就活/準備 2019.11.14
就活のエントリーにおけるポイントとは?

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    エントリーの意味

    就職活動の開始は、「各企業の採用へのエントリー」から始まると言ったことが良く言われますが、この「エントリー」という言葉の意味について正しく把握している学生の方は意外と少ないのではないでしょうか。

    ここで「エントリー」というのは、企業に対して 入社することに関心があるという意思を示すということであり、まず最初に企業にアプローチするために必要なアクションです。
     
    「エントリー」に似た言葉に「プレエントリー」というものがありますが、こちらは企業が公開している採用情報を掲載しているサイトに登録したり、企業に対して採用情報についての資料請求を行うことを意味します。

    あくまでも企業から情報を入手するところまでであり、実際に関心を示すために意思表示をしているわけではありませんので、 プレエントリーをしたことをもってエントリーが完了したと誤解しないようにしましょう。

    エントリーすることの重要性

    このように、エントリーというのは企業に対する意思表示ではありますが、それが必ずしも企業側に受け入れられるという訳ではありません。実際にはそこから複数のステップによって構成される採用試験をクリアしなければならないため、エントリーしても最終的な採用決定まで至らないというケースが非常に多いのです。そのため、エントリーは 1社に対してだけではなく、なるべく複数の企業に対して行うことが重要です。
     
    もちろん、まったく入社する意思がない企業に対してエントリーするのは避けるべきですが、少しでも関心があるということであればなるべく幅広にエントリーしておくと、その後の就職活動が進めやすくなるでしょう。

    エントリー期間を設けている企業が多いため、その時点でエントリーしておかないと、 後から思い直してエントリーしようとしても手遅れになってしまう可能性があるのです。なお、実際には20社程度に対してエントリーを行っているという学生が多いようです。

     

    企業ごとにエントリー方法は異なる

    企業の採用にエントリーするためには、エントリーの仕方についてその 企業がどのような指示を行っているかを確認することが必要です。
    エントリー方法は企業によって異なっているため、ある企業が認めていた方法が他の企業でも受け入れられていないということが往々にしてあるのです。

    方法については、企業の採用サイトに記載されていることもありますし、資料請求をして初めて教えてもらうことができるケースもあります。プレエントリー時点で情報を得られる場合も多いため、 気になる企業についてはなるべく早めにプレエントリーを行っておくとよいでしょう。

    エントリー方法の例

    エントリー方法は企業によって異なると書きましたが、実際にはどういった方法が認められているのでしょうか。ここではイメージを持ちやすいように、良く用いられている方法をいくつか紹介していくことにします。

    まず、もっともメジャーな方法としては、 企業の新卒採用の専用サイトに用意されている所定のエントリーフォームに必要事項を記入して送信するというものです。インターネットの普及によってオンラインで手続きがすべて完結するため企業側にとっても紙を削減出来たり、大量のエントリー情報をデータとして管理することができるといったメリットがある方法です。
     
    次に、 紙のエントリーシートに記入して企業の所定の窓口宛に郵送で送付する という古くからあるエントリー方法もいまだに多く用いられています。応募者側からすると、肉筆で記載することで、入社の熱意を企業側に示すことができるというメリットがありますし、企業としても実際に応募者が自ら記載しているかどうかを確認しやすいため、こちらの方法を好んでいるところも数多くあるのです。

     

    エントリーの開始時期とは

    企業によっては年間を通じてエントリーを受け入れているところもありますが、そういったところは少数派であり、 多くの企業はエントリーすることができる期間を限っています。

    そのため、エントリー方法だけでなく、エントリー期間についても事前に情報を収集して確認しておかなければなりません。一般的には、 会社説明会が実施されるのと同時期にエントリーを解禁 している企業が多く、なかには説明会の場でエントリーシートを提出することができる企業もあります。

    なお、エントリー期間が数回に分けて設けられているケースもありますが、企業の採用枠には限りがありますので、そういったところへは なるべく早めにエントリーしておくことが推奨されます。

    エントリーが遅れると、すでに枠がかなり埋まった状態で選考プロセスが始まりかねないため、内定をもらうためのハードルが高くなってしまうおそれがあるためです。また、早めにエントリーして選考プロセスを進め一社からでも内定を得ておけば、就職活動における心理的な負担が少しでも軽減されるというメリットもあります。

    一括エントリーについて

    既に例を示した通り、エントリーはオンライン上に用意されているフォームに記入して送信したり、紙のエントリーシートを郵送したりして行うことが一般的ですが、それ以外に 一括エントリーという方法を認めている企業もあります。

    この一括エントリーというのは、主に就職情報サイトが提供しているサービスの一つで、サイトで希望する条件を入力して検索することで出てくる複数の企業を選んでクリックボタンを押すだけでエントリーが完了するというシステムです。
     
    この方法のメリットは、一社ずつエントリーシートを作成して送信するという手間のかかる作業を行う必要がないため、多くの応募者を集めやすいという点にあります。就職活動を行う学生にとっては、シート作成に要する時間を省くことができ、空いた時間を企業研究などに充てることができるため、非常に使い勝手のよいサービスであると言えるでしょう。
     
    もっとも、この一括エントリーには特に二つの注意点があります。

    一つ目は、手軽にエントリーすることができるため、つい多くの企業にエントリーしてしまい後から 本当に入社したい企業が分からなくなるという点です。エントリー先が30社を超えてくると、選考プロセスを把握するだけでも困難になるため、エントリー先は志望度の高い順に20社程度に留めておいた方がよいでしょう。

    注意点の二つ目は、 自分の情報を十分に企業に伝えることが難しい という点です。わずかな情報を入力するだけでエントリーできてしまうため、自分の情報を詳しく企業側に伝えることができず、結果的に学歴などの分かりやすい情報をもとに選考されかねないのです。

    自分にあったエントリー方法を選ぶことが重要

    一括エントリー方式を使ったエントリーを認めている企業のなかには、 それ以外の方法でもエントリーすることができる ところが数多くあります。そのような企業に応募する際には、いずれの方法を用いてエントリーするべきかを慎重に検討し、判断することが重要です。

    それほど志望度が高くなく、とりあえず滑り止めにエントリーして選考プロセスに乗っておければよいということであったり、高学歴などキャリアに欠点がなくエントリーシートだけで落とされるリスクが低いということであれば、あまり手間のかからない一括エントリー方式を使ってエントリーしておくことは有効です。
     
    一方で、志望度が高くなるべく自分の言葉で熱意を伝えたいという場合には、企業側に提供できる情報量が限られている一括エントリー方式よりも、 記入スペースが多く設けられているエントリーフォームへの記入方式やエントリーシートの郵送方式などを用いた方がよいでしょう。

    自分の状況を踏まえて、もっとも効果的であると考えられる方法を選ぶことが求められるという訳です。

     

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