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大企業とベンチャー、転職するならどっち? メリット徹底比較で後悔のない転職を

さまざまな領域で次々と新しいベンチャー企業が生まれており、積極的に採用を行う企業も多くあります。ただ、いざ転職を真剣に考えたとき、「設立したばかりだから安定していないのでは?」「倒産の恐れはないのか?」と不安を感じる人もいるでしょう。コミュニケーションエージェント飯田賢平がベンチャー企業で働くメリットとデメリットを解説します。

 

求人数が増加、注目のITベンチャー企業

新規IPOを果たす企業が増加し、「成長企業群」として株式市場からも特に注目されているのがITベンチャー企業。成長に比例して、当社の求人案件の中でも、ITベンチャー企業の割合が増えつつあります。設立して間もない企業が多いため、将来を不安視する人も多いでしょうが、働くメリットは非常に大きいと感じています。以下に挙げてみましょう。

 

◆想定されるメリット

  • 社員数が少ないため、周りとの連携が取りやすい
  • 小規模のため、より経営目線を持って働くことができる
  • 任される仕事の幅が広い
  • 事業方針に対する決断が早く、スピーディーに仕事を進められる
  • 会社の業績や、個人の実績によっては、高い給料やストックオプションなどの報酬が得られる可能性がある
  • 将来的に役職者を任される可能性が高い

 

ベンチャー企業は規模が小さい会社が多いので、いずれも従業員数が少ない成長段階にある企業ならではのメリットと言えるでしょう。

 

ただし、デメリットもあります。

◆想定されるデメリット

  • 企業としての安定感は低い
  • 事業規模がまだ大きくないため、仕事のスケールも必ずしも大きいとは言えない
  • 残業ルールはないに等しく、サービス残業が基本……というケースも
  • 福利厚生など、制度面が整っていない会社も多い
     

 

「コアスキル」を身につけるなら大手よりベンチャーがお勧め

以上のデメリットを見ると、「やっぱり倒産の不安がない大手で、安心して働きたい」と感じる人が多いかもしれません。しかし、昨今のニュースを見て下さい。ほんの10年前は「超大手企業」ともてはやされたメーカーが経営不振に陥り大幅なリストラを敢行していたり、急な不祥事で著しく信頼を落としていたりします。誰もが知っている大手だからといって、必ずしも安泰とは限りません。

 

一方で、ある調査機関によると、「設立5年で約85%の企業が倒産・廃業する」とのこと。ちなみに、10年以上存続できる企業は6.3%、20年続く会社は0.3%、そして、30年続く会社はわずか0.025%。つまり、100の会社が生まれても、30年後にはほぼ1社も残らないのです。そのような状況下で、「ずっと生き残るベンチャー企業」を見極めるのは不可能です。つまり、大手もベンチャーも、リスクはあるのです。

 

そんな状況下、これからのビジネスパーソンに必要なのは、どこに行っても通用する「コアスキル」を身につけること。その会社でないと活かせない知識やスキルではなく、汎用性のあるもの、例えば新規事業を立ち上げ、自分で事業を運営するスキルや、スタッフを束ねてプロジェクトを推進するスキル、自身の裁量で決断し、ビジネスを推進する経験などが挙げられます。

 

これらを身に付けやすいのは、圧倒的にベンチャーです。大企業はある程度レールが決まっているうえ、業務の範囲も限られていますが、ベンチャー企業では社員一人ひとりが自走し、仕事を創り出すことが求められます。そこには、当然ながら経営目線が必要になりますし、全体を俯瞰で見て細かい戦略を考えていく力も重要。これらの力は、たとえ勤務先が変わったとしても、必ず活かすことができます。もちろん大手には大手の良さがありますが、コアスキルを磨くことを考えたら、若いうちにベンチャー企業で経験を積むことをお勧めしたいですね。

 

転職で何を得たいか、何を成し遂げたいか。2つのマインドが重要

先ほど、「ずっと生き残り続けるベンチャー企業を選ぶのは不可能」とお伝えしましたが、「より自分に合ったベンチャー企業 = コアスキルをより磨きやすいベンチャー企業」を選ぶ方法はあります。まずは「社長を見る」こと。ベンチャー企業が成功するか否かは、社長にかかっているところが大きいからです。社長が強い志、事業ビジョンを持っているかどうかは、必ず確認しましょう。そして、自分の利益だけでなく社員を大切にする気持ちを持っているか、社長自身が数字に強いかどうかもチェックしておくといいでしょう。

 

そして、「会社のビジネスに将来性を感じ、共感できるどうかを確認する」こと。立ち上げて間もない企業では、いち社員であっても主体性を持ってビジネスに深くコミットすることになりますから、ビジネスに共感でき、強い想いを持って臨めるかどうかはモチベーション維持の側面からも何より重要。ちなみに企業側も、人材採用の際に「この人は当社のビジネスに共感している」を最も見ています。

 

なお、「自分だけでは見極める自信がない」という人は、転職エージェントを活用するのも方法です。転職エージェント経由で採用活動をしているベンチャー企業は、それだけ高いフィーを支払っていますので、人材採用にかける思いが強いのが特徴。逆に「怪しい会社」はこの時点で排除されます。また、転職のプロによる客観的な意見も役立ちます。「現場の社員に会って判断したい」「オフィス訪問をしたい」「もっとラフな雰囲気で話がしたい」などの要望も、エージェントが間に入ればスムーズに交渉可能です。

 

転職の際に大事にしてほしいのは、「転職で何を得たいのか」「何を成し遂げたいのか」の2つ。これが固まっていない人は、ベンチャー企業に行っても主体的に動けませんし、モチベーションも維持できないでしょう。

 

「3年後、5年後、こんな自分になっていたい」という明確な目標があれば、「だからこの会社に行って○○をやりたい」と企業選択の理由も明確になります。そういう人なら、ベンチャー企業で力を発揮し、揺るぎないコアスキルを身につけられるはずです。日本の将来を明るくするのは、ベンチャー企業だと思っています。優秀な方々にどんどん挑戦してもらいたいですね。

 

監修/飯田賢平(コミュニケーションエージェント) 構成/谷 瑞世(シンアド編集部)

 

シンアド編集部

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