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「キャリアの可能性を最大化する」というミッションを掲げ、キャリア領域におけるアプリやメディアの開発・運営を手がける「Ann」。この記事を見ている就活生の方々の中にも「就活タイムズ」というキャリア情報プラットフォームや、「CareerMine就活」という就活対策サイトにある「SPI対策問題集」を使ったことがある人もいると思います。2020年2月に創業されて以降、毎年売上を伸ばしながら積極的に新卒・中途採用を行い、人員も増えているまさに成長中ベンチャー企業のひとつです。今回は2022年に新卒で入社し、現在は4年目で人材紹介事業部の事業責任者と新卒採用を担当されている林田さんに、Annの成長環境や実際の業務内容について伺いました。
<Profile>
人材に関わりつつも本質はマーケティングの世界。
--------まずは現在展開されている事業領域について教えていただけますか。
弊社は「キャリアの可能性を最大化する」というミッションを掲げ、就職・転職活動を支援するアプリやメディアを開発・運営しています。人材領域のサービスは他にも多くの企業が展開していますが、私たちは「キャリアにそもそも正解はない」という考えを軸に、誰もが自分らしくキャリアを築けるようITテクノロジーの力でサポートを行っています。
これを読んでいる就活生の方々の中にも利用いただいているかもしれませんが、代表的なサービスとしては「SPI対策問題集」や「らくらく履歴書」「CareerMine」といったサービスを自社開発しています。
アプリ・メディアの運営を中心としながら、現在は就活におけるマッチングやエージェントを行なっている企業への就活生の送客事業や、中途採用の紹介・キャリアアドバイスを行う事業も並行して行われています。
--------実際に社内にいらっしゃる方々はどのように配属され、どんな業務を担当されているのでしょうか。
大きく分けると三つの事業部があります。ひとつはアプリやメディアの運用をするエンジニアが所属する「コンテンツマーケティング事業部」です。創業メンバーであるCTOの伊藤を中心に、各種アプリ・メディアの企画から開発、運用・改善までを手がけています。検索エンジンの検索ボリュームやアプリのインストール数などを分析し、伸びている分野を見極めながらデータドリブンに意思決定を行なっています。すべて自社開発なので分析から改善までのサイクルを高速で回すことができるのが特長かと思います。
次に「送客事業部」では、学生を新規会員として獲得しながら、クライアントへ送客を行なっています。この中には「マーケティングチーム」と「インサイドセールスチーム」の2つがあります。前者は会員の学生にどうすれば効率的にイベントやサービスに登録してもらえるかを考える企画チーム。後者は主にインターン生で構成されており、実際にユーザーへ電話などをかけ、会話を重ねながら集客に繋げていく業務になります。
最後の「紹介事業部」は、全員が中途の人材紹介を行うキャリアアドバイザーで構成されています。まだまだ組織としての規模は小さいですが、来期以降本格的に組織作りを進める予定の新しい部署になります。
--------新卒として採用される方々は主にどんな業務を担当するのでしょうか。
新卒で採用された方は主に「キャリアアドバイザー」として中途の採用事業に携わるか、「インサイドセールスチームの管理者」として送客事業をしているインターン生の管理に関わってもらうことになります。
具体的にはキャリアアドバイザーは実際に転職を考える方々と面談をしてもらい、面接対策やフォローアップ、自己分析のお手伝いを行なってもらいます。送客事業の管理者としては、インターン生の架電数や着地率など細かなデータを分析しながら、より良い会話の方法や施策を考えたり、電話のロールプレイの相手役をこなすことが主な仕事になります。自ら考えた施策は費用がかからないものであれば即実行できるので、自分のアイデアをすぐに実行できる現場だと思います。
自分にベクトルを向け、泥臭く成長できる環境。
--------人材・キャリア業界に関わりたいという就活生は「人に感謝されたい」「人生の転機に関わりたい」という動機を持つ人も多いと思いますが、御社の場合はメディアやアプリなど間接的な支援が主になるわけですね。
そうですね。実際に働いているメンバーを見ても「人材」というよりも「マーケティング」を志向している人が多いと思います。もっと直接的に「人材」に関わることができる会社は他にもたくさんありますし。もちろん人の役に立ちたいという想いは大切ですが、それ以上に自己成長や目標実現といった自分にベクトルが向いた人の方が社風としては合うと思います。
数字やデータの分析に取り組みつつ、コミュニケーションで解決していく業務が多いので、「マーケティング思考を持ちつつ、人から好かれる人望のあるタイプ」が一つの基準ですかね。
--------なるほど。実際にはどのような事にやりがいを感じることが多いのでしょうか。
マーケティングの分析はさまざまな項目で設定された目標値を見ながら施策を考える訳ですが、実務としては想像以上に泥臭い作業になります。
例えば、インサイドセールスではインターンたちの稼働時間、架電数、繋がった件数や対時間あたりの割合、繋がってからのコンバージョン率など多くの変数に対して、目標値がチームと個人ごとにそれぞれ設定されています。その達成率を対昨月、昨週、昨日と比較しながら「この数字が落ちてるのは何でだろう」と。
「この人が稼働できていないからだ→最近の勤怠が悪い→勤怠を改善するためにどうする?」や、「コンバージョンが落ちてる→就活トレンドが変わっている→トーク内容にこんなエッセンスを加えよう」と一つひとつに改善策を考えていく訳です。
自分自身が考えた施策で数字が改善することもあれば、売上が伸びることもある訳ですね。そうした課題解決自体にアドレナリンを感じる人もいますし、自分のアイデアがダイレクトに結果に直結して周囲からもわかりやすく評価されるので承認欲求が満たされる側面もあると思います。
--------いわゆるベンチャーらしい成長曲線を求める就活生には向いている訳ですね。
そうですね。早い人だと2年目でマネージャーができる人がいてもおかしくない環境ですね。私自身は4年目ですが、今年から事業責任者になりましたし、トップラインの人は2年目に主任、3年目にマネージャー、4年目には事業責任者くらいのスピードで上がってくるのが理想的ですね。2〜3年目には当たり前のように何名か部下を持つようになりますし、若いうちからマネジメント経験を積むことができます。
まだ創業から間もないこともあり、新卒から5年・10年経った後の中長期的なキャリアビジョンといったものは企業としても未体験の領域になります。とはいえ5年後までに500%ほどの成長を見込んでいる企業でもあるので、自ずと個々人の裁量権も大きくなっていきます。新事業の立ち上げや部署の異動など、目まぐるしい変化を楽しみながら、その都度自分自身の成長に繋げられるような好奇心を持った方々に集まっていただきたいですね。
理路整然と“詰める”環境が成長させる。
--------具体的に新卒の方々に求める能力やタイプを教えていただけますか。
人に影響を与えたり、説得したりする経験は評価されますね。インターンや部活動、サークルやバイトでも何でも良いのですが、役職について人をまとめたことのある経験は活かせると思います。
マインド的には「一定でコツコツ」というよりも「波はあるが高いポテンシャルを秘めている」方に期待したいですね。波はあとから一定にできますが、高さを出すことの方が難しいと考えているので。何かに没頭できるタイプは成長しやすい環境といえます。
--------創業してからかなり早い段階で新卒採用を始めていますが、新卒を採用する意図はどこにあるのでしょうか。
よく言われる話ではありますが、会社の文化を作っていくのは新卒という存在だと思います。Annで働く人たちに「Annの良さは?」というアンケートを取った結果、半数近くの人が「働く人たちが良い」と回答しました。
これは仲良しこよしという訳ではなく、率直にお互いが言い合える文化があるという意味だと考えています。「ダサいことはダサいと言える文化」です。個々人が用意してきたアウトプット(手段)に対しては、しっかり理路整然と“詰め”ます。その際に「誰々だから」と個人に紐づく否定は存在しません。「良いやつ」を採用の基準にもしていて、お互いがお互いを尊敬できる関係性が築けているからこそ、遠慮なく言い合える環境が実現できています。
成果に対しては厳しく、でも人には敬意を持って接する。言い合いがあっても、そこに信頼があるので衝突にはならない。その意味では非常に健全な組織の中で成長できると思います。
私自身も新卒1期生ですし、現在活躍している社員の多くも新卒で入社している方々です。こういった部分は引き継いでいってもらって、Annの「社風」とも呼べる文化へと醸成していってほしいですね。
自分自身の可能性を広げる挑戦に。
--------Annを目指す就活生のみなさんに伝えたいことはありますでしょうか。
成長する環境としての「人の良さ」はAnnの最大の魅力だと思っています。ただそれは特別に優秀な人が集まっているという意味ではありません。
私自身、4年で事業責任者を任されるようになりましたが「日本の平均ど真ん中」だったと自覚しています。中学から大学までも偏差値帯で言えば50程度、部活もずっと野球を続けてきましたが誇れるほど上手だった訳ではありません。
一方で、ただの「一般人」だった私自身がこうやって成長できたことは、皆さんにとっての一つの道標になりえるとも感じています。
社会に出ると「正解」というものがありません。だからこそ、まずは挑戦する気持ちを念頭におきながら自分自身の可能性を広げることに対して向き合って、努力を続けてほしいと思います。
--------ありがとうございました。
ありがとうございました。








