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自分が有望かを訴えることが重要
就活では自分が有望な人材であることをいかにして訴えかけるかが重要になります。
同じように大学や大学院を卒業した学歴を持っている人と競い合って就職先を勝ち取らなければならないのが就活の特徴で、志望先の企業が素晴らしいと感じてくれる部分を上手にアピールできると内定をもらえる可能性が高まります。
基本的にはポテンシャル採用をしてもらえるのが新卒なので、即戦力となる実力を持っていなくても問題はありません。
しかし、すぐにでも戦力になれるような能力や特技を持っていたり、実はインターンなどで業務経験があったりすれば有利になるのは確かです。
応募するときにはエントリーシートで自分の経歴をアピールし、運良く書類が通れば面接で自己PRをしなければならないでしょう。
予め想定できる質問は多いので、面接対策をしておくことは重要です。
しかし、ほとんどの学生は企業が目を見張るようなアピールポイントが見つからずに悩んでいます。
いっそのこと嘘をついていかに自分が魅力的な人材かをアピールしようと考えてしまう人もいるのは確かです。
しかし、そのような考えを持ってしまったために就職浪人になってしまっている人もいるので注意しましょう。
就活のときには嘘をつくべきではないと心得て、いかにして自分のアピールポイントを捻出するかを考えた方が賢明です。
就活で嘘をつかない方がよい理由
なぜ嘘をつかない方が良いのでしょうか。
面接官が気にしている
まず第一に挙げられるのが、面接官は嘘をついていないかを気にしていることが多いからです。
エントリーシートから始まり、最終面接に至るまでの間に首尾一貫した話ができているかは必ず確認しています。
もし書類にはこのような特技があると書いてあったのに、面接でその詳細を聞いてみたらまるで答えられないというのでは嘘をついたと判断されてしまうでしょう。
その時点でほぼ確実に選考は落ちてしまうことになります。
嘘だとわかった時点で信用できない人だという認識を持たれてしまうからです。
少し齟齬があっただけでも気づかれる可能性があるので危ない橋は渡らないのが良いでしょう。
内定取り消しになる場合も
それでもやはり嘘をついてでも志望している企業で内定をもらいたいという人もいます。
十分な練習をして面接にも取り組み、上手に嘘をつき通して最終面接まで到達して内定まで出たとしましょう。
それから内定者フォローなども行われ、必要書類の提出なども求められます。
その間に実は嘘をついていたことが発覚してしまったら、その時点で内定が取り消されることになるのが通例です。
虚偽のことがあった場合には内定を取り消すといった文言のある書面を内定を受けたときにもらうことになるでしょう。
まさに内定取り消しの条件に該当しているため、有無を言わせず就職浪人が決定してしまうことになるのです。
入社できない場合も
事実が発覚するようなやり取りが行われなければ内定の取り消しになってしまうこともなく無事に入社できるかもしれません。
しかし、入社時にはまた書類の提出があります。
健康診断なども受けて心身の状態も確認されるため、その状況から考えて明らかに嘘だとわかってしまうこともあるでしょう。
持病があると業務上差し支えるために応募できない企業もありますが、健康診断の結果でわかってしまって入社できなくなってしまうというケースが代表例です。
嘘を付くのではなく、知られたくないことを隠そうとした場合にも、入社時の検査などで発覚してしまうことは多いのです。
入社後にしわ寄せがくる場合も
たとえ入社時にすら嘘が発覚しなかったとしても、入社後に自分にしわ寄せが来るリスクもあります。
例えば素晴らしい英語のスキルがあって流暢にビジネス英語を話せるというのがアピールポイントだと伝え、丸暗記した英文を話して面接で圧倒できたとしましょう。
海外企業との交渉に即戦力になると考えられて採用されたものの、現場で片言の英語しか話せずに苦労してしまうというケースが考えられます。
できもしないことをできると嘘をついてしまうと、入社してから任された業務があまりに難しすぎて対応できなくなりがちです。
それが苦になって辞職してしまっては元も子もないでしょう。
正直に自分のありのままの姿を受け入れてもらった方が良いのです。
自分に合わない場合も
また、嘘をついた結果として配属された部署が自分に合っていなくて仕事が辛くなってしまうこともあります。
総合職で採用されたときには様々な現場を経験できる場合が多いですが、明らかにこの部署が適任という場合には入社直後に特定の仕事を任されるケースもあるでしょう。
ITに詳しいことを必死にアピールして入社したものの、実はプログラミングすらできないという人もいるかもしれません。
それで社内セキュリティーなどを扱う部署に配属されてしまうと何もできずに途方に暮れてしまうでしょう。
本当は技術者や営業として働きたかったのにと後悔してしまうことになるかもしれません。
必ずつけが回ってくる
このように嘘をつくと些細なミスで就職に失敗するリスクがあるだけでなく、嘘を最後までつけたとしても必ずつけが回ってくるものなのです。
必死に嘘を考えて就活に取り組むよりも、いかにして自分の魅力的なポイントがどこかを探す方が失敗がありません。
目の前の就活に成功することだけを考えず、将来的にも幸せな生活を送れるように就職先を決めることが重要です。
本音を話して受け入れてくれないなら仕方ないという考え方を持ちましょう。
例え志望している企業から内定をもらえなかったとしても、正直に話して採用してくれた企業の方が将来的には良い働き方ができる可能性が高いからです。
ありのままの自分で
企業側は毎年新卒の人材を書類や面接で徹底的に選考し、企業にとって役に立つような将来性のある人を抜擢しています。
内定辞退などで新卒の確保に苦労している企業も増えていますが、それでもなお必要な人材を確保するのに成功している企業がほとんどです。
その眼鏡にかなう人材として認められて入社した方が活躍できる可能性も高いのも確かでしょう。
ありのままの自分の姿をアピールして、是非とも採用したいと言ってくれた企業で働くのが最終的には幸せになれると考えられます。
就活の選考は企業が成長していくために必要な人材を選ぶことを目的として行われているので、選ばれたからには現場で役に立てると前向きに考えましょう。
自分のアピールポイントを探す良い機会
そうは言ってもアピールできるポイントが本当になくて、嘘を付かなければ他の就活生に負けてしまうと思う人もいるでしょう。
自分の取り柄は自分ではなかなか気づかないこともあります。
周囲の人に相談して、自分にどんな魅力があるのかを聞いてみるのは大切です。
親兄弟は昔から自分のことをよく見ているので、今まで気づかなかった角度からアドバイスをくれるでしょう。
友人や先生など、どんな人に聞いてみても損をすることはありません。
就活を自分のことを見つめ直す機会だと考えて、前向きに自分のアピールポイントを探し出しましょう。
最後に
嘘をついてはならないというのは世の中では常識ですが、それは建前という面もあります。
状況によってはうまく嘘をついて場の雰囲気を取り持ったり、人間関係を維持したりすることもあるのは確かです。
しかし、就活ではいかに嘘をついたとしても良いことは何もありません。
今をしのぐための手段として嘘をつくのはやめておきましょう。
本当の自分を受け入れてくれる企業に巡り合えるように、自分のことを正しく理解しつつ、多くの求人にエントリーして採用してくれる企業を見つけ出すことが大切です。