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デジタル業界で働く20代が市場価値を上げる方法とは?

20代の若手人材が目覚ましい活躍を見せるデジタル業界。しかし、さらなる成長のためにどのようなキャリアを踏むべきか迷う方もいます。目まぐるしく変化し成長を続ける業界で、時流に取り残されずにキャリアアップするために必要なことは何か。デジタル業界で働いた経験を持つキャリアコンサルタント、伊藤佳純が自身の経験を踏まえ解説します。

 

最初の2年は、がむしゃらに単一商材を極めた

私は新卒でデジタル業界に飛び込み、キャリアコンサルタントに転身するまでは同業界で働いてきました。デジタル業界は労働時間が長いこともあり、厳しい環境ではありますが、私はデジタル業界が好きですし、だからこそ続けられたのだと思います。

 

そこで身につけた知見は現職で十分活かされていますが、今でも、もし体が2つあったらキャリアコンサルタントと並行してデジタルマーケティングの現場でもプレイヤーとして働きたいと思っているほどです。そんな私が自分自身の経験を踏まえ、20代のデジタル業界で働く皆さまにお伝えしたいのは、「デジタル業界は俯瞰で見ることが大切」ということです。その理由を私の経験も踏まえお話しします。

 

新卒で入社したのはアフィリエイト専門の会社でした。アフィリエイトについて2年間、じっくり学び経験を積みました。当時の私は仕事が楽しくて仕方がなく、毎日が飛ぶように過ぎていったのを覚えています。

 

アフィリエイトという事業は、アフィリエイターさんとのコミュニケーションなしには成立しません。人とのつながりがとても大切ですし、コミュニケーションに重きを置かざるを得ない事業です。そのためか、アフィリエイトを専門に行う企業は、社内もコミュニケーションが取りやすく、風通しも良い企業が多いように感じます。実際、私が勤めていた会社も、社員が皆とても親切で温かい会社でした。こうしたことも、仕事が楽しかった理由のひとつかもしれません。

 

しかし、アフィリエイトは刈り取り型の施策なので、デジタルマーケティングにおける、いわば“最終の工程”です。常にCPAとにらめっこの毎日で、入社2年が過ぎた頃には、もっと他のデジタルマーケティング施策にも触れてみたいと思うようになっていました。特にアフィリエイトの仕事は、そのほとんどが人と人とのやりとりで成り立っていたので、次はテクノロジーにももっと深く触れてみたいと考えていたのです。

 

ただ、この2年間特に転職を意識していたわけではありません。それでも競合他社や、同業界でも違う事業を行う企業にも常に目を向けていました。業界の時流を掴んでおきたかったので、どんなときも外の世界に向けてアンテナを張っていたのです。

 

人対人のビジネスからテクノロジー領域、そしてキャリアコンサルタントへ

テクノロジーに触れたいという気持ちが膨らんだことで、私は転職を決めました。そこで入社したのが、DMPを軸にしたデジタルマーケティング戦略を提案する企業です。大手企業でしたので、担当する案件の規模も大きく、また自分の担当範囲以外のさまざまな商材や戦略も見ることができました。

 

特にこれまでのアフィリエイトの仕事と大きく変わったのは、提案内容の幅です。単一商材だけを提案していた頃とは違い、デジタルマーケティングにおけるさまざまな提案ができるようになりましたし、さらに上流の戦略にもかかわることができました。また大手企業に転職したことで、より大きな案件に関わったり、デジタルマーケティングにおける商流の一段上を見たりと、得たものは本当にたくさんありました。

 

しかし、ベンチャー企業とは違い社内の決裁フローや営業のやり方などに制約があり、少々息苦しさを感じることがしばしばありました。ここで私は、安定した大手企業より自発的に挑戦するベンチャー企業の方が性に合っていると気づかされたのです。そこで、キャリアアップと、より自分に合う環境を求めて2度目の転職を決意しました。

 

この後、現在の株式会社ホールハートに入社し、デジタル業界で働く方々のキャリア形成のお手伝いをするようになります。この仕事は、求職者様の気持ちを理解すること、そしてその業界の現状を把握していることが何よりも大切です。私が新卒の頃に楽しく働いていたように、デジタル業界で働く方々がより楽しく、やりがいを持って仕事に取り組めるようにキャリア形成のお手伝いをしたいと感じたことが、キャリアコンサルタントという仕事を選んだ理由です。

 

業界を俯瞰で把握すれば、やるべきことが見えてくる

話を戻します。繰り返しますが、私が自身の経験を踏まえ、20代のデジタル業界で働く皆さまにお伝えしたいのは、「デジタル業界を俯瞰で見ることが大切」ということです。

 

私が1社目の企業でアフィリエイトのスキルを身につけたように、デジタル業界の企業はひとつの商材に特化した企業がたくさんあります。また、企業自体はいろいろな施策を提案していても、自分の担当はひとつの商材だったということもあるでしょう。

 

もちろん、特化してスキルを磨くことも大切です。デジタル化が進む現在では、どんな商材であってもプロフェッショナルであれば、十分引く手あまたな人材になれるからです。しかし、そのスキルに加え、さらにデジタルマーケティングにおけるその他の分野についての知見があれば、市場のニーズは格段に上がります。それはキャリアコンサルタントである私自身が、デジタル業界のさまざまな企業と「求める人材」について話をする中で感じていることです。

 

私自身も、アフィリエイト、DMPと学んできたので、もし人材業界に転職していなければ、デジタル業界でさらなる経験を積むために、デジタルマーケティング全体を担う総合系のエージェンシーやWebコンサルタントなど、スキルの幅を広げる仕事を探したと思います。

 

デジタル業界は、この先しばらく成長を続けるでしょう。しかし、目まぐるしく変化していますから、さまざまな広告施策が飽きられ、古くなるのも時間の問題です。時流に取り残されず、変化に順応できる人材になるためには、自分が担当している範囲だけでなく、常にアンテナを立ててデジタルマーケティング全体を俯瞰で見る力を身につけると良いと思います。

 

私のように職場を変えるという選択肢もありますが、今いる場所で新しい知識を身につけることもできますし、セミナーや講演会に行ったり、同業界で働く他社の人と積極的にコミュニケ―ションを取ったりすることでも業界の流れを掴むことはできます。

 

もちろん、単一商材に関するスキルを徹底的に磨き、プロフェッショナルになるのもひとつの選択肢です。ただし、その場合でも、ぜひ業界を俯瞰で見る癖はつけてみてください。全体像が見えることで、今自分が市場の中でどのような位置にして、何をするべきかがわかります。そしてご自身の得意分野をフレキシブルに提案できるようになるかもしれません。それが市場でよりニーズの高い人材への成長する近道だと思います。

 

監修/伊藤佳純(コミュニケーションエージェント)構成/谷 瑞世(シンアド編集部) 撮影/吉田 和夫
 

シンアド編集部

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