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株式会社ジェイアール東日本企画(以下Jeki)は、日本第5位の総合広告代理店で、ハウスエージェンシー系の中ではトップに位置している企業です。
近年は就職先人気ランキングで目にする機会も増えるなど、企業力・人気ともに上昇中の注目企業です。
今回は、新卒1年目の社員でありながら新卒採用を担当している後藤さんに「新卒だからこそ話せる」お話を伺いました。
PROFILE
後藤充希(ごとう・みつき)氏(中央大学卒)
2018年、ジェイアール東日本企画新卒入社。
入社後初配属から人事部に所属。新卒採用担当として、各種採用施策のプランニング及び実施から採用HPの制作・進行なども担当。
若手のうちから裁量を持って働ける環境
ーー新卒入社して初配属から人事部、しかも新卒採用を担当しているというのは社会的にも珍しいことかと思いますが、元々人事部に入りたかったのですか?
もともとはストラテジックプランナーになりたくて、弊社でいうところのコミュニケーションプランニング局配属を志望していました。最初の3か月は色々な部署を回る研修があるのですが、7月1日の本配属で人事部だといわれたときは正直、戸惑いましたね。
ーー同期から人事部に入った方はほかにも?
いません。新入社員から新卒の採用担当に配属されたのは歴代でも2人目でして、社内の方からもよく驚かれます。
ーー当初の志望とは違う配属で、実際に働いてみていかがですか?
意外と自分のやりたかった仕事ができているな、という印象です。ターゲットが就活生に絞られていて職種の名前が違うだけで、コミュニケーションの戦略部分に携われているという点で、希望の本質をついていたと思います。それに採用戦略は、経営戦略と密接に関わる会社の中枢を担う責任あるポジションなので、それを任せて頂けていることはすごく嬉しいですし、やりがいを感じています!
――入社前のイメージとギャップは?
やはりギャップはあります。でもポジティブなギャップしかないですね。入社前から若手に裁量がある会社だということは感じていましたが、1年目でこんなに仕事を任せてくれるんだ、こんなに裁量があるんだ、と驚いています。採用戦略レイヤーまで任せてもらっていますし、僕がやりたいと言って予算をとって始めたこともあるんです。
――1年目から経験値が凄いですね。就活は、広告業界一本で?
最初は戦略の一番上流であるメーカー側のマーケターになりたいと思っていて、実は内定までいただいていました。でも新卒でそのポジションに行ける可能性は低いので、コミュニケーション戦略を担える広告業界に入ることが自分の一番やりたいことをやれることに気付いた、という経緯があります。
――後藤さんが数ある企業の中からjekiに就職を決めた理由は、「広告業界」で「若手に裁量があるから」ですか?
ソフト面は「若手のうちから裁量を持って働ける環境」です。ハード面は、業界から見ても強みである「JRグループのリソースを使ってプランニングを行える」ということです。例えばSuicaは購入と移動を紐づけている、他にないビッグデータなんです。我々JRが全て管理することができるという点で、私鉄各社様が連携されているPASMOとは大きく異なります。このマーケティングが確立されたら、必ず電博にはない我々の強みになると思っています。弊社社員の「電通や博報堂と肩を並べたい、追い越したい」という気概やチャレンジャー気質に触れて、僕も裁量を持って彼らに挑みたいという気持ちがあったので入社しました。
――いまの自分が就活生の時の自分にアドバイスをするとしたら、言えることはありますか?
軸を決める時期は焦らなくて良い、ということですね。「軸」という言葉だけが独り歩きしていて、「早いうちから軸を決めないと内定取れない」というような風潮が学生を焦らせているように思います。選考に挑める会社はスケジュール的にも限られるので、何かの基準は必要だとは思うのですが、それを決める時期は面接を受けるか受けないかのギリギリの時期で良いと思います。学生の皆さんにはそれまで広い業界を見てほしいですし、例え広告会社にしか興味がなかったとしても、そういう方にこそ他の業界を見てほしいと思います。いま新卒だからこそ思うのですが、就活の時ほど色々な会社を見られる機会って人生において他にないんです。色々な会社を見るチャンスは本当に少なくなります。会社の経営戦略からビジョンから、何から何まで教えてくれる説明会なんて社会人にはないですからね。
色々な業界、色々な会社さんを見ておくことで、就活終了後の自分の幅を広げることにつながると思うんですよね。内定を取ることではなくて、入社後のキャリア形成に重きを置いてほしいです。
――後藤さんの、現時点でのキャリアプランのイメージはありますか?
やはり戦略の部分に携わる人間になりたいと思っています。人事戦略に限らず、マーケターやプランナーになりたいなという思いもありますし。他にもWEBを専門にやっている部署、ビッグデータをどういう風に使うかを考えているセクション、アプリを開発しているセクションもあります。あえて総合広告代理店の中で、WEBセクションに進むのも面白いかなと思っています。それを叶えていける土壌もあるので、欲が出ますね(笑)
――クライアントはJRだけなのかと思いきや、グループ外のお仕事も多くされているのでjekiさんの中で経験できる幅はイメージよりもずっと広いかもしれないですね。
学生さんにとっては意外かもしれませんが、実はJR東日本グループと媒体社の売上以外、つまり一般の広告会社としての売上構成比率は全体の40%を超えています。ハウスエージェンシー、媒体社としての売り上げは落とさずに、純粋に一般のお客様の売り上げが年々伸びているんです。電博と同じフィールドで戦って売り上げを伸ばしている、そんな会社でもあるということを知って頂ければなと思っています。
自分のやりたいことを実現する場所として会社を選んでほしい
――キャリアプランを叶えていける土壌があるとのことでしたが、サポートする制度などはありますか?
もちろんです。自己啓発で自分の学びたいことを支援する制度もありますし、今は社内研修にも力を入れています。例えば、自分の所属に関係なく、営業もクリエイティブもマーケティングも、メディアのバイイングやプランニングまでも、そのセクションでトップのパフォーマンスを発揮している方から話が聴けて、知見を共有して頂けるようなプログラムが始まっています。個人個人が自己実現をしていく中で、会社全体のボトムアップを図っていきたいと思っています。
――制度も整えて会社全体で力を上げていこうとしている中で、また後輩が入ってきます。具体的な採用人材像はありますか?
むしろ明文化された「欲しい人材像」にハマらないで欲しいですね。その人それぞれの個性がぶつかり合って、企画が生まれるものだと思っています。自分の好きなこととか興味があることとか、何か1つで良いのでそれを極めた人が魅力的に映るかなと思っています。
弊社には多種多様な人材がいて、「クライアント様の課題を解決するために企画を作るんだ」という共通した情熱でチームとして成り立っています。個性が強くないと悩む人もいると思いますが、それを含めて個性で、多様性だと思います。自分のやりたいことや思いがあれば、むしろ共通点ですね。やりたいことや熱い思いを秘めている、そんな方々が良いなと思います。
――それぞれの思いが大事ということですね。後藤さんの場合は、戦略に携わることを「やりたい」と思うに至るエピソードは何かありますか?
学生時代、鹿肉を世の中に広める会社を作ろう、という取り組みをしていました。販売経路を作って、プロモーションを行う、その様なビジネスモデルを構築してビジネスコンテストに出場し、賞金を頂くというような活動です。その活動を通して思ったことは、世の中まだまだフォーカスの当てられていない良い物が沢山あるということでした。物とかサービスを作っている人は、すごく情熱をもって1つの商材を作っていますが、それが実際に世の中に広がっていくためにはコミュニケーション戦略が欠かせません。事業側の目線から見たことによって、「どういう風に」の戦略部分をしっかり構築しないと、どんなに良い物を作っても届かないということを知ったんです。
そこが逆に面白いと思いましたね。戦略次第で売れるか売れないか、大きくいってしまえば日本の生活が良くなるかならないかが自分の戦略1つで変わる、自分の及ぼす影響の幅の大きさにすごく魅力を感じました。
――そういう思いのもとになるような、「原体験」といわれるようなことは重要ですか?
エピソードのインパクトの大きさとかで見ているわけではなく、思いの強さや、そのやりたいことをどういう風に話すのか、どういう風に自分の中で消化して言えるかというところを見ています。なので決して原体験が必要だとは思わないでいただきたいです。
広告のお仕事もですが、アイデアベースでただ単に提案するだけでは、仕事になりません。そこに至るまでのプロセスが大事になってくるんですよね。それは就活の面接でもいえることだと思っています。どれだけ自分を戦略的に売り出せるか。就活はある意味自分の広告活動なんですよね。どれだけ自分という商材を会社に魅力的に見せて買ってもらえるか、なぜ自分を採用した方が良いのかということを、学生の皆さんには戦略的に考えて頂きたいなと思います。僕も就活時代はそういうところにフォーカスを当てて取り組んでいました。
――ちなみに、採用担当として他にポイントだと思われることは何かありますか?
会社に入ることをゴールにしてしまいがちですが、その過程に必ずある「自己分析」はある意味危険だと思います。その会社から内定を取るためにするもの、という立ち位置になってしまっていますが、本来の自己分析は、社会人になってからのギャップをなくすために、「自分がどう生きていきたいか」を考えるものだと思います。表面的な言葉に惑わされずに、本質をとらえて自己分析をしていただければなと思います。
――では最後に、ここまで読んでくださったこれから就活に直面する方々にメッセージをお願いします。
就活自体を戦略的、計画的に楽しんでほしいなと思います。その戦略のゴールは内定を取ることではなくて、入社したあとに会社で何をしたいか。「自己実現」を求めて就活を進めてほしいです。就職は手段としてとらえて、「自分のやりたいこと」を実現する場所として、会社を選んでほしいです。
自分のやりたいこと、成し遂げたいことがあれば、それを実現するフィールドとしてjekiはすごく良い会社です。本当に自分の思いや、なりたい姿を実現できる場として会社を選ぶのがベストだと思います。会社としてもそのほうがミスマッチもなく働いていただけると思います。自分にとってのその場所がどこなのかを知るためにも色々な場所、たとえば業界とかを絞らずに色々な会社さんのインターンシップに参加して頂きたいなと思います。その結果として、ジェイアール東日本企画という会社を選んでいただけたらとても嬉しいです。
――後藤さん、ありがとうございました!