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企業側からは敬遠されがちなジョブホッパーは、転職先で活かせる強みを多く持っている特徴があります。ではジョブホッパーが転職に成功するためには、どのような強みをアピールしていけばよいのでしょうか。今回はジョブホッパーが転職活動を行う際のポイントについてご紹介します。
ジョブホッパーとはどんな人のことを言うのか
フレックスタイムやリモートなど働き方の多様化により、転職のイメージは変わりつつあります近年よく耳にするジョブホッパーの定義はなにか、また転職を繰り返す理由についてご紹介します。
ジョブホッパーとは?
ジョブホッパー(job-hopper)とは”何度も転職を繰り返す人”を意味する言葉です。明確な定義はありませんが、一般的に以下のような人たちがジョブホッパーと呼ばれています。
●20代で転職回数が3回以上ある
●30代で4回〜6回の転職経験がある
●数ヶ月〜1年の短い期間で転職する
転職を繰り返す理由
ジョブホッパーになる理由はさまざまです。就業環境が合わなかったり、仕事にやりがいを感じられなくなったり、またはスキルアップやキャリアアップのためなど、自身が働きがいのある環境を求めて転職をしている人が多い特徴があります。
ジョブホッパーの印象
ジョブホッパーは仕事が続かない、飽きっぽい人というネガティブなイメージを持たれがちです。しかし転職回数が採用基準に影響がある業界もあれば、関係のない業界もあります。中でもIT業界は、ジョブホッパーが多い業界と言われており、厚生労働省が発表の平成27年転職者実態調査によると、情報通信業での転職者がいる割合は48.7%と結果が出ています。
30代以降の転職はライフスタイルの変化など、ある程度の転職はやむ得ないと判断され、経験やスキルを重視されるケースも多いです。しかし20代のジョブホッパーの場合は、3回以上の転職経験があるとすぐ辞めてしまうのではないかと、心配される可能性は高くなります。
柔軟に対応している企業は転職回数と言うよりは、即戦力になるかなどの中身をみているところも多いので、具体的なスキルや経験などのプラスな部分を面接でしっかりとアピールすれば、会社にとって有益な人材としてみてもらいやすくなるでしょう。
【エージェントに質問】企業側と実際にやり取りをしていて、転職回数が多い場合どのような印象が持たれると感じますか?
転職回数単体で足切りがありうるのでそこはネガティブだといえるでしょう。しかしそれがない場合は転職の理由によると思います。各個別にちゃんと理由が整理されていて、次応募する会社にとって懸念のないものであれば問題ないといえるでしょう。応募先の会社ごとチェックポイントがあるので、そこをふまえ、きちんと説明できるようになっている必要があります。

ジョブホッパーの強み
【エージェントに質問】ジョブホッパーの方はどんなことを強みとしてアピールするとよいですか?
転職回数が少ない求職者の方ジョブホッパーの方の差分として、「複数の会社」を経験しているということがあると思います。複数の会社を経ることで、得られたことは何か?それを自身の強みに結びつけてアピールできるかかが大事です。
複数の会社を経験していることは経歴だけ見るとネガティブな印象を与えますがどのような理由で意思決定をしてきたのか、またそこから何を得てきたのかをアピール出来ると、ネガティブな印象を緩和出来ると思います。
ジョブホッパーの長所
転職を繰り返すジョブボッパーは、仕事に対しての強みを持っています。そんなジョブホッパーに多い長所についてご紹介します。
向上心が高い
さまざまな企業で働いてきた経験もあるジョブホッパーは、自分自身を高めたいと向上心が強いです。成長意欲も高く、目標に向かって突き進みます。転職での経験を活かし、周囲の空気を読んで臨機応変に対応できる能力も高いので、効率よく仕事を進められる人が多いです。
自信がある
転職を重ねさまざまなスキルを身につけているジョブホッパーは、自信に満ち溢れている人が多いです。転職で得た経験から引き出しも多く、自分のスキルも熟知しているため、積極的なアピールで多くの実績を残して、邁進していきます。挫折もネガティブに捉えず、次のステップの糧として活かせる前向きな思考を持っている人が多いです。
行動力がある
ジョブホッパーはエネルギッシュで好奇心旺盛なタイプが多いです。自分自身を高めるために、チャレンジ精神も強く、転職は成長できるチャンスと捉えています。意思決定力が求められる仕事でも効率よくPDCAをまわして達成できる能力も高いです。
人脈がある
ジョブホッパーは、幅広い人脈をもっています。フットワークも軽くポジティブな気質を活かして、社内だけではなくさまざまなコミニティーに参加するなどして、多くの繋がりを持っている人が多いです。人脈を通して視野を広げたりスキルを高めたりとメリットを上手に活かしています。
ジョブホッパーをキャリアビルダーに変える
転職を繰り返すジョブホッパーの他にもキャリアビルダーと呼ばれる人がいます。その違いはなんなのでしょうか。次でご紹介します。
キャリアビルダーとの違い
キャリアビルダーもジョブホッパーと同様に転職を繰り返す人を指しますが、キャリアビルダーは、明確な目的を持って転職をする人のことを指します。資格やスキルなどをその度に身につけているので、企業側からもポジティブな転職として良い印象を持たれています。
キャリアビルダーは常に高みを目指しているため、前職でのキャリアやスキルなどの経歴が評価されているので転職活動もスムーズに進み、その都度キャリアや年収などの待遇がよくなるのが特徴的です。
キャリアビルダーに転身するためにやるべきこと
これまでの経歴を振り返る(自己分析)
キァリアビルダーに転身するために、まずは自己分析を行いこれまでの経歴を振り返ります。これまでの経験やスキルを、どう活かしてきたのかなどの強みを具体的に書き出してみましょう。今まで仕事で何をやり遂げ成し遂げたかを可視化することで、自分が経験してきたことが次の転職先でどう活かせるか、何ができるのかということに繋げることができます。
転職の目的を明確にする
これまでの経歴を振り返ったら、次は転職理由を明確にしていきましょう。企業側が採用したいと思うような理由が必要なので、前職での経験と転職先でやりたいことや目標に一貫性を持つことが大切になります。
まずはなぜ転職したいと思ったのか、そして次の転職先で働くことで自分や企業にどのようなメリットがあるのかを知ることで、目的ややるべきことも見えてくるでしょう。
キャリアプランを明確化
キャリアに一貫性がないジョブホッパーは、将来自分はどうなっていきたいのか、キャリアプランを明確にする必要があります。なりたい自分の目標を明確にして達成するまでのプランを考えましょう。そうすることで、転職理由にも説得力が出るので、取得しておきたいスキルなど自分がやるべきことも見えてきます。
ジョブホッパーが転職活動するときのポイント
ジョブホッパーがいざ転職となったとき、やはり企業側としてマイナスの印象を持たれるがちです。転職を成功させるために、キャリアビルダーとして企業側に見てもらえるようポイントを押さえておきましょう。
職務経歴書の書き方
さまざまな経験をしてきたジョブホッパーは、職歴の多さを逆手にとって強みにしていきましょう。職務経歴書には前職で得た一番大きな実績をメインに記載します。これまの仕事に対して、熱意や目標を持って携わってきた結果をアピールする必要があります。
仕事に対して前向きに携わり、それで得たスキルや実績などをアピールできれば、転職回数は不利になりません。なるべく転職先の業務に関連することを実績としてアピールすれば、即戦力になると印象付けることができるでしょう。
これまでの経験をポジティブにアピール
全ての人が仕事において前向きな理由で退職という道を選んでいないと思います。しかし、企業側にマイナスのイメージを与えてしまえば、何かあればすぐ辞めるのではないかと採用に不安を与えてしまうので、仕事での経験や退職理由はポジティブにしましょう。
面接の際、テンプレートのような内容だと見透かされてしまうものです。誠意をもって伝えようとする姿勢も見られているので、自分の言葉でしっかりとアピールしましょう。
何か成し遂げてから転職する
飽きっぽい・仕事が続かないなど、ジョブホッパーはマイナスイメージが優先しがちです。何か大きな仕事を成し遂げるなどしてから転職をすると、自分の業績としても残せるので面接でのアピールもやりやすくなります。その経験を転職先でどのように活かしていけるのかアピールできると説得力も増すでしょう。
転職時期の見極め
転職市場が活性化する3~4月または9~10月の時期や、希望している企業の12月期決算のあとなど、転職するのに最適な時期に合わせて動くとよいでしょう。転職市場が活性化している時期だからといって採用率は上がるわけではありません。しかし選択の幅は広がりやすくはなるので、タイミングの見極めは大切になります。
ジョブホッパーはその強みを活かして、キャリアビルダーに転身することもできます。ジョブホッパーが転職を成功させるためのひとつの手段として有効なのがエージェントへの相談です。エージェントはさまざまな企業の情報に詳しく、プロの目線から職務経歴書や自己分析などの面接対策のアドバイスも的確にもらえるのでおすすめです。
エージェントから転職回数の多い方へアドバイス
いま現状ジョブホッピングしてしまっていることよりも、今後、会社にとってどういうメリットを提供でき、そのうえで自分のキャリアとしてもどう歩んでいくか、を明確化していくことのほうが大切です。
過去の経歴は「自分への見られ方」を形成するだけで「今回の募集対してどう会社に貢献できるか」「その後のキャリアとしても会社への貢献と自分のやりたいことをどう調整していくか」を整理するのが大事なので、その「客観視」のためにキャリアアドバイスは有効だといえるでしょう。







