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就職活動は一年近くかけておこなうことになります。
ですから目標を定めて活動する人と、何も考えずに行き当たりばったりで活動をする人とでは結果に大きな差が生じます。
就活の軸を定めておくと自分が本当に働きたい職場に就職できます。
ここでは就活の軸を作ることがどうして必要なのかと、実際に就活の軸を作る例を紹介します。
志望企業が絞れるため効率よく就活を進められる
そもそも就活の軸を決めないままに色々な企業の情報を見ていると、どの企業も自分にとってふさわしいように見えるので志望する企業を定められないことが多いです。
企業側も新しい人材を求めていますから、企業の求人情報には就活生にとって良いことばかりが書かれています。
軸を定めないままにあれもこれも応募してみようと手当たりしだいに企業の説明会に参加したりたくさんエントリーシートを出した結果、自分にとって大きな負担となり、なかなか就職活動をスムーズに進められないといった結果に陥りやすいです。
就職活動をおこなう前に自分が企業側に求める条件とは何なのか、自分はどういった基準で企業を選ぶのかをあらかじめ定めておけば後は気になった企業を一つ一つその物差しに当てはめるだけで自分にとってその企業が適しているのかどうかがすぐに判断できます。
また、軸を定めることによって1つ1つの企業に対してより深く理解することができるため、採用試験に対しての対策をとりやすくなります。
条件をあまりにたくさん作りすぎると逆にそれに適した企業が見つかりにくくなるといったデメリットはあるものの、ある程度の選考基準を定めておくことは就職活動を効率よく進めるためにとても重要です。
入社後のミスマッチが防げる
せっかく苦労して就職活動をし、採用試験に合格して企業に入社したのに一年も経たずに辞めてしまう新入社員が毎年一定数存在します。
入社後間もなく辞めてしまう人の大部分が入社前に抱いていた企業のイメージと実際に入社してみた会社とのイメージが違っていたり、自分が望んでいる仕事ではなかったことによるものです。
これらは全て就活をする際に軸をきっちりと定めていなかったため、企業が発信する表面の情報だけを見て就職したことが原因です。
就活の軸を定めておけば企業が発信する情報だけでその企業を判断するようなことは無くなります。
企業の情報を自分なりに分析し、その企業の職場環境や仕事の内容が本当に自分がやってみたいと思う事なのかを冷静に判断することができるのです。
自らが掲げる条件にマッチしているかどうかを分析してから実際にその企業に入社するので、入社後に自分と思っていた企業と違っていたというようなことが起こることが少なくなります。
志望動機をより具体的に答えることができ、ライバルに差をつけることができる
エントリーシートや採用試験の面接時にほぼ間違いなく聞かれる質問の1つとして「志望動機」があります。
志望動機は就活生ならば必ず聞かれる質問であることは把握しているものの、的確な答えがなかなか出しにくい質問だとされています。
多くの就活生の志望動機に対する答えとしては企業の採用情報や企業のホームページなどの情報を見て、その内容に惹かれたといった抽象的なものが多いです。
もちろんそれでも良いのですが、同じような回答をしていたのでは面接官に対して自分自身をアピールすることはできません。
一方就活の軸をしっかり定め、その軸を使って企業の選択をした人は志望動機という質問に対して、自分が設定した基準に照らし合わせて企業を選択していたことを伝えることができるため、より深く1つ1つの企業を分析していたことを面接官に伝えることができます。
1つ1つの企業に対して深く分析しているので、面接官が志望動機について更に深く質問してきたとしても臆することなく回答することができるでしょう。
就活の軸を定めることによって採用試験の中でも特に重要な面接においてライバルと差をつけることができるのです。
就活の軸を決めるためには自己分析からはじめよう
就活の軸を定めるためには自己分析をすることが必要不可欠です。
就活の軸を定めることで自分はどのような仕事をしたいか、将来どのようなことができる人になりたいかを決めるわけですが、
それらを見つけるためには自己分析をして自分はどういった人物なのかを客観的に知ることが重要になります。
自己分析には色々なやり方がありますが、最もポピュラーな自己分析の方法として今までの自分の人生を見つめなおすというものです。
自己分析をする際には自分の頭の中で整理するのはなかなか難しいのでノートなど記録するものを用意しましょう。
自分の今までの人生の中で特に印象に残っているエピソードをピックアップし、その時に自分がどのような感情になったかを思い返してみましょう。
エピソードをいろいろと振り返ることによって、自分はどういった事に喜びを感じるのかや、自分は何が人よりも得意で、逆に何が人よりも苦手なのかが分かってきます。
エピソードに対しての感情の揺れ動きに関してはただ嬉しかったや悔しかっただけではなく、どうして嬉しかったのか、どうして悔しかったのかについて深く掘り下げてみてください。
実は就活時の面接で今までの人生の中での経験を聞かれることも多いです。
自己分析をすることによってその質問に対してより具体的に回答することができるというメリットもあります。
具体的に企業に求める条件を設定してみる
自己分析によって、自分がどういった仕事をもとめているのかがなんとなくでも見えてきたら、今度はより具体的に自分がこれから働くことになる企業に求める条件を定めていきましょう。
まずは自分が得意な事や好きなことからどういった職種に就きたいのかを分析していきます。
もし人と接するのが好きなのであれば接客業など、人とのコミュニケーションが重要視されるような企業に就職すればやりがいを感じるでしょうし、逆に人と接するよりもコツコツ政策をしたいというのであれば製造業が第一候補となるでしょう。
大まかな職種を定めたらより具体的に条件を絞り込んでいきます。
製造業一つとっても大きな工場でたくさんの製品を作るのと小さな工場で手間がかかるものを制作するのでは仕事の内容は大きく変わってきます。
実際の仕事の内容については企業のホームページや採用情報を見てイメージを掴んでおきましょう。
自分が取得したい資格が既に定まっているのであれば、その資格を将来的に取得できるような企業が向いていますし、給料や残業の有無、転勤があるかどうかや自分が住んでいる場所から会社までの距離など、会社そのものの条件だけではなく、待遇面などについての条件もある程度設定しておくとより自分にふさわしい会社が見つかります。
ただし自分が設定した軸にすべて合致するような企業はなかなか見つからないものなので、妥協できる部分も持っておきましょう。
就活の軸が定まらない時は
もしも就活の軸が定まらずに悩んでいるのであれば、
実際に働いているOBやOGなどと接する機会を設け、話を聞いてみましょう。
実際に働いている人の話を聞いてみると仕事をするというのはどういうことかがより明確に見えてくるので軸を定めやすくなるでしょう。
また説明会やインターンに積極的に参加して企業に実際に触れる機会を増やすのも有効です。
就活の軸を定めるととても有利に
以上のように、あらかじめ就活の軸を定めておくと就職活動をスムーズに進めることができるだけではなく、採用試験の際にもライバルに大きく差をつけることができます。
就活の軸を定めるためには過去の自分を振り返って自己分析をすることが必要不可欠です。
自己分析は時間をかければかけるほどより深く自分を見つめなおすことができます。