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あなたは、仕事に対して興味をお持ちでしょうか?「どういった会社で働きたいのか」「将来どういった自分になっていたいのか」という問いに対して、具体的なイメージの湧かない方もいらっしゃるかと思います。
今回は、そんな就職に疑問を頂いてる方のヒントになるような考え方をまとめてみました。
そもそも仕事に興味を持たなければいけないのか?
大学三年生の終わりにもなると、いよいよ就活の準備をしはじめる学生も多くなります。
本格的に就活がスタートするのは四年生からとはいえ、就活をしようとしても興味がないと感じる人もいるでしょう。
もし、就活に興味がないとすれば、なかなか活動する意欲は湧きません。
しかし、就活をする人のすべてが就職することに興味を持っていたり、学生の段階で興味がある仕事を見つけ出しているとは限りません。
就活をする直前になり自分にとって興味のある仕事がないとわかり、活動が消極的になった場合、焦ってしまうことがあるかもしれません。
なぜなら、周りの人が積極的に動いているのに自分だけが動いていないからです。
今まで友達同士だった人でもそのグループから自分は置いて行かれたのではと感じるようになります。
そうすると、アクティブに動くどころかよりネガティブになってしまい、ますます身動きが取れない状態に陥ります。
そもそも、就活生の多くは自分のやりたいことや興味があることが分かっているのでしょうか。
実は、周りの学生が就活をするので自分もしなければならないというところからスタートし、興味のある仕事はよくわからないけども、自分に合っており条件が良さそうなところを見付けているだけのパターンが多いです。
実際に会社員になって10年が経過しても、本当に今の仕事がやりたかったことなのか分かっている人ばかりではありません。
そうだとすれば、就活をしている最中に興味のある仕事や、やりたい仕事が明確になっていなくても決して落ち込んだり焦ったりすることはありません。
興味がない理由を考えてみる
就活をする場面において、会社に興味が持てない場合には、なかなかアクティブに活動する事も出来ません。そこで、まず頭の中のもやもやした状態を明確にする必要があります。
現在の思考をまとめるならば、頭の中で考えていることを目に見える状態にしておくことが重要です。
つまり、紙に書き出すことが大事になります。紙ならばどのような紙でもよいですが、いらない自由帳や大学ノートなどがあれば、日々考えていることを書き留めておきましょう。
そうすると、意外なことが原因で興味を失っていることがわかるでしょう。
ノートに書く内容は、単に思考を書くことも重要ですが、なぜ興味が湧かないのかをひたすら書いてみることです。
例えば、「お金には興味があるけども、満員電車に乗りたくない」というものや、「残業をしたくない」などと正直に書き出すことが重要です。
そうすると、次第に自分が就活に対して興味がない理由が明確になってきます。
そして、興味がない原因を一つ一つ潰していくことも大事です。
例えば、満員電車に乗りたくないことが就職をすることに対してネガティブな理由の一つになっているとすれば、満員電車に乗らなくてもよい会社選びをすることが重要です。
残業をしたくないならば、「残業がほとんどないところを選ぶ」といった具合ですね。
つまり、やりたくないことから考えて会社選びをする方法がよいでしょう。
自分の趣味から考えてみる
人間は、だれしも趣味を持っています。趣味を仕事にするのが一番の理想ですが、実際に趣味がそのまま仕事になる例はあまりありません。
例えば、サッカーが趣味の学生がいても、サッカーで生活をしていける人はごく一部の人だけのため、趣味を仕事にするのは難しいでしょう。
そうすると、自分が興味を持っていることを仕事にすることは不可能ではないかとネガティブに考えてしまいがちです。
ですが、自分の趣味がそのまま仕事にならなくても、趣味の周りにあるものを仕事にすることならば可能ではないでしょうか。
サッカーが好きならば、サッカー教室の運営をしている会社やサッカー用品などを販売している会社に就職する方法もあります。
鉄道が好きならば、鉄道の運転手になることは難しくても、鉄道模型を企画や販売する仕事、あるいは鉄道の部品を製造する会社に就職する方法が考えられるのです。
このように柔軟に考えることができれば、自分が今まで興味を持つことができなかった業界に対しても、興味を持つことができるようになります。
それでもなかなか就活に興味を持つことができない人へ
自分の趣味などを考えてみても、その趣味と結び付く仕事がないようなこともあります。この場合には、何も活動せずに良いかといえばそのようなことはありません。
なぜなら、人間は立ち止まるよりも動き続けた方が先に進むことができるからです。
少なくとも、やりたいことが分からない・興味がわかないと嘆いていても、何も行動をしなければ10年たっても現状は変わりません。
そこで、自分自身ができそうな仕事からスタートしてみるのがよいでしょう。興味があるかないかとはまた別に「この分野ならば自分でもできるかもしれない」という仕事を見つけ出し、エントリーしてみるべきです。
最初から何かに興味が湧くことはないかもしれませんが、一歩一歩進んでいるうちに次第に自分の興味が明確になってきます。
例えば今までお客さんと接することに対してなんら興味がなかった人でも、一生懸命お客さんと接して喜ばれているうちに、それを自らも喜びと感じるようになります。
全力で仕事をしているうちに、自分の才能や情熱の源を新たに発見してその仕事に興味を持ち出す可能性もあります。
そうすると、次第に自分の興味が明確になっていき今まで考えていなかったようなことを好きになることもあるでしょう。
いずれにしても、重要なのは入口ではなく出口になります。入口はよくわからなくてもよいので、まず一歩一歩進んでみることです。
今成功している会社の社長や仕事を心から楽しいと感じている生き生きとしたサラリーマンも、日々全力で活動しているうちに次の扉が開き、少しずつ興味を持つことができる仕事を見つけ出すことができています。
すぐに興味を持つことが分からなかったとしても、10年後や20年後の明るい未来を想像しながらアクティブに活動することが幸せに働くために重要なことです。
「キャリアの8割は偶然から成り立っている」とは?
ただ、いくら将来的に明るい未来を想像するといっても、将来的に本当に自分が仕事に興味を持つことができるのか自信がない人もいるでしょう。
そこで、アメリカのスタンフォード大学のクランボール教授の研究が、会社や仕事に興味を持てない就活生に役立ちます。
クランボール教授は「計画された偶発性理論」と呼ばれる理論を提唱しており、その中で「個人のキャリアの8割は偶然に決定されたものである」と述べています。
会社の中である程度高い地位に就いている人や職場でカリスマと言われる人でも、入社の時から現在の地位を明確にイメージしていたのではなく、毎日全力で仕事をして、偶然その地位を手に入れたと考えています。
結果の8割は最初から計画されたものではなく、偶然手に入れたと考えてよいです。
そうだとすれば、最初の段階で興味の対象が明らかでなくても、好奇心や熱意を持って持続的に仕事をしていけば、いつの間にか興味の対象が明らかになり、高い地位を手に入れることも可能になります。
この理論から考えれば、就活時に興味が無いからという理由で活動しないのは、将来から考えるとかなりの損失になる事が理解できるでしょう。
まずは色々な会社の説明会に参加し、自分が少しでも興味を持てる分野を探してみてはいかがでしょうか。
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