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【株式会社ラナエクストラクティブ】《Part2》人に頼る社風!? ひとりひとりの「得意」を伸ばして、足りない部分はみんなで補い合えばいい。

広告クリエイティブの枠を越えた奇想天外な戦略で、クライアント企業と一緒に課題の根本に向き合う。こうしたスキルを持つクリエイターが今、至るところで求められています。そこで今回、数々の大手企業を、アッと驚くようなクリエイティブで虜にする、注目のデザイン集団、ラナエクストラクティブを訪問。同社代表取締役社長/CEO 太田伸志氏、 広報/PR茅原ゆきの氏に話をうかがいました。


>>Part1  人の本能をくすぐるクリエイティブで、企業の課題を解決。


<お話を聞いた人>
株式会社ラナエクストラクティブ 
代表取締役社長/CEO 太田伸志氏
広報/PR 茅原ゆきの氏



お客さまに好きになってもらえるから、素直に自分たちがつくりたいものと向き合える


シンアド編集部(以下、シンアド) 御社が「ここだけは他社に負けない」と考えている部分は、どんなところでしょうか?


太田氏 手前みそで恐縮ですが、お客さまが当社を好きになってくれることが多いんです。これはとてもありがたいことだと感じています。逆に言うと、私たちもお客さまのことを好きになりたいと常に思っています。クリエイティブに関わっているとアウトプットの議論になりがちですが、それよりも、たとえば「今コレを作ったら後々こういう面でいいと思う」とか、「今こういう結果を出すことが必要なのではないか」というように、常にクライアントの気持ちになってベストな提案ができるようにと、メンバーには話しています。


茅原氏 当社のメンバーって、素直で一生懸命な人が多いんです。だからお客さまのことに対してもすごく真剣というか。


太田氏 あんまり嘘をつけないタイプが多いんですよ(笑)。議論しているときにケンカっぽくなっても、それはみんながちゃんと考えているからであって。そういう意味では、素直に作りたいものに向き合える社風だと思いますね。世の中には、つくりたくないと思うものをつくらなくてはいけない場面もたくさんあると思います。


でも、仮にそういう局面にあったとしても、私は「そもそもこれって必要ですか?」と聞いちゃいます。そのうえで「こっちを目指す方が良くないですか?」と新しい提案をして、喜んでいただけることも多いんです。そういう意味でストレスが少ない会社だと思います。もちろん、結果も出さなければならないので、自分でハードルを上げることにはなってしまうのですが(笑)。


ひとつでも突き抜けた面白いところがあれば採用したい。得意な領域を本気で伸ばせる環境です

シンアド 私もたくさんの求職者に触れる中で、「この方はどんな会社が合うだろうか」ということをいつも考えています。「ラナエクストラクティブに合いそうな人」というのも私なりに解釈しているのですが、太田さんは、どんな人が御社に合うと考えていらっしゃいますか?


太田氏 前提として、私はその人の中に突き抜けた面白さが一カ所でもあったら、他のことは気にせずに採用したくなっちゃうんです。他の会社だと「足りない能力を伸ばす」「これができないとダメ」みたいなことを考えるのかもしれませんが、そこは無視してしまいます。そのかわり、「得意なところを本気で伸ばしていいよ」と思っているんです。


茅原氏 太田さんはいつもホントにそうですよね。採用については周りと意見が合わないことも時々あります(笑)。


太田氏 そうかもね(笑)。もちろん経営者として、全体を見ています。そのうえで考えているのは、一人一人の強みや足りない部分が合わさって、会社全体で「完璧な丸」ができ上がっていればいいんじゃないかということ。だから私は組織というものが好きなんです。


人って、一人では生きていけないと思うんです。私は実はスケジュール管理や予算配分といったことが苦手で(笑)、誰かに頼らないといけない。そうやって仲間を増やしていったら今のようなかたちになった。そんな感じなんです。


茅原氏 確かに、皆個性はバラバラだし、良い意味で「人に頼ろう」という考えのメンバーは多いかもしれません。そこがラナエクストラクティブらしさで、当社で働く人の共通点なのかもしれません。


それに、当社はずっとデザイン1本でやってきた人より、社会人経験を経て、それでもデザインがやりたくて学校に通ってから入社したというような人も多いんです。まったくの異業種出身、例えば前職はドイツで幼稚園の先生をやっていた人とかもいて。だから、デザインへの熱量は他社に比べて多いように感じます。アウトプットするクリエイティブにもこうした特徴が反映されているのかなと思います。


「好きなことが全部できる仕事だ!」システムエンジニアからWebデザイナーへ

シンアド 先ほど少し太田さんご自身のお話が出ましたが、もう少しご経歴など太田さんご自身のことを教えていただけますでしょうか?


太田氏 私は高校までは普通科で、大学は経済学部の出身なんです。ゼミで情報経済論を学び、インターネット普及の影響が社会や経済に何を及ぼすのか、みたいなことを研究していました。


シンアド えっ! デザインを学んでいたわけではなかったんですか!? それは意外です。


太田氏 小さい頃からコンピューターが好きで、小学生の頃から自分でプログラムを組んでゲームを作ったりするような子供ではありました。宮城県生まれで仙台の大学出身なので、卒業後そのまま仙台の会社に就職して、そこでシステムエンジニアになって。百貨店やデパートのPOSシステムのデータをどう使えば売上貢献できるか、といったようなことを考えてプログラムを組んだりする仕事でした。


茅原氏 今の仕事に近いですね。


太田氏 言われてみれば確かにそうかもしれない。デザインには昔から興味があって、作品を見たりするのは好きでしたね。でも、学生の時はデザインを仕事にするイメージが自分では持てなかったんです。だけど、どうやら東京にはWebデザインというものがあるらしいと知って、「好きなことが全部できる仕事じゃないか!」と思ったんです(笑)。だから東京に出てきました。


映画も好きだったので、たまたま見つけた大手映画配給会社の「Webデザイナー募集」という求人を見て、当時はWebデザインの経験がほぼないにもかかわらず、「できます!」と言って転職して。実は、あの映画の(某大作ハリウッド映画)日本版のWebサイト、私が作ったんですよ。当時はWebサイトを作れる人が少なくて、今考えると非常にラッキーでしたね。


シンアド すごいですね! そんな過去があったとは思いませんでした。


太田氏 これで実績ができたので、本格的にデザインの仕事をしようとさらにWeb制作の現場で経験を積み、ラナエクストラクティブ社を設立しました。もう10年ほど前になりますね。


「街」と一緒に仕事がしたい! 故郷、仙台にもオフィスをつくりました。


シンアド 今年、仙台にオフィスを設立されたのは仙台のご出身ということと関係があるのですか?


太田氏 そうですね。私自身が仙台でも働いて、今こうして東京にいて、いろいろなクリエイティブに関わらせてもらう中で、広告の先に何があるんだろうか、場所に縛られずにもっといろいろなことができるんじゃないか、そんなことを考えるようになりました。そして、街と一緒に何かをやるというのは面白いんじゃないかと思ったのです。


そしてまったくの偶然なのですが、ちょうど同じタイミングで仙台市さんが仙台へ進出したいと考えているIT系の会社を探していて、仙台進出をサポートしていただけるという流れができました。トントン拍子で、市長や副市長とも直接お会いすることもできて、話が盛り上がりましたね。


シンアド 素晴らしいタイミングですね! ちなみに今はどのようなプロジェクトを進めていらっしゃるのですか?


太田氏 東北の仕事という意味では、先日公開したのが、私の出身地である宮城県丸森町という場所を舞台にした移住&仕事づくりプロジェクト、「まるまるまるもり」があります。北欧の循環型社会のメソッドを生かして町づくりをクリエイティブでサポートしていこうと考えています。


まるまるもりもり 株式会社ラナエクストラクティブ


まるまるまるもり公式HP


太田氏 移住と仕事づくりを丸森町からのベーシックインカムを含め、同時にサポートするというプロジェクトなのですが、土地の環境が北欧と似ている、という話から始まって、いろいろなアイデアが出てきたんです。そこから、アートディレクションも北欧を意識して考えています。


茅原氏 東京や仙台でも今月、まるまるまるもりの説明会を開催しますので、地方への移住に興味のある方はぜひお越しいただきたいと思っているんですよ。


太田氏 仙台オフィスを作った理由がもう一つありました。それは、東北にいる優秀なエンジニアの受け皿になりたいということです。私自身が東北出身だからこそわかっているのですが、優秀な人材がいても就職先がなかったりするんですよね。それを何とかできないか、という思いもありました。この課題についても、今後、仙台市や宮城県、東北の大学のみなさまと一緒に取り組みを進めていくつもりです。


株式会社ラナエクストラクティブ
モニターの左側が東京、右側が仙台オフィス。常につながっていてお互いのオフィスを見渡せるようになっています。


クリエイティブコンサルティングで、いつかGoogleもAppleも越えたい!


シンアド 最後に、今後のビジョンについて教えていただけますか?


太田氏 おかげさまで、設立以来、前年比110%から130%くらいのペースでずっと右肩上がりで売上成長が続いています。でもこの成長スピードは、最初に立ち上げた時のイメージより少し遅いんです。ただ、3人で始めた会社が今では40人を超えて、引き続き、一体感や頼り合う文化は維持できているので、この調子でいけるところまではいこうかなと考えています。


これはずっと言っていることなのですが、会社としてAppleやGoogleを本気で超えたいと思っています。AppleやGoogleが考えなかったような切り口でデジタルと付き合い、クリエイティブコンサルティングを行い、こうした大企業と同等に渡り歩く会社は世界的に見てもまだどこにもないと思っています。そのためにはどうしようかなというのは、本気でずっと考えています。


自信を持って言えるのは、将来性がある会社だということ。年収も、働く環境的にも、ビジネス的にも、もっともっと伸ばしていける余地があると思っています。


シンアド 1人1人の熱い想いが、人々のインサイトを刺激するような影響力のあるクリエイティブにつながっているのですね。これからも面白いアイデアがたくさん生まれると思うと、すごく楽しみです! 今日は普段なかなか伺えないようなことも含めて、いろいろお話が聞けて楽しかったです。どうもありがとうございました。


取材の後で、社内で制作したグッズを見せていただきました。上の写真にあるバッグに描かれているカエル、これは太田さん手描きイラストなのだとか。また、Part1で紹介していただいた「おばけのボーリーと魔王の城」のイラストは、茅原さんが描かれたそうです。こうしたことからもデザインに対する熱量が感じられますね。終始笑顔が絶えなかった今回の取材、社内の雰囲気の良さや社員をお互い思い合う気持ちがすごく伝わってきました。きっと面白いアイデアを生み出すためには、こうした「良い空気」であることが大切なのですね。大人も子供もワクワクするようなクリエイティブに、これからも期待しています!■


撮影/田底和彦 構成/谷瑞世(シンアド編集部)




>>Part1  人の本能をくすぐるクリエイティブで、企業の課題を解決。



株式会社ラナエクストラクティブ


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