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転職をしたいと思った場合、できればベストなタイミングや時期をみて、スムーズに実行したいものです。新型コロナウイルス禍で不安な中でも、転職したいと思ったら自分に合ったベストな時期をみて準備を進めていきましょう。今回はそんな転職時期の見極めポイントについてご紹介します。
転職に適した時期はあるのか?
転職をしたい理由はさまざまですが、できれば適した時期に行いたいものです。一般的に3月〜4月と9月〜10月は求人数が増える傾向があると言われていますが、実際はどうなのかエージェントの方に聞いてみました。
Q.3~4月・9~10月に求人数が増える傾向があるのは本当?
A:求人数の増減は一定の周期があり、3~4月・9~10月も求人数は多い傾向にあります。しかし最も増えるのは1月です。企業は12月期決算で期が切り替わります。予算も変わるため、そこで募集をかける企業が多いため、1月の求人数が増える傾向にあると言えるでしょう。
Q求人数が増えることで転職成功の確率は上がる?
A:求人数が増えることが転職成功に関係があるかは一概に言えません。しかし、求人が増えるということは転職先の選択肢が多いということなので、求人が増える時期を把握して、転職先を検討し始めることに意味はあるでしょう。
しかし、実際各企業、中途採用のタイミングは業績や中長期の戦略に依存する部分が強いです。もしご希望の業界や企業のイメージがあるのであれば、求人数の動向よりもその業界構造や企業の戦略など、ビジネスとしての特性を分析することが最も重要だと言えるでしょう。
自分にあった最適な時期を見つけることが大切
転職を成功させるには自分のタイミングを知ることが大切になります。年代やライフスタイルの他にも、どの業種でキャリアチェンジをしていくのか、入社までの経済面になど自分のタイミングや状況を考えて転職時期を見極めないといけません。
年齢
20代の転職時期とポイント
20代の転職は年齢で変わってきますが、社会人としての経験も浅い人も多いです。最低でも1年ほど会社に在籍してから考えた方がよいでしょう。20代前半は専門的な知識は浅くても仕事に対しての前向きな姿勢を採用基準にしている企業もあります。
しかし多くの企業は即戦力になる人材を求めているため、専門的な知識がない場合は、経験やスキルをある程度積んだ25歳~29歳で転職をする方が、仕事に対しての目標も明確になっているため、やりたいことも見つけやすく転職活動もスムーズに進められるでしょう。
30代の転職時期とポイント
30代は社会人としての経験も長く、責任のある仕事を任せられているという人も多いでしょう。求人を募集する際は、即戦力であることはもちろんですがマネジメントができる人材かということも重視をしている企業も多いです。
企業側も求めている人材を厳選して選ぶため、時間がかかってしまうこともあります。30代の転職はマッチングに時間がかかってしまう場合もあるため、決心をしたら早めに行動した方がよいでしょう。
経済面
転職を考える際は、経済面も意識しながら適したタイミングを見つけましょう。転職活動は長くて3ヶ月〜6ヶ月ほどかかる人もいます。また、退職後しばらくは資格取得やスキルアップの勉強をしてから転職活動をしたいと考えている人もいるでしょう。
ボーナス支給後に転職活動を行うなど、経済面の確保をしてから動く方が、気持ちにも余裕がでるので、自分に合った企業を探すことができます。
他業種へキャリアチェンジ
社会人になり、さまざまなことに興味を持ち視野が広がることで、今までとは違う仕事をしてみたいという人もいるでしょう。また新たな視点を求めて他業種の人材を求めている企業も多いので、なぜ今までとは違う仕事をしたいのかなどの転職理由を明確にすることが大切です。
業界研究や動向をしっかりとリサーチを行い、もし必要な資格があれば取得しておくと高感度も高く面接でのアピールポイントにもなるでしょう。
同業種へのキャリアアップ
スキルアップのために別の企業への転職は、今の会社でやれることは全てやりきった状態での転職がベストな時期だといえるでしょう。また企業側からしても自分のスキルを次に活かしていきたいという前向きな姿勢は、即戦力としても期待ができるので採用側の高感度も高いです。
転職後、培ってきたスキルをどう活かしていけるのか、入社後のビジョンをしっかりとアピールできることがポイントとなります。
ライフステージの変化
男女共にライフステージの変化は、転職について考える人も多いです。結婚して家庭を持つことで、ワークライフバランスを大切にするため、今の会社で実現するのが難しいと判断すれば、転職を考えるよいタイミングと言えるでしょう。
また結婚をしている女性であれば、転職後1年以内は育休が取れない場合もあるので、出産などライフステージの変化を考慮して、先に働きやすい環境を選んで転職しておくのもおすすめです。

コロナ後の転職市場について
厚生労働省発表の公共職業安定所(ハローワーク)における求人倍率などの指標を見ると、2020年6月は前年同月と比較して18.3%減と下がっています。IT業界も昨年比で見ると減少傾向にはありますが、有効求人倍率は他業界と比べても高く、エンジニアの需要は売り手市場のため求人は今後も増える見込みです。
特に新型コロナウイルスの影響により、企業が新しい働き方として重視しているのがリモートワークです。リモートワークを実施している企業では、より自らを律して主体的に成果にコミットできる人材が求められているので、自分のスキルをこれまで以上に高めておく必要があります。
業界・企業動向での見極めも成功のポイント
業界や企業の動向を知ることは、入社後の自分とのミスマッチを防ぐためには重要なことです。1年間での求人数などの変化はありますが、業界や企業動向の見極めをしっかりとしておきましょう。
企業のイメージだけで判断するのではなく、将来性や安定性、収益性などはもちろんですが、自分が活躍できるやりがいのある職場なのか、福利厚生や社風など、多角的にリサーチを行うことが転職成功のポイントといえます。
転職時期の見極めポイント
転職時期を見極めるポイントは、自分のタイミングを知ること、業界・企業動向で見極めるの他にも、応募する企業の職種や業務内容について知ることが大切になります。自分だけの視点ではなく、採用側の視点で自分自身がこの企業に必要な人材である理由を見定めないといけません。
そのためには、多くの企業について多角的な視点から見極めることができる、エージェントの活用もとても有効になります。







