社後5年間営業局に所属。外資系ファッションブランド、航空会社を担当。そ

     の後、異動した営業企画局ではコミュニケーションプランニングやメディアプランニング、東京メ

     トロとのタイアップを担当。経営戦略局にて中期経営計画策定PJに従事し、現在は人事部にて新

     卒・中途採用を担当。

     

     

    多くのポテンシャルを秘めた広告会社

    シンアド就活:メトロアドの事業について教えてください。

    竹山さん:メトロアドには3つのビジネスフィールドがあります。1つ目は「総合広告会社」です。いわゆる「広告代理店」として、戦略立案から、マスメディア、OOH、WEB、ターゲットメディアのプランニングまで、あらゆる領域のコミュニケーションをプロデュースしています。さらには、東京メトログループのパワーを活かしたタイアップイベントやプロモーションを実施しています。

    2つ目は「ハウスエージェンシー」です。日々変化する東京の中心部をフィールドとする、東京メトログループ各社をクライアントとして、マーケティング・コミュニケーションにおける課題解決をしています。東京メトロの中長期戦略、安全・安心に対する考え方と厳格な表現基準などを理解し、東京の変化の速さにすばやく対応できることが、当社ならではの強みです。

    3つ目は「媒体社」です。東京メトロの交通メディアの商品企画、販売管理を行っています。広告メディアを扱う点では広告業界に位置づけられますが、中身はいわゆる「メーカー」と同じです。日本を代表する都心部のエリア、ターミナルをつなぎ、銀座や表参道などブランド価値の高い駅を数多く有している点で他メディアとの差別化ができていますが、最近ではデジタルサイネージの設置拡大を推進し、最新のテクノロジーと組み合わせることで広告メディアという商品そのものをアップデートしています。

     

    シンアド就活:他社にはない特徴を教えてください!

    竹山さん:先ほどお話ししたように、いわゆる「広告代理店」だけでなく、「ハウスエージェンシー」や「媒体社」という複数のビジネスフィールドを有しているのは電鉄系広告会社ならではかと思いますが、その中でもメトロアドの特徴は、「東京」を軸に事業を展開していることだと思います。個人的な感覚ですが、東海道新幹線が「日本の“大動脈”」だとしたら、東京メトロは「日本の“細動脈”」として日本経済を動かしていると言えます。当社は、1日758万人(2018年度)にも及ぶ東京メトロ利用者の動線上のメディアを独占的に保有し、そこから様々なコミュニケーションの接点を生み出しています。

    また、そこには当然様々な情報やデータが集まってきます。これまでメトロアドが培ってきたノウハウと、未開発な多くの情報・データを元に独自のビジネスを展開していく、といったポテンシャルを秘めている点も他社様にはない特徴なのかもしれません。

     

    シンアド就活:なるほど、「東京メトロ」という鉄道を舞台にしているというよりかは、「東京」というエリア・フィールドを舞台にしているということですね?

    竹山さん:そうですね。「東京を舞台にする」と言っても、そこに住む人、いる人、来る人といった「東京で完結するもの」だけではなくて、東京そのものを「情報の発信地」として捉えることもできます。東京メトロメディアを使った体験型のプロモーションも行っていますし、東京から世界に飛び立つようなキャラクタービジネス『ジャムム』や、東京の「知らない」が「わかる」に変わる『アーバン ライフ メトロ』というWEBメディアの開発も進めています。

     

    シンアド就活:事業領域は非常に幅広いイメージですが、新卒入社をした場合は、どのような配属やキャリアプランになるのですか?

    竹山さん:職種としては、営業、マーケティング、デジタル、プロモーション、クリエイティブ、メディア、コンテンツと様々ですが、新卒入社した場合は営業やメディアなど、クライアントや得意先のフロントとなる部門への配属がメインとなります。入社1年目から担当クライアントを持ったり、億単位のメディアの管理・販売を任されたりと、即戦力として活躍をしてもらいます。ジョブローテーションは3年前後で行い、様々な事業、職種の経験がしっかりと積める仕組みとなっております。

    また、若手が自分から手を挙げてチャレンジできる機会もとても多いです。部署を跨いだプロジェクトや社長直轄のプロジェクトなど、多少経験や能力が追い付かなくても、やる気さえあれば様々なスキル・キャリアアップのチャンスがある、という感じでしょうか。

     

    シンアド就活:新卒の方が「ぶつかる壁」は何だと思いますか?

    竹山さん:メトロアドに限ったことでは無いと思うのですが、「バランス感覚」でしょうか。どんなに斬新な面白いアイデアでもクライアントの課題解決としては遠かったり、どんなにクライアント満足度の高い企画でもビジネスとして成り立たなかったり、一見トレードオフのような関係にあるものを両立させることが広告マンの腕の見せ所ですね。経験値が無いとなかなか理解しがたい部分も多いみたいですが、こういった部分も現場での経験を通してどんどん吸収していってもらいたいですね。

     

    シンアド就活:そういった経験値を積む、実際の現場の雰囲気を教えてください!

    竹山さん:社員は本当に人が良くて、若手が意見を言いやすい環境です。上から下に固定概念を押し付けることもないですし、仕事をどんどん任せてもらえます。本当の意味で「若手の裁量が大きい」とはこのことなのかなと思います。また、設立当初から中途採用も積極的で様々なバックボーンを持っている社員が多数在籍しており、様々な刺激を受けるとともに特定の思想に偏ることのない非常にフラットな職場だと言えます。何度も言うのもなんですけど、本当に悪い人がいなくて。別の会社で経験を積んだ中途社員の皆さんも同じこと言っているので、本当に悪い人はいないんだと思います(笑)。 

     

    自分の感性や価値観を大事に、会社を選んでほしい

    シンアド就活:ここからは新卒採用についてお伺いします。ズバリ、21卒の採用テーマはありますか?

    竹山さん:「これからのメトロアドを担っていく将来の幹部候補の獲得」です。設立されてからこれまでは企業としての経営基盤を確立させていくフェーズでしたが、これからは飛躍のフェーズと位置づけ、広告業界で独自のポジションを目指していきます。会社としてちょうど過渡期を迎えているということで、21卒採用は各事業を引っ張っていくための強力な「リーダーシップ」や、私たちが身を置く広告業界の激しい変化に対応できるような、むしろその変化をポジティブに創り出す「チャレンジングな精神」を持った学生に出会えたらと考えております!

     

    シンアド就活:新卒入社の方に期待していることはありますか?

    竹山さん:期待していることは色々ありますが、良い意味で新しい方向に会社をかき回してくれる存在であってほしいなと思います。先ほどお話ししたとおり、当社における新卒採用の位置づけは「将来の幹部候補の獲得」です。過渡期で若手の裁量が大きい環境下で、「自分の成長が会社の成長につながる」そういった気持ちを持って仕事に取り組みつつ、それを全社に伝播してくれるような立ち回りを期待しています!

     

    シンアド就活:選考の特徴はありますか?

    竹山さん:メトロアドの選考は「学生と対等に接する」という部分を徹底しております。選考という形式上こちらが学生を選ぶというプロセスが基本ですが、一方でこちらも選んでもらっている側なので、すべての学生としっかり向き合います。具体的に言うと、結果に関わらず必ず皆さんにその場でフィードバックをするようにしています。学生の皆さんが時間を使って面接の準備をして、独特の雰囲気のなか緊張しながら臨んでいただいている以上、こちらも時間を使って丁寧にフィードバックする、礼儀として当然ですし、フェアだと思うんです。

    また、職位や年齢に関わらず様々な現場のメンバーが毎年面接官として新卒採用に携わっているんですよ。積極的に新卒採用に参加をしてもらうことによって、入社後もスムーズに人間関係が構築できるとともに、双方のミスマッチも減るのではないかと思っています。

     

    シンアド就活:まさに「ヒト」が最重要経営資源と言われる広告業界ならではの考え方ですね!そんな広告業界で働くにあたって必要なことは何だと思いますか?

    竹山さん:「知的好奇心」ですかね。物事や出来事に対して、これはどういったものなのか、なぜこうなっているのか、掘り下げていくとその本質にたどり着きます。この本質を見極める能力は、クライアントの課題や社会課題を抽出する上で非常に重要なスキルであると思いますし、逆にこのスキルがないと解決策に辿り着かないと思っています。

    また、知的好奇心があると、アンテナの張り方や情報収集などインプットの質が変わってきます。インプットがないとアウトプットは出せない言われますが、この知的好奇心からくるインプットこそ広告会社における最大の商品といわれるアイデアを生み出すために必要なのかもしれません。

     

    シンアド就活:最後に就活生へメッセージをお願いいたします!

    竹山さん:「自己分析をしっかりやる」。これはとても大事なことなのかもしれませんが、私は「自分の直感を信じる」ことの方が大事だと思っています。例えば昔テレビドラマでよく見かけた「ベテラン刑事の勘」。あれはなんとなくの意思決定ではなく、それまでの経験に裏付けられた感性から無意識的に最善の意思決定をしています。

    学生の皆さんにおいても約20年間で培ってきた大事にすべき感性・価値観があって、それは必ずしも自己分析で言語化・明文化できるものではないと思います。目先のスキルやキャリアアップをロジカルに突き詰めて考えていくだけでなく、ざっくりとこれまでの人生を振り返って、ざっくりとこれからはこうありたいなと自分を眺めたとき、ピンとくる感覚があったらそれがきっとご自身にとって最善の選択なのかもしれません。

    広告業界といっても様々な企業があります。業界研究やインターン、企業説明会を通じて「この会社、なんか良いかも!」と思える会社があったら、ぜひその気持ちを大事にしてほしいと思います。その「なんか良いかも!」の中にメトロアドが入っていたら非常に嬉しいです!

     

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