COLUMN 2018.10.18
適性検査「SPI」の内容とポイント ~SPIの勉強をこれから始める方に向けたSPI対策~

「SPIとは」

「SPI」とは「Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)」の略で、リクルートマネジメントソリューションズが提供している適性検査のひとつです。
多くの企業の入社試験で導入されており、「能力」と「性格」の2領域を測定できることが大きな特徴です。

単純に学力を測るテストではないため、合格ラインは企業によって異なります。

また、一次選考の足切りとして利用されることもあれば、面接などの後に実施されることもあり、使われ方もまちまちです。

いずれの場合にせよ、就職活動を行うのであれば一定以上の水準を超えることができるようにSPI対策を行うことが求められます。

そのためにも「能力検査」と「性格検査」の内容を整理しておくことが大切です。

「能力検査」

「能力検査」は、企業で働く際に求められる基本的な能力を測定するための検査です。

設問の意図を正確に理解し、合理的なプロセスで答えを導き出す能力を測定することが目的です。

そのため、効率的に問題を処理していく力も必要になります。

「能力検査」は、さらに「言語分野」「非言語分野」などの領域に分けられます。

 

「言語分野」は文字通り言葉を扱う能力が問われる試験です。「国語」に近い性質を持った試験といえばわかりやすいでしょう。

「非言語分野」は数学に似た性質を持っています。問題数が非常に多いことも特徴です。

実際に企業で働く場合は、限られた時間内で成果を出すことが求められるため、問題処理のスピードも非常に重視されるポイントだからです。

もちろん、問題数ばかりに気を取られて正答率が下がるようでは本末転倒です。

確実に早く問題を処理するためにも、SPI対策に十分な時間を割くことが必要になります。

さらに「能力検査」には、この2つの領域のほかに「英語検査」「構造的把握力」が加えられます。

 

言語分野

「言語分野」では、まず「二語関係」という問題を克服する必要があります。

「二語の関係を考え、同じ関係のものを選びなさい」といった問題が出され、受験する人の言語能力を試します。

二語の間における「包含関係」「対立関係」「同列」などが問われるため、単なる語彙ではなく論理的思考力や抽象的思考力が問われる問題であることに注意が必要です。

しかし、あまり難しく考える必要はありません。こういった関係の把握や類推は日常生活で誰もが行っていることです。

そのため、問題集で演習の数をこなせば、自ずと正答率も上がってきます

 

単純な知識が求められるのは「言語分野」の「熟語」と「語句の用法(多義語)(文法)」です。

「熟語」は文字通り熟語の意味が問われるものですが、聞いたことがないような難しいものはほとんど出題されません。

しかし、「普段なにげなく使っているものの、正確な意味は曖昧」という語句が狙われます。

「語句の用法」も同様の出題傾向です。

どちらの問題も、しっかりと対策をしないと相当苦労しますが、問題集などをひととおりこなせば、かなりの得点アップが期待できます。

国語が苦手な人でも点数を稼ぐことのできる分野であるため、ぜひ力を入れて準備しておきたいところです。

 

「文の並べ替え」「空欄補充」は、大学受験の現代文に近い問題です。

しかし、大学受験に比べると難易度はさほど高くありません。

正確に文章を理解できればかなりの高得点を取ることができます。

逆に、ここの問題を苦労するようでは「言語分野」での得点率はかなり苦しくなります。

心配な人は、問題集などをやり込んで感覚を身につけておくことが必要です。

そして最も現代文の力が問われるのが「長文読解」です。

問題形式自体は非常にシンプルですが、問題文の内容が多少難しいことがあるので注意が必要です。

物理学や哲学的なテーマを扱った文章が出題されることも多いため、論理的思考力や抽象的思考力、教養などが問われます。

一朝一夕で克服できるものではありません。

しかし、難易度としては大学受験の標準問題程度であるため、こういった文章に慣れるだけでも大きく点数が変わってきます。

コンパクトな問題集などで繰り返し文章を読むことから始めてみましょう。

 

 

非言語分野

次は「非言語分野」です。

注意したいのは、その問題数の多さです。

「テストセンター」でのSPIでは「言語分野」とセットで35分しかありません

基本的に問題数に制限がなく、高得点を取るためにはかなりの問題数をこなす必要があります。

また、「ペーパーテスト」では「非言語分野」のみで40分の時間が与えられますが、問題数が30問も用意されています。

1問あたり2分もないため、全て解くのは困難といえます。

事前にしっかりとポイントを把握し、確実に得点できる領域を確保しておくことが大切です。

 

「非言語分野」のなかでも、「推論(命題)」「推論(正誤)」「推論(対戦)」は、文系の就活生でも十分に高得点を取ることが可能な分野です。

計算は不要で、どちらかといえば論理学などに近い問題です。

ただし慣れないとかなり時間がかかってしまうこともあるため、演習量がものをいう領域といえます。

「推論(内訳)」も同様ですが、算数程度の数値が出現します。

「推論(平均)」「推論(%)」「集合」では計算が必要になりますが、高度な数学的知識は不要です。

ただし、「数学的」に考えていく能力は必要になるため、やはり問題量をこなすことが必要になります。

「推論(位置関係)」は、文字通り空間(平面)を把握する能力が求められます。

地図が苦手な人には難しいかもしれませんが、「慣れ」でカバーできる程度の難易度です。

まずはゆっくり解く練習から始めれば、克服することは可能です。

 

「順列・組み合わせ(並べ方と選び方)(席決め)」「確率」「割合と比」はかなり数学の色が濃い領域です。

基本的に中学校や高校の教科書初歩レベルで解くことができる問題ばかりであるため、理系の就活生であればほとんど苦労することはありません。

ただし、計算のスピードと正確さが必要になるため、事前に練習しておくことをおすすめします。

なお、文系の就活生でも少し復習をすればすぐに理解することが可能です。

 

英語

「能力検査」のなかで、比較的オーソドックスな問題形式であるのが「英語」です。

基礎的なレベルですが、その分失点は許されません。

経済問題などが出されることがあるため、語彙については注意が必要です。


かなり特殊なのが「構造的把握力」です。
解答を導き出すのではなく、「プロセスを選ぶ」という特徴があります。こちらも問題集などで演習をこなす必要があります。

 

「性格検査」

もっとも対策が難しいのが「性格検査」です。かなり複合的な要素で判断されるため、「これが正解」というのは見つけにくいのが現実です。

しかし、SPIの結果が企業に報告される際の項目を見ることで、おおよその判断基準を把握することが可能です。

その項目とは、「性格的特徴」「職務適応性」「組織適応性」の3つです。

このなかでも「性格的特徴」は注意が必要です。かなり高度な分析手法が採り入れられているため、無理に背伸びした自分をつくると失敗する可能性が高くなります。

素直に自分のポジティブな側面を解答することが最良の方法です。


もちろん全く対策方法がないわけではありません。

「性格的特徴」の質問分野から自己分析を行い、自分の強みを自覚することで上手にSPIを乗り切ることができます。

質問分野は「行動的」「意欲的」「情緒的」「社会関係的」という4つの側面から成り立っています。

この4つの質問から、自分の良い面を整理することが重要な作業となります。

 

 

「職務適応性」と「組織適応性」については、ある程度の対策が可能です。

志望する企業の求める人材像を分析し、それに合った人格を目指すことで高い評価を期待することができます。


ただし、全く自分と違う人間を演じることは不可能です。

逆に支離滅裂な人物と警戒される恐れもあります。

「性格検査」は、あくまで本来の自分のポジティブな側面を企業に知ってもらう手段と考えておくことが大切です。

 


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