コラム 2018.10.01
【これから役立つ】コンサルティングファームの筆記試験まとめ【2018年最新版】

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    筆記試験の概要

    戦略コンサルティングファーム・総合系コンサルティングファームでは、転職活動の際に、書類選考の次のステップとして筆記試験が導入されています。

    これらの筆記試験は、各コンサルティングファームによって出題形式・傾向はそれぞれ異なっています。

    下記で、筆記試験の概要についておさらいしておきましょう。
     

    ①SPI
    ②玉手箱
    ③自宅型SPI(WEBテスティングサービス)
    ④判断数理
    ⑤GMAT
    ⑥オリジナル

     

    各コンサルティングファームの筆記試験内容

    マッキンゼー(McK)

    自社のオリジナル問題が出題される。

    内容は数字の計算を利用およびロジカルシンキングを活用しながら、コンサルティングファームのプロジェクトの類題を解いていくケースがお題になっている。

    マッキンゼー社のHPには、下記の3つのケースが例題として公開されているが、実際のケースは英語ではなく日本語で出題される点に注意が必要である。

    マッキンゼー社が公開している例題一覧:

    模擬試験A
    模擬試験B
    模擬試験C

    実際に出題される問題のレベルは、過去の実績ベースでは、AとBの間のレベルであると推察される。また、Aについては、新卒サービスのOne Career社で日本語訳を公開しているので、確認しておきたい。

    「完全和訳:超難関マッキンゼーの筆記試験」
    https://www.onecareer.jp/articles/1040

     

    ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)

    ボストン・コンサルティング・グループはリクルート社のSPIが出題されている。

    SPIは新卒採用の際に受験した方も多いと思われるが、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)で求められている合格レベルは10段階中の9であり、ゴールドマン・サックスや日本銀行と同様のレベルである。

    従って、これまでにSPIの対策をしたことがある方も、特に数学の推論問題を再度勉強する必要があるだろう。

    SPIの対策としては『2020最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集』がオススメの対策書である。

     

    『2020最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集』

    ベイン・アンド・カンパニー

    ベイン・アンド・カンパニーの筆記試験は判断数理とGMATを合わせたオリジナル問題と言われている。

     出題形式としては、ベン図の問題、判断数理の問題、GMATの問題が出題される。

     ベン図の問題は、「自然・山・川」といった3つの単語がどのような関係にあるのかを5つの選択肢から選ぶ問題である。言葉が問題が難しいということはないが、何がどこに分類されるのかは悩ましい問題が多い特徴である。また、出題に対する対策法がないのが現状である。

    判断数理の問題は、2分程度で基礎的な判断数理の問題を解く必要がある。この点はATカーニーが出題する問題よりレベルが簡単な問題であるため、下記の対策本を2回程度解いておけば問題ない。

     

    『上・中級公務員 標準判断推理―確かな解答力が身につく“基本書” 』

    最後にGMATの問題は、例年GMATの過去問題の日本語版が出題されている。まずは基本的なレベルの知識を解くために、アルクの『新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略』を解くことが必要である。出題は「Critical Reasoning」からのみであること、そして英語版ではなく、日本語版であるため、答えに記載されている日本語版を読みながら、答えを出せば良い。

     

    『新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略』

    その後、Official Guideを1度解いておけば、ベイン・アンド・カンパニーの筆記試験対策およびATカーニーの判断数理・GMAT対策が完成する。過去問題としては、下記がオススメ書籍である。

     

    『GMAT Official Guide 2018: Book + Online』

     

    ATカーニー(ATK)

    ATカーニーの筆記試験は、課される人と課されない人の2パターンがあります。課されない方は、ある程度の職務経験があり、かつ著名な大学卒・企業にいらっしゃる方です。

    筆記試験が課される場合、ATカーニーの筆記試験は、新卒採用と同様の問題であり、判断数理とGMATの問題です。

    判断数理の問題は1問あたり5分程度かかる、比較的難易度の高い問題であり、GMATの問題は、アルクの書籍に出るレベルの問題です。

    ATカーニーの筆記試験はボーダーが高く、マッキンゼーやベイン・アンド・カンパニーと並んで、最難関の筆記試験の1つであると言えます。

    対策方法としては、ベイン・アンド・カンパニーと同様に、判断数理とGMATの対策が必須です。

     

    『上・中級公務員 標準判断推理―確かな解答力が身につく“基本書” 』

    『新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略』

     

    Strategy&

    Strategy&の筆記試験はボストン・コンサルティング・グループと同様に、SPIである。

    ボストン・コンサルティング・グループにおいては、レベル9という評価が必要であるが、Strategy&では、レベル8で十分であるというのが、これまでの実績ベースでのボーダーラインである。

    しかしレベル8というと、3~4問程度間違えていいレベルであり、簡単ではない。

    筆記試験が苦手な方、中学受験の経験がない方、理系出身ではない方はSPIの対策だけで1ヶ月ほど見たほうが良いであろう。

     

    ボストン・コンサルティング・グループと同様に、SPIの対策としては『2020最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集』がオススメの対策書である。

     

    『2020最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集』

     

    ローランド・ベルガー(RB)

    ローランド・ベルガーの筆記試験は、オリジナルの判断数理の問題であり、新卒採用の場合と異なり難易度が高いことで有名です。

    判断数理のレベルはATカーニーと同様のため、『上・中級公務員 標準判断推理―確かな解答力が身につく“基本書”』の練習問題を3分程度で解けるようになる必要があります。

     

    『上・中級公務員 標準判断推理―確かな解答力が身につく“基本書” 』

    判断数理が苦手な方は、こちらの問題集からスタートすることをオススメ致します。

     

    『公務員試験 判断推理必殺の解法パターン』

     

    アクセンチュアストラテジーグループ

    アクセンチュアのストラテジーグループで出題される筆記試験は、新卒採用と同様に玉手箱です。玉手箱とは、WEB−GABと言われている種類であり、表の穴埋め問題、文章の読み取りを行うWEBテストのことを指します。

    玉手箱の攻略法は、表の穴埋めの攻略と同様であり、「Advantage Career」では市販書籍に加えて、オリジナル問題を用意し、対策を推奨しています。

    玉手箱の一般的な対策書籍としては、ノートの会の書籍が著名です。

     

    『必勝・就職試験! 【玉手箱・C-GAB対策用】8割が落とされる「Webテスト」完全突破法【1】』

     

    ドリームインキュベータ/ADL

    筆記試験の実施は2018年現在、ありません。

     

      この記事を書いた人

         森泰一郎
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    Advantage Career代表。森経営コンサルティング代表。
    東大、東大大学院卒。大学時に起業した後、戦略コンサルティングファームに入社。大手向けの新規事業立案、マーケティング、M&A業務に携わる。
    ITベンチャーのラクスルにて経営企画のマネージャーを行った後、大手企業にて取締役CSOとなる。

    https://www.advantage-career.com/

     

     


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