インタビュー 2017.04.30
<グラフィックデザインの仕事> 安定感抜群! 業界随一のプロモーション企業「システムコミュニケーションズ」が、クオリティーの高いクリエイティブを作り続けられる理由とは? 

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    こんにちは、シンアド代表 飯田です。「株式会社システムコミュニケーションズ」のインタビュー第2弾! デザイナー職の方にもお話をうかがいました。質の高いクリエイティブで定評のある同社ですが、クリエイターの方々はいったいどのような働き方をされているのでしょうか。さっそく見てみましょう!

     


    <インタビュアー>
    シンアド代表 飯田 賢平(いいだ・けんぺい)

    <お話を聞いた人>
    第9企画部 制作担当 主任 渡辺 祐美子(わたなべ・ゆみこ)さん
    第13企画部 制作担当 主任 片岡 慎太郎(かたおか・しんたろう)さん

     

     

    美術系大学で学んだことを活かしつつ
    セールスプロモーションの世界で活躍したい!

    飯田 お2人は、もともと美術系の大学の出身とうかがっています。どのような就活をされていたのでしょうか?

     

    渡辺さん 私は多摩美術大学の出身です。4年間グラフィックを学んで、広告コースを専攻していたので、広告系の会社をメインに就活をしていました。大きな代理店の仕事も良いなと思ってはいたのですが、手に取って見てもらえる、そして最終的にお客様が接する媒体であるセールスプロモーションの仕事が魅力的に思えて。弊社は業界の中でも歴史がある会社ですし、大手の企業と直接取引をしているので、いいなと思って受けました。

     

    片岡さん 私は神戸芸術工科大学の、工業デザイン学科出身です。同級生は、車や家電のプロダクトデザイナーになる人が多くて、私も最初は、音楽が好きなので、オーディオメーカーを受けていました。でも、なかなか上手く行かず、間口を広げたんです。プロダクトデザイン(立体のデザイン)を学んでいたこともあり、グラフィックデザイン(平面のデザイン)の仕事に就くのは違和感があったので、立体物も制作するディスプレイデザインの仕事があるセールスプロモーションの世界で頑張ってみようと思いました。

     

    飯田 お2人とも専攻の過程でポートフォリオの提出があったと思うのですが、どのようなものを提出されたんですか?

     

    渡辺さん 広告コースを専攻していたので、授業でやっていた課題を持っていきました。某お菓子メーカーをコンビニで売る場合の売り場づくりが課題だったので、その作品など。あとは趣味で書いていたイラストや、自分には何ができるのかがわかるものを全て持っていきました。あまりにも多かったので、タクシーで行ったのを覚えています(笑)。

     

    片岡さん プロダクトデザインを学んでいたので、学生の頃から3DCGのソフトは触っていたんです。学生の頃につくったものは全て持っていきましたね。広告に興味がある話もしたかな。

     

    飯田 当時から選考方法は変わっていないのですか?

     

    渡辺さん はい、変わっていません。ちなみに、最終面接は面接官の人数がすごいです(笑)。圧倒されましたけど、皆さん優しくてアットホームな感じでした。

     

    クライアントは大手の一流メーカー。
    とにかくいろんなことをやるんです

     飯田 では続いて、現在頑張っている仕事を教えてください。

     

    渡辺さん 私は大手コーヒーメーカー様のお仕事をメインに担当しています。先日は、そのメインブランドが行っている量販店の店頭イベントで使用するディスプレイ制作を行いました。基本的には、企画提案、デザイン、納品まで全てを行っています。入社したての頃はグラフィック(平面)の制作物が多かったのですが、最近は立体物やイベント展示物なども担当するようになりました。

     

     渡辺さんが手掛けているお仕事の一部。この他、店頭什器などの立体物も制作しています。

     

    とにかくいろいろなものをつくっています。平面のグラフィックデザインも什器などの立体物も包材も。さらにカタログや雑誌広告の制作を担当することもあります。もちろん、提案から印刷まで、撮影も含め全部まとめて請け負っています。

     

    飯田 消費者の行動に直接結びつくお仕事だと思うのですが、実際に消費者の動きや購入状況をチェックしに行くこともありますか?

     

    渡辺さん はい、自販機のフレーバーカード(写真左下)を制作していた時は、遠くから「私がデザインしたものが選ばれるかな~?」と消費者の行動を見に行ったことがあります(笑)。自販機には別のメーカーさんの商品も入っていますから、どのデザインが選ばれるのかをチェックしたくて。

     

    飯田 確かに、カップの自販機の場合はメーカーではなく、写真やデザインで選びますもんね。渡辺さんはそうしたデザイン活動の中で、アートディレクターとしての働きもされているのですか?

     

    渡辺さん そうですね、同じチームのデザイナーたちと意見を出し合いながら一緒につくっていく、という感じです。プレゼンの時は、私が代表として行って、プレゼンを行っています。

     

    飯田 デザイナーとして手を動かしながら、同時にディレクションも行っているのですね。では、片岡さんのお仕事も教えてください。

     

    片岡さん 私が担当しているメインのクライアントは大手たばこメーカー様です。同社の主力商品のブランドコンテンツ映像をつくって、クラブやラウンジの喫煙所で使用するなど、映像と空間の設計を行っています。コンテを自分で書いて、映像クリエイターさんと一緒につくって。実は、映像はこの会社に入社してから学んだんです。だからけっこうやりがいを感じていますよ。

     

    飯田 もともと持っていたスキルを活かすだけでなく、新しいことを学べる環境もあるのですね。御社の場合、“制作物”とひとことで言っても、本当に幅が広いですね。空間づくりまでされているとは。

     

     

    なんと夕食補助も?
    デザインの現場でも働きやすい環境です

    飯田 それでは、お2人の一日の仕事の流れを教えてください。

     

    渡辺さん 朝の出社時間は全員9時半です。出社したら一日の仕事の動きについてのミーティングをします。11時45分からお昼休憩なので、それまではデザイン作業をし、ランチは築地市場へ行きます。午後は営業と一緒にクライアント先の企業へ訪問し、帰社したらまたデザイン作業、定時は18時半です。定時で帰れる日もありますし、残業をしても20時くらいには帰っています。

     

    飯田 他社のデザイン職に比べると退社時間が早いですね。片岡さんはいかがですか?


    片岡さん 弊社は朝の時間に厳しいので、9時半に出社していますが、万が一前日が深夜作業になった場合は、翌日の出社時間を遅らせることができる制度もあります。日中は、CG制作をしたり、図面を引いたりしていますが、クライアント企業にも週に1~2回行きますし、施工現場や印刷工場、板金工場に行ったりもします。退社をするのは21時くらい。でも自分でコントロールできますので、早く帰れるときは早く帰りますよ。今日だって18時半に帰ります!

     

    飯田 そういえば、御社は帰りが遅くなった日は、夕食補助が出るんですよね?

     

    渡辺さん はい、20時を過ぎた場合は、1100円の夕食補助費が出ます。

     

    飯田 それはいい制度ですよね! 他の会社ではなかなか見られません。

     

     

    「ありがとう」の言葉、やりたいことが仕事に繋がる喜び、
    それこそがやりがいです


    飯田 今の仕事のやりがいを教えてください。

     

    渡辺さん やっぱり、お客さんに「ありがとう」と言われることですね。スーパーの店頭ディスプレイを制作した案件は、クライアントさんだけでなく、店舗からの評価もあるんです。「店舗の方がすごく喜んでいましたよ」とクライアントさんから言われたときは、本当にうれしかったです。

     

    飯田 喜んでいただくために、どのような取り組みをしたのですか?

     

    渡辺さん 地方の店舗だったので、その店舗のできる限りの資料を集めたり、他のスーパーのプロモーション事例を見たりして、スペースの使い方や見え方などを仮定しました。アイデアも複数提案し、クライアントと相談しながら、ブラッシュアップしていったんです。

     

    飯田 なるほど、店舗の特徴に合わせてアイデアをその都度提案しているのですね。クライアントだけでなく、消費者と直接コミュニケーションをとる店舗からも評価してもらえると、嬉しさは2倍ですね! 片岡さんは、仕事のやりがいをどんなところに感じますか。

    片岡さん 弊社は、やりたいことを積極的に提案すれば、やらせてもらえる環境があります。たとえば今行っているCADの設計も、自分で積極的に「やりたい」と言ったからこそ、チャンスをもらえたんです。最初は小さいところからでも、やりたいと思って学んだことが形になっていくというのは嬉しいし、それが仕事に結びつくと、さらにやりがいを感じますね。それから、私たちはデザイナーですが、入社して5年以上経てば自分で仕事を取ってきたりもします。デザイン会社のデザイナーさんとは少し働き方が違うかもしれませんね。

     

    飯田 営業としての側面も持っていらっしゃるのですね。それでは、今まで仕事をする中で大変だったことは何でしょう。

     

    渡辺さん たとえば印刷物ひとつ取っても、お客様ごとにその都度提案内容を変えないといけません。だから、やったことのないものに出くわすことが多いです。そのたびに頭を抱えて。でも弊社は社歴が長い人が多く、たいていのことは誰かに聞けば教えてくれるのでなんとかやって来れています。チームをまたいでアドバイスをしたりもしますし。

     

    片岡さん 以前、販促用の什器で、お店の天井に設置するものをつくったことがありました。量産をして最初の1号機を設置する現場に立ち会っていたのですが、クライアントが見ているにもかかわらず、なかなかうまくつかなくて。この時は相当ビビりましたね(笑)

    現場の施工業者さんと天井の条件を考慮しながらその場でいろいろつくってみて、結局朝までかかってなんとか乗り切りました。自分が1から設計したものでしたし、それがいざ現場に行ったら設置できない、というのはさすがにマズいです。あの時はいろんな人に迷惑をかけてしまいました。

     

    飯田 お2人とも、いろんなピンチを乗り越えてきていますね。きっとその苦しかった経験が今の力になっているのですね。では、これからの目標を教えていただけますか?



    片岡さん やったことのないことは、なんでもやりたいです。入社当初は「なんでこんな仕事しなきゃけんないんだ」と思いながら取り組んでいたこともありました。でも、結果的にあの時に頑張ったおかげで力がついたし、今、ほんとにやりたいと思うことを積極的にやらせてもらえているんだと思います。私は音楽が好きなので、もっと音楽寄りの新しい提案をして形にしていきたくて、今はVJ(video jockey)の勉強もし始めています。

     

    渡辺さん これまでいつも、「初めてのこと」をたくさんやってきました。だからこれから先も、やったことのないことをたくさんやりたいです。初めての仕事は全て身につくし、やればやるほど経験値も上がるので。

     

    飯田 そういえば、御社は海外研修もあるとうかがっているんですが、お2人も行かれたのですか?

     

    渡辺さん はい、行きました。海外研修では販促物のショーを見に行ったり、スーパーを見て回って研究したりととにかくいろいろなものを見て回ります。やっぱり日本のクリエイティブとは違うので、夢が広がりますよ。参考資料として写真を見返したり、ヒントになったりすることもありますし、海外に行ったことはとても役に立っています。

     

    片岡さん 私も行きました。とにかくなんでもかんでもスケール感が違う。お店の中にあるもの、空間、そのすべてに感じることです。だから見てきたものを、クライアントさんとも共有して「こうゆう感じのものをつくりましょう!」と提案するんです。もちろんスケール感がちがうので、そのまま取り入れることはできませんが、エッセンスを少し入れると良いかなと思います。

     

    飯田 社員旅行もあるんですよね?

     

    渡辺さん はい、海外に行くこともあるし国内旅行もあります。家族も連れてきてOKなんです。

     

    飯田 家族もですか? それは素晴らしい! お2人とも好奇心と向上心があって、エネルギーを感じます。

     

     

    こんなに風通しが良くてアットホームな
    クリエイティブの現場は、他にないと思う 

    飯田 では最後に、会社の好きなところをお聞かせいただけますか。

     

    渡辺さん 人がみんな優しくて、いいなと思います。それからオンとオフがはっきりしていて、仕事はマジメにやりますが、オフのときは、部活動などで好きなことを楽しんでいます。ちなみに私はカラオケ部(笑)。部費も会社から出るんですよ。休みの日まで会社の人と遊んだりする会社、今時めずらしいですよね。

     

    片岡さん 入社当初は、昭和のおっさんばっかりの会社だなあと思いました(笑)。でも最近は若い社員が多いですね。なにより風通しが良くてファミリー感があるし、みんなでスノボに行ったりもします。役職者との壁もないですね、怒られるときは怒られてますけど(笑)。

     

    飯田 お2人とも同じことをおっしゃるんですね。お2人の感じからも、会社の雰囲気の良さが伝わってきます。ちなみに女性の渡辺さんは、これから先、さまざまなライフイベントがあると思うのですが、それでも御社でずっと働きたいという気持ちはありますか?

     

    渡辺さん はい、あります。まさに今、ずっと一緒に頑張ってきている上司が育児をしながらお仕事していて。彼女のような素敵な前例があるので、私もそうなれたらいいなって思っています。

     

    飯田 なるほど。デザインのお仕事は「労働時間が長い」「離職率が高い」などというイメージを持たれがちですが、御社は労働環境が整っているのですね。今日はお忙しいところ、どうもありがとうございました!


    皆さま、いかがでしたでしょうか。同業界の中で、システムコミュニケーションズさんのように労働環境も教育制度も整っている会社はそう多くありません。やりたいことを積極的にできる環境でありながら、ワークライフバランスも整っている。だからこそ、業界トップレベルのクリエイティブクオリティを保てているのですね。

    セールスプロモーションのデザインに興味のあるデザイナー志望の皆さまは、説明会に参加してみてはいかがでしょうか。

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