転職/調査分析 2019.05.23
ゲーム好きはハマりやすい!?売上よりもお客様満足度で評価される環境!運用型広告のプロ集団 アナグラム株式会社インタビュー

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    こんにちは、シンアド就活の中野 葉月(なかの・はづき)です。今回は、運用型広告のプロ集団として急成長中のアナグラム株式会社さんにお邪魔しました。売上至上主義ではなく、未経験でもハマれば抜群に活躍できる環境が特徴の同社は、近年採用スタイルを変更したばかりで好評を博しています。
    そこで今回は、人事部で採用を担当している高梨 和歌子(たかなし・わかこ)氏にインタビュー。「つなげる」ことをミッションに掲げる同社のお仕事内容はもちろん、高梨さんの日々のお仕事からキャリアまで、幅広くお話しいただきました!

    <お話を聞いた人>
    アナグラム株式会社 人事部 採用担当
    高梨 和歌子(たかなし・わかこ)氏

     

    大学院進学を諦め、大手家具メーカーに就職

    中野 まず、高梨さんのご経歴と、今のお仕事について教えてください。
    高梨 2014年に大学を卒業して、現在社会人6年目です。理系出身で大学院に進学したかったんですが、家庭の事情から大学院の進学を断念し、就活を始めました。自分が名前を知っている会社を受けていくような感じで、最初に内定をいただいたニトリさんに入社しました。一番身近で分かりやすくて、商品を作りたい気持ちもあったので、ぴったりだと思ったんですね。ただ入社後すぐは店舗配属で、30歳を過ぎた時に現場の仕事しか知らない可能性があるのは自分のキャリアのイメージとは違うな、と思って、早めにキャリアチェンジしようと決めて1年で辞めました。
    中野 早い決断ですね。何かきっかけはあったのですか?

    高梨 本部から店舗に戻ってきた4050歳の社員さんがいて、その方と接点があったのが大きかったです。「うちの会社は構造的に大手になっているから、全部それを呑んだ上で残るか、若いうちから裁量持って自分で考えて仕事していきたいなら別の選択肢を考えた方が良いよ」とアドバイスをいただいて、そこから真剣に考えました。
    中野 そこで転職したんですね。
    高梨 外の世界を見るために転職サイトに登録して、何社かお話を聞いた上で転職しました。次に行ったのは中小の老舗医療系企業で、社員数が20人ちょっとでした。「大手」という構造に自分は合ってないと思ったので、真逆に行ったんですね。元々理系なので「医療系」というのも親和性が高くて、未経験OKのマーケティング職種でした
    中野 未経験でマーケティングができるポジションって珍しいですね。
    高梨 ですよね。ただ、入社後に一通り座学もさせていただいたのですが、実際の業務とどう結びついていくのかが最初は全然見えてこなかったのを覚えています。課題を与えられて、化粧品系を一通りと、雑品で2〜3個ぐらいは商品を作らせて頂いたのですが、そこも1年で辞めてしまいました。
    中野 2社目もうまくハマらなかったんですね。
    高梨 会社の方針も少し変わってしまって、求められているスキルと自分がやりたい所が合わなかくなってしまいました。自分のやりたいことも叶わなくて、もがいていましたね
    中野 それで3社目が、現職のアナグラムさんですね。
    高梨 アナグラムが一番長いですね。2016年の7月から来てるのもうすぐ3年ぐらいです。

    未経験で伸びるかどうかは「ひたむきな好奇心」次第


    中野 アナグラムさんへは、どういうきっかけで入社したのですか?
    高梨 実は、転職しようと思って来た訳ではありませんでした。24歳のとき、何か1つ、ちゃんとマーケティング手法を身につけたいなと思っていて、でもその手法が広告なのかSEOなのか、はたまた別のものなのかはっきり腹落ちできていない状態で、たまたま転職サイトで見かけたインタビュー記事がアナグラムでした。
    経験者の募集だったのですが、興味を持って『気になる』ボタンを押したら、すぐにメッセージをいただいて会いに行きました。未経験という事も伝えていたのですが、内定のご縁を頂けて、「せっかくチャンスを頂けたんだから行くしかない!」と思って入社しました。
    中野 そのきっかけの記事は、どんなところが気になったのですか?
    高梨 1つは、「運用型広告に特化している」ところです。もう1つは、マーケティングポジションで座学も含めて1年やっていましたが、自分が到底知らないことを知ってそうな人たちだな、と思ったところです。どうせ行くなら、自分が到底追い付けないと焦りを感じるほど視座が高い人たちがいっぱいいる所に行った方が多分成長できると思って、チャレンジしてみたくなりました。
    中野 未経験でも内定を頂けたのはポイントがあったのですか?
    高梨  アナグラムが出してる書籍を全部買って読んでから行きました。最低限のマナーとして、共通言語だけは理解して行きたかったからです。面接の場にも持って行って、「これ読んでます」ってアピールしたので、それが刺さったのかもしれないですね(笑)
    中野 入社後は、どれぐらいで成果を出せるようになりましたか?
    高梨 半年ぐらい経って、まあなんとかスタートラインに立ったんじゃないかなとは思っています。
    中野 すごいですね!半年やると結構違いますよね。
    高梨 違いますね。今は自分が人事側なので、伸びる学生さんや中途の未経験の方でも、2ヶ月で分かりますね。伸びる方は姿勢が違います。入り口はみんなゼロで良いのですが、そこから自分が知らないことをちゃんと理解して「じゃあこれを知るべきだ」と勉強するか、とりあえずなぁなぁに日々を過ごすか。そこでどんどん成長するかしないかというのが変わってきますね。
    伸びる方は、学生インターンもそうですし、未経験の方もそうですが、勝手に前のめりに勉強します。検索とか、その広告自体ににちゃんと好奇心を持って、前向きに取り組んでいる方が多いと思っています。

    ミッションは「自分が担当しているお客様にとっての一番の相談役になること」

    中野 現場ではどういうお仕事をしているんですか?

    高梨 Google、Yahoo!、Facebookなどの、いわゆる運用型広告です。人の手をかけてあまり成果が変わらない広告よりも、人が入ることで成果が変わり得る広告を扱っています。他社さんとの違いで言うと、現場に売り上げ目標を置いていません。他社さんではチームや現場単位で売上目標があったりしますが、弊社ではそれを一切課していません。課していない代わりに、「自分が担当しているお客様にとっての一番の相談役になること」だけを伝えています。

    例えばAさんとBさんがいて、運用する能力はAさんの方が優れていて、お客様からたくさんの予算を頂けたとします。一方Bさんの方は、運用能力は相対的に低くても、お客様の課題を全部聞いてそれを解決しようと取り組んでいたら、多分お客様の満足度はBさんの方が高くなります。結果として、Bさんがそれでお客様に満足していただけているなら、弊社としてはそれでOKです。

    中野  満足度を大切にされているのですね。顧客の担当者はどのように決めているのですか?

    高梨 運用者ごとに、これまでにやったことがない商材の案件をどうコントロールするかとか、まだ経験していないビジネスモデルの案件を体験してもらいたいという風に割り振っています。金額ベースで決めることはないですね。

    中野 御社の受注案件はほとんどがお問い合わせから発生していると伺いました。

    高梨 弊社は営業が一人もいません。ですからお仕事をいただくパターンは、基本的に弊社のブログなどを見てお問い合わせ頂く(インバウンド)か、もしくは既存のお客様からご紹介頂く(リファラル)か、大きくわけてこの2パターンです。最初から最後までずっと同じ担当者が担当することも特徴で、やり易いと、お客様からも好評いただいています。

    中野 広告運用とは、具体的にどういう仕事をするのでしょうか?

    高梨 基本はパソコン仕事です。運用型広告は、GoogleやYahoo!などが出してる商品、プロダクトです。例えば、Googleが出している広告を始める場合、アカウントを開設して、運用していきます。自分の仮説を元に、誰に対して、どういう訴求で、どういう広告を、いつからいつまで、どこにどの時間、男性女性、何歳、ということを本当に細かく全部組み立てていって、配信するというのが概要ですね。

    中野 それで配信してみて、どのぐらいクリックされたか等を見るんですね。

    高梨 クリック率も回数も、全部数字で見えます。自分が作った広告、自分が考えたターゲットに広告を出してみて、反応を見ます。仮説検証を繰り返すお仕事ですね。案件によっては外部要因も考えなければいけないので、運用型広告だけに視野が狭まってしまうと、解決できないことも結構ありますね。

    中野 広告だけでなく、いろいろなことに興味を持っていないと難しいですね。

    高梨 「運用型広告大好きです。アップデートめっちゃ追っています」というのももちろん素晴らしいんですけど、世の中のいろんなビジネスはもちろん、あらゆることに興味を持っていないと、マーケターとしてもそもそも弱いですからね。仮説を立てられるための情報を、手広く収集して、常にアップデートすることが求められます。

    分からないことを素直に認めることが成長のポイント

    中野 ここからは、採用の話題を伺っていきます。新卒採用で何か新しく取り組んでいることはありますか?
    高梨 自分が現場にいたので、現場のリアルな事を話す座談会などを開催しています。1次選考は人事面接ですが、運用型広告を触った事のある学生さんなんて、多分1%もいません。ですから、運用型広告になんとなく興味をもっているけど具体的にはわからないという事を前提にして、10分ほどお時間をとって、実際に管理画面をお見せしながら説明をしています。
    そうすると、かなりリアルなものを見ていただくので、「自分でもできるかも!」とか「何か思ってたのとちょっと違うぞ」とか、その方の中で解像度が上がって、興味の度合いが明確になるんですね。
    中野 表面ではなくリアルを見せてもらえるのは、すごく良いスタイルですね。言葉の説明のみですとイメージがつきにくいですし、実際の現場がどうなのかという事は、学生の時を思い出しても一番気になっていたことでした。高梨さん自身が、運用型広告に興味を持てたのはなぜでしょうか?
    高梨 私は結構ゲームとかが好きだったので、ハマりました。Google広告のルール、Yahoo!プロモーション広告のルールは異なるので、全部のルールを把握して考えるのが単純に好きだったので、のめり込めましたね。
    中野 ハマる人にはハマるということですね。
    高梨 ハマりますね。限界がありません。ここまでやったらゴール、正解、というのがないので、おそらく100人いたら100通りの正解がありますね。
    中野 なるほど。御社の説明会へ来て、初めて運用型広告が選択肢に入る方もいらっしゃるかもしれませんね。
    高梨 ゲームや株が好きな方や、分からないことがあるとすぐ検索する方は間違いなくハマりますね。
    中野 ハマるパターン以外に、御社の求める人物像はありますか?
    高梨 好奇心があって、分からないことを素直に認められる方ですね。その上で検索するなり、誰かに聞くなり、「分からない」という状態をちゃんと晒け出せる方が強いかと思っています。あとは、足し算、引き算、掛け算、割り算に抵抗がない方ですね!強くなくても良いのですが、管理画面に本当に数字がバッと並ぶので。

    新卒入社半年で年収数十万円アップする方も!

    中野 新卒で入った方は現在どのような活躍をされていますか?
    高梨 18卒では4人が入社していて、そのうち1人はバリバリ活躍しています。その方はどちらかといえば寡黙なタイプですが、「その分仕事頑で張ります」というタイプで、実際本当にクライアントからお褒めのお言葉をいただく回数が多いです。半期に一回行われる査定で、年収が数十万円アップしました。実力に応じて新卒も中途も関係なく評価する文化なので、実績をあげていただければその分見返りはお渡ししたいなと思っています。
    中野 その方は他の新卒社員と、どのようなところが違ったのでしょうか?
    高梨 「分からないことを隠さなかった」ところです。分からない自分がカッコ悪い気持ちもわからなくはないですが、彼だけは「僕これ分かりません」「調べた結果、ここまで分かったんですけど、これが分からないのでこれ教えてください」と質問を誰よりもしていていました。それを一個一個ちゃんと潰していったので、結果的に誰よりも早く伸びていきましたね。弊社は実力に応じて評価をするので、入社順や経歴は全然気にしていません。
    中野 新卒1年目でも活躍できる可能性が十分にあるんですね。

    素敵な新オフィスには社員がより気持ちよくなるための仕掛けがたくさん

    中野 ところで、最近御社は社員数が大きく増えて、おしゃれなオフィスに移転されましたね
    高梨 コミュニケーションが図りやすいように設計しています。例えば2階の執務室は、2人ずつ4人が向き合う設計にしています。以前は3人ずつ向き合って6人の島を作っていたのですが、そうすると対角線どうしは遠くてしゃべれません。基本となり以外の人とは会話できない作りだったのですが、今は全員と喋れます。コミュニケーション量は格段に増えましたね。
    やっぱりパソコン仕事なので、どうしてもオフィス内は静かになりがちですし、極端な話、結局朝から晩まで誰とも喋らなくても、仕事は回せてしまいます。でもそれは、会社に来ているのに寂しいので、話がしやすい設計にしています。
    中野 そのほかに何か意識したところはありますか?
    高梨 隠れられる「逃げ場所」を作りました。何か息つまったな、休みたいなって思っても、以前はリラックススペースから執務室が丸見えで、何もリラックスできなかったんです。今は執務室壁とダイニングスペースの間に壁を作って、ほっと一息つける環境になっています。
    中野 仕事に疲れたときは、癒しですね……癒しといえば、仮眠スペースもできたんですよね?
    高梨 できました!Googleカレンダーに「仮眠室使います」って入れれば、誰でも30分間使えるようになっています。8時間就業時間がありますが、8時間フルで集中できる人間なんていません。それで30分間ネットサーフィンしてるのもアリかもしれませんが、それなら30分寝て休憩して、リフレッシュして仕事にまた取り組めたら、効率的だと考えています。
    中野 社員のこともしっかり考えた、結果を出すための施策なんですね!

    最後に就活生へメッセージをお願いします!

    高梨 学生の時点で本当にやりたいことが決まっている方はせいぜい1割ぐらいで、決まっていても、ふんわりしている方の方が多いものです。決まっていない方のほうが圧倒的に多いので、決まっていないことを恐れなくて良いですよ!
    シンアド就活で就活をしている方は、なんとなくザックリでも広告系とかIT系とか、興味が絞れている方だと思うので、その時点ですごいのではないかなと思います。その中でどの会社が合うかというのは、多分実際に見てみて会ってみて、体感しないと分からないと思うので、是非いろいろな会社を見てください!
    中野 とても心強いメッセージありがとうございました!

     

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